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176. 高速道路の研究

片側3車線の道路用地をイルン丘駅周辺の東西街道から、イルン空港まで高速道路建設の準備をしており、そのうちの1車線だけアスファルト舗装した試作路を建設する。

176. 高速道路の研究


蒸留試験施設を完成させて、石油の精製実験を行った翌日。


設計事務所、所長室にてアシモフは悩んでいた。


昨日取り出したアスファルトと10mmより小さい砕石を混ぜ、道路に引き、ローラーで平らにした道路は、

走りやすく、マカダム補装路のように泥でぬかるまず、コンクリート路より滑らない。


問題は表層砕石をどこから調達するかだが。イルン周辺にはそのような大きさと角のとがっていない砕石が取れるところはない。


悩んでいると、所長室にディアンヌとヒシーニ、イリーナがやってきた。


イリーナ「国王が高速で車を走れる道路を作ると話していたのですが、その原料となるアスファルトが生成できたそうですね。」


アシモフ「そうなのじゃが、表層砕石をどうやって入手すべきか悩んでいたところじゃ。」


ヒシーニ「片側3車線の道路用地をイルン丘駅周辺の東西街道から、イルン空港まで確保してあります。」


アシモフ「10kmくらいじゃな。」


イリーナ「国王曰く、通常低速一般路は土を押し固めた路床に路盤、基層の順に大きさの異なる砕石を配置し、

最後に表層として、アスファルトと砕石を混ぜたものを引き、ローラで平らにするそうです。

しかし、高速路は、コンクリートの路床にアスファルトの表層を引くそうです。」


アシモフ「表層サイズの砕石が無いのじゃ。」


イリーナ「多分その件で悩まれていると思って、ディアンヌを連れてきました。」


アシモフ「?」


ディアンヌ「イルンからブルツブルグ川を下り30㎞ほど行ったところに50㎝程の石がごろごろしている河原があり、

ストーンチッピングという本来は小石をモンスターに直撃させる魔法で、砕きます。」


イリーナ「私もローラで砕石する装置を考えていまして。あとは研磨ですね。」


早速、トラックでブルツブルグ川の砕石現場に向かい、砕石をディアンヌの魔法で採取した。

合わせて、ランプ部分に使う大きめの砕石も確保する。


早速設計事務所に戻り、駐車場の一角に表層を試作する。


アシモフ「砕石に石灰粉を混ぜ、アスファルトを混ぜるのであったな。この時、熱しながら回転させるのであったな。」


アスファルトをまんべんなく砕石に混ぜたところで、固めたマカダム舗装に基層の砕石をまいた駐車場にひいていく。

その上でローラーで平らにする。


温度が下がると路盤が固まる。


イリーナ「できましたね。国王にも見てもらいましょう。」


しばらくして、国王がやってきて見終えると、


「そう、これだ。この匂いとこの路盤、これがアスファルト舗装だ。」


早速、高速道路建設地のコンクリート路床に1車線分だけアスファルトの表層を引き、ローラーで固めていく。

数日後、国王を交え、試走会を実施する。


交通営団のテストドライバーの車に国王が乗り込み、約10kmの道のりを空港まで走る。

車は140km/hを出すが、揺れが少ない。


マカダム補装では80km/hがせいぜいだが。


空港まで、5分もかからずに到着する。


定期的に石油が採取されれば、ヴィウリまで高速道路を建設する計画がある。

作者のうしねこです。

高速で走れる道路の研究が始まりました。

原油が安定して採取できれば、ヴィウリまで高速道路を建設する計画があるそうです。

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