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175. 石油の蒸留製油装置の試作

石油の蒸留試験施設試作。

石油ガス(LPガス)、

30度~175度のところはナフサ・ガソリン、

175度~245度のところは灯油・ジェット燃料、

245度~340度のところは軽油、

350度以上のところは重油やアスファルト

の精製を行う。

175. 石油の蒸留製油装置の試作


設計事務所の裏庭に石油の蒸留試験施設を作ることになった。


設計事務所のチーフエンジニアとの会議の場で、

説明を行う。


原理は蒸留酒の精製設備と似ており、混合物である石油から沸点を変え、ナフサ、灯油、軽油・A重油、C重油を取り出す。


アシモフ「設備としては、この黒々とした石油(原油)を温め、

蒸留装置槽で上端ところは石油ガス(LPガス)、

30度~175度のところはナフサ・ガソリン、

175度~245度のところは灯油・ジェット燃料、

245度~340度のところは軽油、

350度以上のところは重油やアスファルトが精製されるのじゃ。」


実は国王の受け売り。


アシモフ「LPガスは、家庭のガスレンジ、パンやピザ焼き窯の燃料となる。

次にナフサはプラスチックの原料となり、ガソリンは内燃機関という油で動く動力機関の燃料となる。

灯油は暖房装置の燃料となり、ジェット燃料は現在開発している飛行機のエンジン燃料となるのじゃ。

軽油はこれまた内燃機関の燃料となるが、トラックや建設機械など高トルクが必要な動力機関に使用できる。

重油も高トルクが必要な動力機関に使えるが、雷の魔石を充電する重油発電所の燃料として使える。

最後にアスファルトじゃが、小石と混ぜ、道路に引き詰め固めると、高速で車が走れる道路ができる。」


チーフエンジニアA「LPガスですが、ガスレンジは火の魔石ですでにあるのですが、

LPガスの仕様意義はどういうところにありますか?」


アシモフ「温度の制御とコストが安いという言うところじゃな。火の魔石のエネルギーを使い切ると、

魔導士が再充填に時間がかかり、その結果コストが高くなる。」


チーフエンジニアB「ナフサも現在植物から作られていますが、石油から作る意義はどういったところでしょうか?」


アシモフ「これもコストが下がることと、大量に樹脂のペレット(原料)が作れるところじゃな。しかもエチレンという原料から、

透明で薄く、劣化のほとんどないプラスチックが作れる。」


チーフエンジニアC「軽油や重油の内燃機関もコストが理由ですか?」


アシモフ「そうじゃ、高トルクの機器を動かすとき、高級雷の魔石を使わなければならん。

この軽油や重油をシリンダに挿入し、圧縮すると温度が上がり、シリンダ内で爆発する。そして押し出される。

このシリンダの上下運動を回転運動に変えれば、高トルクの機会を動かせる。それもコストを安くじゃ。」


一通りのチーフエンジニアの質問に答えた後、蒸留装置の説明をする。

後ろに組んだ資料には、国王が会議室の黒板で描いた蒸留装置の絵が描かれてある。


それをちらちら見ながら、黒板に試作試験蒸留装置の絵を描く。


アシモフ「温度は350度以上となることから、この高温に耐えられる設備でなければならん。」


チーフエンジニアB「原油を加熱炉で温め、蒸留槽というタンクに送る。各温度のところ空配管を伸ばし、

冷やしてそれぞれの燃料を抽出するということですね。」


アシモフ「そうじゃ。」


チーフエンジニアA「加熱炉ですが、重油を燃やして温める、ですね。」


アシモフ「ああ、そうしてくれ。」


会議が終わり、エンジニアが蒸留試験施設の設計に入る。


その結果2週間後、蒸留試験施設が完成する。


チーフエンジニアC「重油の量を調整して、加熱炉の温度を調整するところと、

各温度帯の配管設定が難しかったです。」


装置を稼働させ、原油を加熱炉で温めて、各温度のガスを冷やし、

ナフサ・ガソリン、灯油、軽油・A重油(軽油)、C重油(重油・アスファルト)を取り出した。


これらを使い、次の実験に移る。

作者のうしねこです。

製油所の原型設備、常圧蒸留装置を試作しました。

とりあえず、精製は成功。

次の実験に移る様です。

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