69話
先週は投稿出来ずにすいません(´・ω・`)
ヒロがクゥと部屋で遊んでいる時に突然ドアを叩く音が部屋に響き渡った。
「なんだ?!」
「にゃ〜?」
「ヒロさ〜ん!緊急事態です!」
「誰かわからないが人違いじゃないか?」
「Aランク冒険者のヒロさんですよね!本当に緊急事態なんですよ!」
「わかった、すぐ向かうと伝えてくれ」
ギルド職員はすぐにギルドへ向かって行った。ヒロも手早く着替え、クゥとのお別れをしてマリ達のいる部屋に向かう。
「みんな聞こえてたか?」
「…きこえた…」
「私はよく聞こえなかったよ!」
「ふふふ、私は聞こえていたわよぉ♪」
「とりあえず準備してくれ、冒険者ギルドに向かうぞ」
「どういう事〜!」
ヒロはマリ達のいる部屋から出てロビーへと向かった、マリ達は状況が分かってはいないが言われた通り準備する事にした。
マリ達と合流したヒロは冒険者ギルドへと向かうのであった。
「ヒロ〜、何があったの〜!」
「わからん、急にギルド職員が呼びに来て緊急事態としか言われないんだよな」
「…いそぐ?…」
「そこまで急がなくてもいいよ」
「あらあらヒロ君そんな事言ってもいいの?」
「ティル、俺はクゥとの時間を邪魔されてとても怒っているが緊急事態という事でこうして向かってる…それに今更少し早く着いても今更だろ。そこまで差し迫った状況なら説明くらいしていくだろ?」
「それもそうねぇ〜♪」
一応走っていたのでそれほど時間はかからず冒険者ギルドに着いた。受付嬢にマスターの部屋に向かう様に言われたので今回はみんなで向かう事にした。
「おい、緊急事態ってなんだよ?」
「来てくれたんだ!ありがとう!」
「今回はパーティーのみんなで来たからイスを用意してくれ」
「わかった、すまないけどイスを!」
「俺はイスに座るからみんなはソファーに」
「それなら私の隣でもいいよ!」
「一応ギルドマスターの横に座るのは、あんまり良くないからやめとくよ」
何故かマリとミーシャンが笑顔で頷いるのが気になったが、イスも来たので話を聞くことにした。
「それで、緊急事態って割には落ち着いてるようだけど」
「はぁ、それがねぇ伯爵様の息子が調査に行ってしまって…」
「?それが何か悪いのか?」
「その伯爵の息子って大して強くもないのにすごい偉そうでね、一応ヒロ達に調査をお願いしてるって説明したけどね」
「ふ〜ん、でもそれって私達には関係ないよぉねぇ?」
「マリちゃんそういう訳にも行かないのよ…」
伯爵の息子が港を使えない状況を早く解決して手柄にするつもりで来たらしい、そして魔導具などを大量に持ち込んで来たが騎士などの従者はその息子のご機嫌とりが上手いやつばかりなのでCランク冒険者くらいの実力しか無い様だとマスターから聞いた。
「俺としては急いで調査に行きたくないんだが」
「でもこれで伯爵の息子が死んじゃったら、ギルドマスターの私とヒロ達にも責任を取らせると思うよ?」
「ハァ!なんでそういう結論になるんだよ!」
「まぁ、貴族ってそんな奴ばっかりだから…」
「マジかよ…けど海上戦闘なんてまだ慣れてないから助けられるかわからないぞ」
「だから今回はギルドとして全面的にバックアップします」
「今までは違うのか?」
「私と受付嬢の中で海上戦闘や知識のある人間がついて行きます」
「それってギルドはどうするんだ?」
話を聞くと今回は特例でギルドの業務を八割休んででも、伯爵の息子を助けるらしい。ここまでされたら断る訳にもいかないので準備が整うまで休む事にした。
しばらくしてギルドマスターが白い革装備にツルツルした青い服を着てこちらに来た。
「おまたせ、準備が出来たから船に向かうわよ」
「わかった」
「すごい船〜!」
「…おっきい…」
「なかなか凄い船ねぇ〜♪」
「こんな船どこから持ってきたんだ?」
「まぁ、色々とね」
「面倒だから聞かないでおくよ」
大型帆船に乗り込み調査エリアまで向かうヒロ達一行であった。




