6話
そろそろヒロも強くしていきたいですね。
ベッドでクゥと寝てるヒロは、ぐっすり眠っていた。
「クゥどうした〜?」
ヒロは、寝ぼけながらクゥが起きたと思い、クゥに言った。
「にゃ〜ん?」
枕元からクゥの鳴き声が聞こえた。
しっぽが顔に当たる最高の朝だ。
問題は、俺の横で動いてるこれだ…
(クゥじゃないとするとなんだ)
とりあえず起こしてみる。
「おーい、朝だぞー!…」
「ヒロ…あと少し…」
この声は…
ソッとめくって確かめる。
(マリにしか見えない…)
(俺は、クゥと一緒に寝たがマリとは寝ていない…)
(とりあえず起こすか…)
そう思っていたら
クゥが前足でマリの顔を叩いた。
[バシッバシッ]
「わっ!」
マリが、飛び起きた。
クゥは、優しいなので爪を出していなかったから大して痛くはないだろう。
むしろ肉球なので気持ちいい。
「…起きたかマリ…」
「……あははは…おはようヒロ♩」
「…何してたんだ?…」
「…そ・い・ね♩」
ヒロはとりあえず無言で頭に拳骨を落とした。
「いった〜!」
「ヒロ、なんで叩くの!」
「お礼のつもりだったのに〜」
ヒロも男なので別に女性に対して思うことはある。しかしマリは、18歳という年齢にもかかわらず、10歳くらいの少女だ…幼女と言ってもいいくらいだ。
「マリ…俺は、幼女趣味じゃないんだ…すまない。」
「………もう18歳なんだよ!」
「それは、昨日聞いた。」
「そろそろ結婚しないとやばいの!生き遅れとか言われるんだよ!」
マリにとっては切実なことのようだ。
「だからって自分を安く売る必要もないだろ?」
「む〜〜!」
マリは頬を膨らませて怒った。幼女が怒ってるようにしか見えないので逆にかわいい。
思わず頭を撫でてしまった。
「よしよし、そうだな〜」
「子供扱いにしないでよ〜!」
マリが半泣きになってしまった。
「悪かった、悪かったお腹すいたから朝ご飯でも食べようか」
「にゃ〜 にゃ〜ん」
クゥもどうやらお腹が空いていたらしい。
「う、今日のところはこのくらいにしておきます…ご飯作るの手伝ってきます…」
マリはトボトボ歩いて部屋を出た。
朝ご飯ができるまでの間クゥを撫でながらこれからのことを考えた。
「ここが異世界というのは、まず間違いないだろう、だって月のようなものは2個もないし…」
夜に何気なく見たら月が2個あった。
「物語なら戻る方法を探したり、チートで世界を救うとかするんだろうけど…」
「とりあえず、こちらの世界の知識、あと身を守るくらいの何か、お金」
「ここにいる間に出来るだけこの3つをどうにかするか…」
ドアをノックする音が聞こえた。
「ヒロ、ご飯できたよ」
マリが呼びに来た。
「あぁ、今行く。」
朝食を食べるため向かった。
「おはよう、よく眠れたかな?」
「ええ、ぐっすり眠れました。フォンド」
「それは良かった、さて食べようか」
フォンドが食べようと勧めてくれた。
今日の朝ご飯は、黒パン、ソーセージのようなものと野菜のスープ、あと目玉焼きだ。
(?俺の目玉焼きだけ少し不恰好だ…)
「あぁ、朝食はマリも手伝ってくれてな、その目玉焼きはマリが焼いたんだ」
「へぇ〜そうなのかありがとうマリ」
さすがに泣かせすぎているので、文句を言わずにお礼を言った。
「子供じゃないんだから料理くらいできるんだからね♩」
マリの機嫌が良くなった。
「チョロ…わかりやすい性格でいいな」
「ふふ〜ん♩そうでしょ〜♩お嫁さんにしたくなった?♩」
「マリをお嫁さんにしたい人もいるだろうな」
ヒロは、とりあえずご機嫌取りをした。
恩人をさすがに何度も泣かせるのは、ヒロでも思ったのだ。
「やった〜♩」
「フォンド、折り入って頼みがあるのだが…」
先程考えたこれからに必要な事や物について集めるには、住む場所が必要だからだ。
「どうした?改まって」
「実はこの辺の事も分からないし、戦闘もできない、正直お金もない…」
「だから手伝えることはするからもうしばらく寝る所と食べるものを…」
「それと知識や戦い方もできれば…」
「お前に借りた恩に比べたらそのくらい大丈夫だ。幸いコハナ村はかなり豊かだ。ヒロが手伝ってくれるというなら村人も悪くも思わないだろう。」
「いいぜ」
「ありがとう」
ヒロは、フォンドに頭を下げた。
「とりあえず食べながら少しずつ話すか」
「何から聞きたい?」
「危険な目に何度かあったからな戦闘のことやらを大まかに聞きたい。」
「そうさな、まず前衛、後衛はわかるか?」
「あぁ、前衛は剣や槍、盾などで近距離で戦うポジション、後衛は、弓矢とか魔法での攻撃するポジションであってるか?」
「とりあえず概ねそれがわかってるなら大丈夫だ。」
「お前は、何か得意な武器とかあるか?」
「ない、というか分からない武器なんて持った事ないからな…」
「まぁ、色々試すといい。ただ魔法は資質100%だから調べる必要がある。」
「そうなのか?」
「ある程度大きい所なら教会でステータスを見れるからスキルなど確認する必要があるんだ」
(ゲームみたいだな、もしかして俺にもチートが?)
「魔法以外は大丈夫なのか?」
「基本的には、大丈夫だ。」
「元々才能のある奴はよりすごいだけだ…」
フォンドは、少し悲しそうだった。もしかしたら、フォンドは、持っていなかった側なのかもしれない。
「それなら俺も頑張ってみる。」
「あぁ、教えられることは、教えてやる」
「俺にはどんな武器が向いてるんだ?」
「槍だろうな、あとは短剣もそこそこ使えた方がいいかもな」
「槍か…」
こういう物語では良く剣を使い、勇者となることが多いが主人公が槍というのはあまり聞かない…
「ダメだったか?」
「いや、フォンドがいうなら槍を習いたい。」
「わかった、用意しておこう。」
スキルや魔法の事も聞いてみた。
「スキルってどんなものなんだ?」
「スキルは戦闘系、魔法系、生産系、技能系、特殊の5種に分類さらている。」
「スキルにも上位スキルと下位も存在してる。」
「例えば?」
「お前がこれから覚えようとしてる、槍なら槍術が下位で上位に神槍術がある。」
「簡単に上位と言ってはいるが上位スキルは片手で数えるほどしかいないと言われている。」
「上位スキルを取得した者は、例外なく2つ名が付いているような人間だ、英雄やEXランク冒険者とかだな。」
「なるほど、上位スキルの取得が才能というわけか…」
「あぁ…下位スキルは、覚えようと思えば取れる物は多いが、上位スキルは努力だけでは取れるない…」
「そうか…他のスキルも聞いていいか?」
「あぁ、そうだな。魔法にも興味あるんだよな?」
「あるな」
「なら魔法系は魔法の事を話す時に一緒に説明する」
「生産系は、鍛冶、薬師など武器や防具、その他アイテムを作ったりするためのスキルだな、技能系は多岐に渡っていて趣味的なものから交渉術などあると有利なものまである。」
「じゃあ特殊は?」
「特殊は、主に唯一無二のものがほとんどだ。例外で代々家系で受け継ぐものもあるが
まず世界に1人しかないスキルを指す言葉だ。」
「じゃあ良く分からないのか?」
「いや、有名なところでいうと、聖剣鍛冶、時空間魔法、光剣精製、勇者、英雄、が物語や話で聞くスキルだな。」
「…昔魔王でもいたのか?」
「居たらしいとしか分からない、何せ何千年も前の話だからな。」
「なるほど、なんなくすごいのはわかった。」
スキルについては、ゲーム感覚に近いので理解しやすかった。
一旦お茶を飲んで休憩系した。
ヒロは、槍を使う主人公になったのですが、どう強くするか悩みますね。