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170. ギエフ民国の訪問10_総督との駆け引きと指輪

リウマポリ総督と簡単な駆け引きをした後、みんなでスーク(市場)へ、お土産などを購入する。

170. ギエフ民国の訪問10_総督との駆け引きと指輪


町へ戻った一行は、リウマポリの町の総督宅へ戻る。


ハッサン「お望みのものは取れましたかな?」


「はい。」


ハッサン「しかし、これら、何に使おうとしているのか、よろしかったら、教えてもらえませんか?」


「黒い液体は野菜の肥料に使えないかと思っています。

わが国では、林から枯れ木の葉っぱを集めてきて、キャベツなどが良く育つので畑にまいているのですが、

この黒い液体がその代わりに使えないかと思いましてね。林から葉っぱを集める必要がなく、

農夫の作業が減るので。」


石油から化学肥料が作れるので、間違ってはいないと思う。


ハッサン「そして、あの海岸の泡は何に使うんですか?」


「空に飛ばす風船の中に使おうと考えています。

実は我が国の王子とアリシア王女、婚約することになりまして、結婚式の式典にこの風船を飛ばそうと考えているんです。」


ヴィウリ城で婚約の件は公表されたので、話の筋は通ると思う。

王子とアリシア王女、少し恥ずかしそうだ。


ハッサン「そうなんですか。」


なにかハッサン考え込んでいる様にも、こちらの腹を探ろうとしている様にも見える。

でも、今この回答には反論はできないと思う。


しばらくハッサンは考え込んでいた後、

ハッサン「今朝話した、車の件はお願いします。」


「分かった。」


ハッサン「明日、この町を立たれるとのことですが、ゆっくりしていってください。」


総督の家をで、スーク視察を行う。

食事と各大臣、いつも特に迷惑をかけている人にお土産を買うためである。


本当にいろいろなものが売っている。


じゅうたんなどの織物、金加工製品、香辛料等々。


お土産一覧は以下の通り。


ハーヴェ内政大臣:中東風?ランプのカサ

アリドラ軍務大臣:シャムシール刀

プレボー医療衛生大臣:小さなじゅうたん

ヒシーニ建設大臣:中東風?ランプのカサ

トーステン財政大臣:香辛料

ホファー外政大臣:銀のさら

サヴァリアント情報局長:美術模様の書籍

イリーナ  ドワーフ製鉄工所副所長:金のネックレス

クリスチーネコック長:香辛料と赤い中東?の帽子

ディアンヌ魔法錬金営団長:装飾ランプ

リア冒険者ギルド長:香辛料

イスナルド医療学校長:香辛料

アシモフ設計事務所長:銀の水差し


エリス、アリシアと王子、そして私とシモーネの3組に分かれ、

1時間後にバスの前に戻ることを約束し、スーク(市場)の中を探索する。


私は、シモーネを連れて、金製品の売られている店に入る。


シモーネ「まだ、お土産を買う人がいるんですか?」


シモーネ「シモーネに似合う指輪を探そうと思って…。」


シモーネ「うれしい。」


シモーネに似合う指輪を探す。

金のいかにも成金といったものではなくて、シンプルで美しい流れるようなデザインの物を探す。

しかし、ここにはイマイチのものしかない。


「値段が高くても構わないので、もう少しデザインのいいものがないのか?」


店主と思われる50代くらいの赤い帽子を男性を呼び止める。


店主「…。こちらへどうぞ。」


私の身なりを見て、判断したようだ。

奥の部屋に通され、店頭のショーケースとは違う、いかにも値段が1桁も2桁も違う金製品がガラスケースの中に並べられている。

早速見て回り、1つの指輪に目が留まった。


金の指輪フレームに丸みを帯びたひし形状に小さなダイヤモンドがいくつもついている指輪を見つけた。

指輪のサイズもシモーネにあいそうだ。


早速、指輪をとりだしてもらい、シモーネにつけてもらう。

ぴったりだ。


これを購入することにするが、

「値段はいくらぐらいしますか?リール紙幣で払いたい。」


店主「リール紙幣?いいですよ。お客様、リール国の方ですか?」

国王とは気づいていない。


「ああ。観光でこの町に来たんだ。」


店主「最近リール国、新紙幣が発行されましたね。額が大きくなると、高額高価でも重くて扱いに困るのですよ。

その点、高額紙幣はいいですよね。持ち運びが楽で。

わが国でも紙幣の発行が検討されているとか、ないとか。」


店主「リール国、最近経済が活発化していて、通貨の価値が上がっているんですよ。」


等と店主は話をする。


店主「えーと、5600万リールですね。」


「足りるかな?あっ、5000万リールしかない。」


店主「…いいですよ。5000万リールで。」


この指輪、高額すぎてなかなか売れなかったのかもしれない。

(前世の日本では5000万円となる…)

少し汚れたカバンから、10万リール札500枚出す。


店主「お待ちください。」

店主が店員を2人呼び、紙幣を数えている。


店主「確かに500枚あります。ありがとうございます。」


購入した指輪をシモーネにはめてあげる。

シモーネが寄り添ってくる。


シモーネ「みんなの前でこの指輪はめていると、はずかしいので、

今ははしますね。ありがとう...幸せ。」


指輪を購入した後、すぐにバスに戻ったが、

すでにアリシアと王子、エリスは戻ってきていた。


王子「遅いです。」


約束の時間を30分近く過ぎていた。


この後、みんなでスークのフードコートで食事をする。


夜の空に、周りの店のランプが明るく照らし出し、

もう夜10時くらいになるというのに、とても賑やかだ。


食事は、香辛料の利いたケバブ、フムス、トマトとキュウリ、ミントの角切りサラダ、

ファラフェル、ケナーファ、マンサフ、オレンジ、バナナ、ミントレモネードを5人で分け、食べた。


バスに戻り、町の東側の大きな湖(オアシス?)のほとりに移動し、

ここに停め、その日はコンパートメントにベッドをセットし、就寝した。

作者のうしねこです。

庶民的に行動する国王ですが、指輪は奮発?したようです。

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