2話
更新遅くなってすみません。
無謀にも、もう一つ連載初めました。暇な方読んであげて下さい。
「またダイナの一人勝ち…」
「読みが甘いんだよ、アイリスは」
明るい室内。
ピンクと白で統一されたかわいらしい部屋。
一目で少女の部屋だとわかる。
アイリスとダイナはトランプで七並べをしていた。
「もう一回!もう一回やろうよ!」
アイリスは負けたのが悔しくてムキになって言う。
「えー、まだやるの…?」
うんざりといった様子でダイナがトランプを集め始めたアイリスに言った。
「もう眠いよ。アイリスは眠くないの?さっきから欠伸してるけど」
「う゛、でも!勝ち逃げは卑怯だよっ。もう一回だけだから!ね?お願い!」
(卑怯なのはそっちだよ)
真っ白いネグリジェみたいなパジャマ、艶やかな髪、眠そうな潤んだ目は勝ち気な光も宿していて。
(天使みたいだ)
ダイナはそう、心の中で呟き、アイリスに見とれた。
「ダイナ?ダイナ!」
「え、あ!」
「トランプ、配り終わったよ」
「アイリス、ごめん…。疲れちゃった」
「…じゃぁ、明日も遊んでよ!」
「うん」
トランプを片付けるアイリスを見て、ダイナはホッとした。
(よかった。理性とばなくて…。しっしかも天使みたいって!は、恥ずかしすぎる!)
アイリスが鈍感でよかったと心の底から、神に感謝したダイナだった。
ダイナ視点
コイツの鈍感さって、時々すごいと感じる時がある。
だって、俺のこと今だに女だと思ってるしな。
『秘密にしといたらどうだ』
アイリスの勘違いを正す勇気がなくて、師匠に相談したらそう言われた。
…奇術士のこともあんまりわかってねぇんだよな、アイリスは。
奇術ってのは、マジックみたいなモノだけど、マジックとは違う。
魔法みたいな、実態の無いもの。
陰陽師の血を引く俺は、不思議な力なんて持ってない。唯一できる芸当が奇術だった。
アイリスには、奇術士に憧れたと言ったけど、本当は違う。
逃げたかったんだ。
進まないですね…話。
奇術士ってなんでしょう。
いつか、奇術士がメインの話を書きたいです。
戦闘物になるかも。
人物紹介!
大乗寺 紫苑
奇術士=幻術を扱う 天使や悪魔や精霊を呼び出し人に幻を見せる
旅をしている
黒い髪は肩まで伸ばしている
長いまつげに縁取られた瞳が印象的
華奢な身体で色白
少女のような少年
大乗寺家は日本の陰陽師の旧家
紫苑には陰陽師の力はない
姉が一人いる
奇術士での名=ダイナ
アイリスが好きだが女と思われている(=悩み)アイリス以外には毒舌