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128. 西方の義理の父来訪11_医療学校と設計事務所の現場

<設計事務所部署>

工業機械設計部、家庭機械設計部、乗用機械設計部、建築設計部、特殊機械設計部、

軍務機械設計部、機構研究部、材料研究部、化学材料製造研究部、

環境研究部、試験部、試作部、記録部

<医療学校部署>

研究部:理研究、細菌研究、医薬研究、医療技術研究、免疫研究、化学材料研究科

大学校:一般診療科、処置科、麻酔科、血液科、臓器科、皮膚科、呼吸器科、眼科、歯科、

脳科、神経科、手足科、薬科、リハビリ科

審査部:医師免許管理課、医療院管理課、医療補助制度管理課

128. 西方の義理の父来訪11_医療学校と設計事務所の現場


デパートで買い物をした後、医療学校と設計事務所に向かう。

いつものカフェテリアでアシモフが迎えてくれる。


アシモフ「ようこそ設計事務所へ。」


いつもの会議室に移動する。


まずは動画で設計事務所の紹介を行う。


紹介内容は、設計事務所の役割、各部署の説明、

ものづくりのプロセスなど。


要約すると、新しい物を作るには、新技術と新材料、図面等が必要で、

その開発の役割を設計事務所が行っていますという動画。


アシモフ「動画にもあったように、設計事務所は以下の部署から成り立っておる。


工業機械設計部、家庭機械設計部、乗用機械設計部、建築設計部、特殊機械設計部、

軍務機械設計部、機構研究部、材料研究部、化学材料製造研究部、

環境研究部、試験部、試作部、記録部


工業機械設計部、家庭機械設計部、乗用機械設計部、建築設計部、特殊機械設計部、

軍務機械設計部は、主にその分野の製品や機械の図面作成と材料選定、加工工程の作成を行います。


機構研究部、材料研究部、化学材料製造研究部は、これら製品の基礎となる部品の機構研究と、

新材料の開発、最近は化学式とその組成から、その材料の特性が決定するものが多く、

新たに化学材料製造研究部を設立したのじゃ。


まあ、設計事務所だけでも難しく、薬学に通ずるところもあるので、

隣の医療学校と共同で研究を行っておる。


最近特に力を入れているのは、その化学式材料の精製ができても、

それを製鉄工所でいかに量産するか、ここがポイントじゃ。」


アシモフ「あとは環境研究部、試験部、試作部、記録部じゃな。


環境研究部はその製品の使用環境をスペックにする部署だな。

例えば、掃除機について、階段から間違って落っことしてしまった場合、

どれくらいの衝撃が加わるのか?雷の魔石が暴発した場合、

どのくらいの電圧になるのか、等、数値化し、それを設計に生かすのじゃ。


試験部は、先ほどの例でいうと、階段で掃除機を落とした衝撃や、

雷の魔石が暴発電圧で、故障しないか?実際の試作品を使い試す部署じゃ。


試作部は、製鉄工所で物をたくさん作る前に、事前に物をいくつか作り確認する為の、

試作の部署じゃ。


最後に記録部は、図面や材料組成式、工程等のデータを管理する部署じゃ。」


アシモフ「では、各部署案内する。」


その後、1時間半ほどで、設計事務所の各部署を回る。


デルフィンが一言。「我が国の城の建築士や鍛冶屋が前々世代の、いやそれ以上か、

の存在のように思えてきた。」


設計事務所の見学が終わった後、次は医療学校を見学する。

設計事務所と共同で使用しているカフェテリアにイスナルドが待っている。


イスナルド「では次は、医療学校を案内します。私はここで校長をしているイスナルドと申します。

元北医療院の医師です。」


一同は会議室に移動。


着席すると、映写機でイスナルドが、この医療学校の役目と部署について動画を所々止めながら、説明する。


イスナルド「ここ医療学校の業務は多岐にわたります。

まずは、新薬や新しい治療法の開発。

これは、各医療院から、未知の症例が見つかった場合、

カルテと場合によっては最近サンプルなどをここ医療学校に送ってもらいます。

まずは細菌の解析やカルテから、症状の分析と仮説を立てます。

その仮説が正しいか、証明をしていきます。

例えば、細菌に仮設の症状を改善する薬品を使い、薬効を確認したりです。

ダメな場合、過去の症例をもう一度見直すなどをし、仮説を立てて…の繰り返しです。

そうして、要因を絞り込んでいくわけです。

Aば部分的OKだが、Bはダメ、Cも限定的効果だった場合、要因はXYZのうち、

YとZに絞られるなどです。


こういった研究がまず1つです。


あとは、最近始まったのですが、医療補助を行うための基準作りや医師や病院への免許発行です。

病気によって、助成金が決まっており、病院からの医療報酬申請のチェックを行うわけです。

この様な業務です。


あとは、名前の通り、学校ですね。

医療大学を卒業したものが、学びに来ます。

国の医療従事者トップのポジションのための学校です。


そして、一見医療じゃないのではないか?と思われるようですが、

化学材料の基礎研究です。


もちろん薬の開発につながるのですが、最近は樹脂材料の化学組成と材料製造方法の研究も行っています。

この映写機のフィルム材料も我々が、化学式をもとに、製造方法を確立しました。


この様に、医療学校はいろいろと行っているわけです。


部署は先ほどの説明を踏まえ、以下の通りとなっています。


研究部:理研究、細菌研究、医薬研究、医療技術研究、免疫研究、化学材料研究科

大学校:一般診療科、処置科、麻酔科、血液科、臓器科、皮膚科、呼吸器科、眼科、歯科、

脳科、神経科、手足科、薬科、リハビリ科

審査部:医師免許管理課、医療院管理課、医療補助制度管理課


特に最近加わった、リハビリ科と審査部ですが、リハビリとは手足を動かす、食事をする等、体の機能が衰え、

できなくなる場合があります。

例を出すと、手足が動かすことができない場合、

放置すると骨や筋肉の組成要因がもとで、関節を動かすことができなくなります。

定期的に動かすことのできない関節などを動かすことにより、

これらを防ぐことができます。

また、食事や水が何らかの病気で取れなくなる場合があります。

このまま放置すると脱水症状や栄養失調などで、死に至ります。

そこで、腹に穴を開け、直接栄養材料や水を胃に送り込む医療を開発しました。

これで、口から食事や水をとらずとも、問題ないのですが、

長期放置すると、食べたものや水が、胃ではなく、肺に行ってしまうことがあります。

肺に行かないように訓練するのもリハビリです。」


デルフィン「?!、食事や水を口からとらなくても生きられる?!どのくらい生きられるか教えてほしい。」


イスナルド「人によって違いますが、この方法が確立して、

1年近くになる人もいますが、問題は発生していません。」


デルフィン「信じられないな。」


イスナルド「この胃に直接栄養や水を送り込むための処置方法や、

カテーテル、栄養パック、水を流し込むシリンジを開発したのもここです。」


デルフィン「ローレント国王、お願いだ、我が国の医師を留学させたい。

ここの知識を学ばせたいのだ。いや、医術だけではない、工学も学ばせたい。」


「分かりましたが、人数と留学分野は後ほど話しましょう。」


デルフィン「ありがとう。」


医療学校も各部署回り、視察を終えた。

作者のうしねこです。

医療学校で、人間は口から、食料や水を取らずとも、胃に直接腹にあけた穴にカテーテルをつなぎ、

そこから栄養や水をとることで、1年以上生きられる。

その言葉にデルフィン国王はとても驚いた様です。

その言葉で、自国の医師の留学を決めた様です。


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