表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/383

17.城下町のブルツブルグ川に架かる橋を治す_橋桁修復

<新しい魔法>

アイシクルフローズン:地面を凍らせる。


<新しい技術>

ドリル

エンドミル

チャック

鉄骨形状(H,L,コ,)

各種鉄管

被覆銅線


17.城下町のブルツブルグ川に架かる橋を治す_橋脚修復


試作鉄筋建物の土台を作り終えた翌日、ブルツブルグ川に架かる橋の修復現場に向かった。

現場に向かう途中、すでに瓦礫がかたずけられた建物がいくつかあり、テントの仮住居ができている。


現場につくと、すでにストーンウォールで、壊れた橋脚が取り囲まれているが、工事が中断している。


イリーナが

「地盤がやわらかくて、深く鉄骨を差し込む穴が掘れないのよ。」

とのこと。


すぐに近くの渡し船に乗り、対岸の魔法導力研究所に向かう。


着くなり、ディアンヌを見つけ、


「汚泥を低温で固まらせる魔法は無いか?」

と、問い合わせる。


「何があったの?」

事情を説明する。


「では、アイシクルフローズンがいいかな?」

Aランク以上の水の魔石が必要で、白金貨900枚(約9億円)とのこと。

「城からあとで持ってこさせる。」


魔法は本当にコスパが悪い。


Aランクの水の魔石とスクロールを持ち、現場に戻る。


早速アイシクルフローズンで地面を両岸の橋が架かるところと、川の真ん中の橋桁3か所を凍らせる。


そして、ディスカードアースを使う。30mくらい穴を掘り、10mの長さの鉄骨をボルトと補強版でつなぐ。


そして、鉄筋を曲げ、針金で固定し、ベニヤ板の型を作る。

そのあと、砂利と砂、コンクリートを流し込む。

作業は、もちろん、Cランクの風の魔石とパワーエクスパンションスクロールで詠唱され作られたパワーグローブを使用している。


ヒシーニ建設大臣が見に来る。


「作業はどうですか?」


「とりあえず順調にいっている。」


岩の壁を作ったり、地盤を凍らせたり、大がかりなことをすると、高レベルの魔石を使うことになり、コストが高くなるが。


100人以上の作業員で対応したこともあり、橋桁の鉄筋とコンクリの流し込みは1日で終わった。

あとは、コンクリートを乾燥させる。


作業が終わった後、製鉄工所に向かう。


---------------


イリーナが、

「24時間交代で、鉄骨を製鉄しています。」


鉄骨にボルトを通す穴は魔法で開けているらしい。


そこでドリルとエンドミルを教えた。


棒にらせん状の刃の部分を作り、四角の角がとがった、金属棒を高温で柔らかい内にねじり、刃の部分を成型することで作るんだ。


エンドミルは、魔法に頼らずとも、穴にボルトの溝を切り込むことができる。

丸棒にらせん状の溝と縦に数か所、金属くずを出す溝を作る。


これらドリルやエンドミルは使用していると刃が摩耗してくるので、交換できる様、チャック構造も説明した。

チャック構造を通し、手でドリルやエンドミルを回せる工具、水車動力にて、チャック部分(ドリルやエンドミルを固定できる部分取り外し可能)を回転させる機構を説明した。


魔法工具ばかりでは、コスパが悪すぎる。


早速明日から試作するという。


鉄骨はH状とL状にすることを、説明した。

今その通りできている。


H形鋼は、一枚の細長い厚い鉄板から両端熱いうちに押さえつけることにより、形状を作る。

L形鋼は、やわらかい内に曲げる。コ型溝形鋼も同様に厚い鉄板を温度が高い内に両端を曲げる。


この短期間で工法と設備を改良し、現に物ができている。

優秀である。


しばらくして軌道に乗ったら、モータと車両を作ってもらおう。


ちなみに1日で、10mのH形鋼は50本、L形鋼は80本、溝形鋼は60本作れるとのこと。

副産物のけい石もできる。


「あとお願いだが、20mm、50mm、100mm径の鉄管を作ってくれないか?

あと、それぞれの径を変換したり、分岐のT,+型配管、継ぎ手や湾曲配管も含めて作ってくれ。」


「円管は細い鉄板を熱い内に丸めて端をくっつけて作る。」


日本では、水道管のサイズとして、13mmと20mmの径両方あったが、この城下町は坂が多いので、

水圧のことも考えて、20mmにした。下水管は径50mmと100mmにしよう。下水細すぎ 家庭用?すぐ詰まるぞ?


「もう一つお願いがある。」


「お願いばかりですね。」


「銅線にブニ(ゴム)をコーティングした線を作ってほしい。

銅線はブニでコーティングした線をOOでくっつける。銅線の種類は2mmと1mmの2種類。」


「分かりました。」


一通り、お願いをして、製鉄工所を出る。


もう夜ではあるが、郊外にある倉庫から、鉄鉱石が頻繁に運び込まれる。


市場に寄り道し、城に帰ることとする。

作者のうしねこです。

新しい工法(軟弱地盤を凍らせ穴を掘る。)と各種工具、鋼材を教えるところ、さすがに元建設会社出身ではあります。製鉄工所の作業も早い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ