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105. 鉱山の技術改革

<鉱山のための新しい機器>

➀電気ドリル

➁電気トロッコ、貨車、ベルトコンベア

➂送風機と送風管

➃小型ショベルカー

➄輸送のためのトラック

➅火薬

➆支柱

105. 鉱山の技術改革


いつもの会議室でプロブディフ鉱山の。

今現在、イルンの町から320㎞程のプロブディフ鉱山では、

近代化が遅れており、人力のつるはしでアダマンタイト鉱石を掘り出し、

人間が採掘したアダマンタイト鉱石を外に運び出してくる。


アダマンタイトの需要が増えていること、マカダム補装の道路がプロブディフの鉱山まで完成したのを機に、

鉱山の近代化を行う。


まずはじめに、導入する機器は、

➀電気ドリル

➁電気トロッコ、貨車、ベルトコンベア

➂送風機と送風管

➃小型ショベルカー

➄輸送のためのトラック

➅火薬

➆支柱


を検討している。


「まずは➀電気ドリルについて、雷の魔石でモータを動かし、

回転運動をクランク運動に変え、砕石する装置を開発してほしい。」


設計図を黒板に書く。


シモーネ「鋳造とクランク部分は削りだしで2週間くらいで試作を作ってみますわ。」

とのこと。


「➁については、今までの路面電車の技術を使うが、たくさんの人間は乗せない。

また、速度も40㎞程とあまり出さない。その代わり、たくさんのアダマンタイト鉱石を貨車で運ぶ。

運ぶものが重いので、ギア比を大きくとる設計をするんだ。

あと、貨車のブレーキ用空気コンプレッサーを導入するんだ。」


そういえば、この世界で『貨車』はまだなかったな。


貨車を黒板に書き、構造を説明する。


「いわゆるアダマンタイト鉱石を運ぶかごであり、連結器で何両もつなげることができる。

貨車にはそれぞれ手ブレーキ、空気ブレーキがあり、分割併合を行うときに、

手ブレーキで速度を調節して連結する。空気ブレーキの空気が抜けた場合、自動的にブレーキがかかる構造とする。

これら電気トロッコと連結した貨車からアダマンタイト鉱石を移し替える操車場が必要だな。


構造は、トロッコの車輪と車輪の間の床には、レバーで床を開く装置があり、

トロッコの下にベルトコンベアで、トラックの荷台に移し替える装置も必要。」


イメージを書く。

「ベルトコンベアはエスカレータや戦車のキャタピラーと原理は似ていて、

モータで回転させることにより、ベルト上の鉱石を運ぶ装置なんだ。」


シモーネ「既存の機構設計の応用なので、1か月ぐらいで試作はできると思います。」


「➂は大きな扇風機で、外から多量の酸素を含んだ空気を送風管を通し、坑内に送る。

あと、坑内の気圧を高めるということは、異常出水を防ぐ役目もある。」


「➃は、すでに鉄道や道路工事用にある、ショベルカーを小型化し、バケットを大きくしたもの。

アダマンタイト鉱石をトロッコの貨車に積み込むのに使う。」


「➄はトロッコの操車場から、ここイルンの町まで鉱石を運ぶトラックで、鉄道や道路用の物を使う。」


「➅は岩盤が硬く、ドリルなどで砕石できない場合、火薬の発破で岩盤を砕く。

これは、弾丸用の黒色火薬の分量を調整したものを使えばいいが、導火線に火をつけ、

その場を十分離れたのち、黒色火薬まで達する、あえて時間の掛かるものがいい。」


「最後に➆であるが、岩盤の緩いところが崩れない様、支える鉄骨だ。」


シモーネ「これらも1か月以内に準備ができると思います。」


将来的に鉄道がプロブディフまでつながったら、貨物列車でイルンまで鉱石を運ぶ予定である。

作者のうしねこです。

建設ラッシュということは、鉄鋼関係の需要が増えていて、将来的に鉱石供給不足することを懸念し、

国王は鉱山の技術改革をしようとしている様です。

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