169. ギエフ民国の訪問9_石油?
黒いモノがある大きな沼に到着した国王一行。
その黒いモノを採取する。
169. ギエフ民国の訪問9_石油?
バスは一旦町に戻り、今度は町の北門から北に進む。
周りの風景は岩と砂、荒地で、植物は皆無である。
「ここの町の人はどこで水を得ているんですか?」
ハッサンの部下「町の東側に真水が沸く大きな湖があり、そこから水路で水を運んでいます。」
風景を見る限り、疑問に思う程、植物と水気の無い光景が広がる。
町を出て20分ほど走ると、問題の沼が見えた。面積は大きく、対岸が見えない。
沼の真ん中はピンク色の水?があるが、沼の周りには黒いものが堆積している。
一行はバスを降りる。
バスを降りた途端、油臭いにおいが漂う。
ハッサンの部下「ここはこのようなにおいがするので、誰も来ようとはとしません。」
例の黒いモノの近くに行き、細長い石のかけらを拾い、黒いものに触れてみる。
ねちょっと、している。タールだ。特有の刺激臭がする。
少し離れたところに黒いさらさらしたものが湧き出ており、油だまりになっている。
その油だまりの中央付近からぼこぼこと気泡が出ている。
石油と天然ガスである。
以前知事になる前、日本海側のある県を訪問した時、石油の試掘現場を見に行き、
黒いあばらだまりとガスが出ていたことを思い出したが、その場所のにおいも含め、まさにそれである。
このさらさらした黒い油とタールを樽に、そしてガスを余ったガラス瓶に採取する。
ということで、今後天然ガスのほかに石油の油田、製油所、輸送パイプラインと専用線や貨物列車のタンク開発が必要となる。
ここに原油採掘抗を掘り、ポンプで港まで運ぶ。
そして、船に移し替え、ポリメリトで貨物タンク列車に乗せ換える。
そして、製油所でナフサやA重油、軽油、灯油、ガソリン、アスファルト等々、待望の物が作れる。
この世界では雷の魔石があるので、ガソリンは車のエンジン燃料としてではなく、発電燃料用に使える。
アスファルト、そう、舗装道路、高速道路が作れる。
ナフサ、そう、エチレン系のポリエチレン、プラスチックの原料で、これが大量に作れる。
ジェット燃料も作れる。雷の魔石のモータを使ったプロペラ機だと、速度が出せないが、
ジェットエンジンが開発できるのである。
「アリシア、この黒い液体はいろいろなところで、使うことができる。
いままで、車の走る道はマカダム補装で、80㎞/h位が限界だったが、
この原油を精油所というところで精製したアスファルトを使って、道を作れば、150㎞/h以上で車が走れる道を作ることができる。
この油から精製したジェット燃料を使った飛行機というものは、時速800㎞/hで空を飛べ、
空港というところで離発着すれば、イルンとヴィウリ、1時間ちょっとで移動ができる。この町とヴィウリも、1時間半くらいかな?」
アリシア「人がそんな高速で空を移動できるんですか?」
「課題は多いが、不可能ではない。」
アリシア「…母上と相談が必要です。」
そのようなことを話をし、大きな沼?を去る前に、あのピンク色の水?も気になる。
沼の水も採取する。
その後、リウマポリの町に戻る。
作者のうしねこです。
この黒いものが原油だということが分かり、この原油でいろいろなものが作れると、
感動している国王です。




