72話
先週は投稿出来ず、すいません(´・ω・`)
今回短いですが投稿いたします。
リヴァイアサンに向かって飛び立ったヒロは、襲われてる船に対して声をかけた。
「すいませーん、伯爵様の息子さんが乗っている船であってますかー?」
「無礼者!私を次期伯爵と知って口を聞いているのか!」
(あいつか…めちゃくちゃ面倒な奴じゃん)
「すいません、冒険者でしてそういうものには疎いので」
「ふん!さっさとこいつをどうにかしろ!」
(はぁ、このまま帰りたい)
「風よ、守れ!」
先程より魔力を込めた風の壁を生み出し、 リヴァイアサンの体当たりを防いでいる。
どうやらあのレーザーのような水ブレスは連発出来ないらしい。
「風よ、探れ!」
操っている原因を知らべてみると首の後ろ辺りに変な魔力の流れを感知した。
首の後ろに周りこむと短剣の様な物が刺さっているのを発見したが、対処の仕方がわからないので
(ティル!)
「ヒロ君?」
(首の後ろに変な短剣が刺さってるみたいなんだけど、どうしたらいい?!)
「どうやって声を伝えてるのよぉ!」
(何となくできた、それより教えてくれ!)
「ヒロ君まず鑑定してみたら?」
(あぁ…)
――――――――――――――――――
名:支配の短剣(凶化)
希少度:ランクA
刺した生物を支配する力を持った呪武器。
本来、高位の存在は支配出来ないが●●●●●の魔力
が注がれた為凶化した事により突き刺さっている間支配状態に出来る。
高密度の魔力によって破壊されると瞬間的に効力が失われる。
―――――――――――――――――――
「なるほど、高密度の魔力攻撃って言われてもな…」
「ティル」
(ヒロ君、何かわかったのぉ?)
「支配の短剣って物らしいんだけど、高密度の魔力で破壊すると良いみたいなんだけど」
(それなら、前に試したあれやってみたらぁ?)
「あれ?……あぁ、あのやばいやつか」
それはヒロ達がノルヤでネクロマンサーをフランドルと一緒に討伐して少し後の事だった。
「俺が思ってるより強いモンスターは多い、もっと火力のある技が必要だと思うんだ!」
「ふ〜ん、それって美味しい?」
「…ねむい…」
「ヒロ君、疲れてるのぉ?」
賛否の声はあるがヒロは必要に迫られたのでこうして森の奥で技の開発をしようとしていた2マシュ目であった。
「それで今度は何を思いついたのかなぁ?♪」
「良い質問だ、ティル」
「この神槍は強力だが、これでもダメージを与えられないモンスターもいるはずだ…そこで限界まで収束して威力を上げたいと思う。」
「……本当にするのぉ?」
「ティルは反対か?」
「今のヒロ君にはおすすめしないかなぁ〜」
「まぁ、少しの魔力でやってみるよ…マリ、 ミーシャンちゃんお菓子食べてないで少し下がっててね」
「はぁ〜い」
「…うん…」
ヒロが神槍から魔力を槍先に集めつつ、ギュッと縮めるイメージをしながら5分程経った頃
「はぁ、何とかイメージには近づいたかな」
「ヒロ君…早く放った方がいいわよぉ」
「どうしてだ?」
「収束が甘くて爆発しそうだからぁ…」
「そんな事は…!」
槍先に集まった魔力の玉に小さなヒビが入り始めた。
このままではまずいと思ったヒロは、森の奥に向かって槍先の魔力玉を放ったが前方に魔力が漏れ出して100m程ビーム状に飛んだ後、ドーム状に拡がったと思いきや急激に縮み範囲にあった物を粉々にしてしまった事件が起こったのである。
回想終了…
「あれを使ったらまずいだろ…」
(だから短剣をピンポイントで消滅させる様にコントロールするのぉ!)
「それは難しいだろ?」
(一時的に神槍に入って補助してあげるわよぉ♪)
「それなら出来そうかもな」
(じゃあ今から入るわねぇ!)




