102. 戦車試作完成
<リール100型戦車仕様>
全長9.5m、幅3.4m、高さ3.0m、
主砲:36口径80㎜砲
副武装:5.8㎜機関砲x2
表面硬化装甲、
Bクラス雷魔石90kWモータ
最大速度80㎞/h
手動装填
車長,操縦士,砲手,装填手乗車
102. 戦車試作完成
アリドラとシモーネより、試作の戦車が完成した旨連絡があり、イルンのリール軍基地にあるとのこと。
早速視察をする。
政府庁舎ビルからリール軍基地に向かう途中、試作戦車を屋中に製鉄工所から基地に移動した旨、話を聞いた。
戦車を台車に乗せ、カバーをかけ運んだとのこと。
リール軍基地に到着すると、この基地で一番広い倉庫に向かう。
そこでお披露目会というわけだ。
試作戦車は倉庫の片隅に置かれ、布がかけられている。
その布がとられると、試作戦車が姿を現す。
アリドラ「これが我が国初、いや世界初の戦車です。」
シモーネが説明するに、スペックは以下の通り。
<リール100型戦車>
全長9.5m、幅3.4m、高さ3.0m、
主砲:36口径80㎜砲
副武装:5.8㎜機関砲x2
表面硬化装甲、
Bクラス雷魔石90kWモータ
最大速度80㎞/h
手動装填
車長,操縦士,砲手,装填手乗車
「走行はもちろんキャタピラー式です。」
戦車の中を案内してくれる。
2Fの主砲室は、走行モータとは別のモータで旋回することができ、砲手が配置される。
1F前方には操縦士が配置される運転席、車長が配置される席があり、5.8㎜機関砲を撃つことができる。
その後ろで車両後方に格納されている主砲や機関砲の銃弾を取り出し、装填する役目の装填手が配置される。
早速外に出て、走行や主砲や機関砲のテストを行う。
アリドラと一緒に、この戦車に乗せてもらい、倉庫を出て、
新たに新設した軍事車両走行テストコースへ移動する。
平坦なマカダム補装のコースで、最高速度の80㎞/hの速度が出る。
キャタピラーなので、振動と走行音がタイヤの車両より大きい。
ただ、日本で見た戦車とは違い、電気モータ駆動である。
トルクはある。
次に左右にうねり、坂道もあるダートコース。
トルクがあるので、難なく走行。
その後、水たまりに突っ込んでも、走行を続けられる。
走行は、車のハンドルではなく、2本のレバーとブレーキで操縦する。
走行テストはこのくらいにして、次は主砲と機関砲の発砲テスト。
主砲は500m先のブロック塀を次々に破壊をしていく。
また機関砲についても、標的の板を次々に破壊していく。
実際には標的を狙うスコープがついており、主砲も機関砲もこれを使い、狙いを定める。
初めてにしてはとても性能が良い戦車である。この世界初の戦車。
「3か月で、この戦車を36台つくれるか?」
シモーネ「もう製造ラインはできております。」
「今後は専門部隊を作り、訓練に➀この戦車の走行、➁砲撃訓練を重点的に行うこと。」
アリドラ「分かりました。」
「あと、スパイが入り込まない様に、先ほどの倉庫と製造ライン、設計図を24時間厳重管理を行う様に。」
軍事的に使うつもりはないが、周辺諸国との抑止力として必要になる。
また、この技術を盗まれない様、倉庫を厳重管理する必要もある。
作者のうしねこです。
いよいよ試作戦車が完成しました。
電気モータで動く戦車とは珍しいですね。




