64話
なんとか間に合いました(・ω・*)
ブラストンという宮廷料理人に王女ローサの事を頼まれたヒロは、ギルドにウォルナ教という組織についての情報収集と昇格の為に必要なギルドマスターの承認を得る依頼について聞く為に赴いていた。
「へぇ、ここのギルドも立派だな」
「本当だねぇ、でもノルヤと違って白くて綺麗だなぁ〜私こっちの方がいい!」
「そんな事言ったらフランドルが怒るぞー」
「….ひといっぱい…」
「本当に凄い人の数ねぇ〜♪」
「とりあえず話を聞きに行くか」
ヒロ達はラーメールの冒険者ギルドに入った。中はノルヤは木を多く使った内装であったが、ラーメールは大理石の様な石と白い石が多く使われていた。
海が近いので木はそれほど多く使われていないのだろう。ただ、受付ホールの広さはノルヤが勝っているように見える。
「すいません、ノルヤから来たヒロといいます」
「ヒロさんですか、それでどの様なご用件でしょうか?」
「ノルヤのギルドマスターからの紹介状です、こちらのギルドマスターにお渡しいただけますか?」
「かしこまりました…少々お待ち下さい」
「私達はあっちにいるねぇ!」
「おぉ、何かあれば呼びに行くよ…程々にな」
「はぁ〜い!」
「…おさかな…」
「お願いねぇ〜ヒロ君♪」
3人は食堂に向かって行った…ラーメールの料理長は大丈夫だろうか、ノルヤでも最初は…
「お待たせした!ヒロ様!ギルドマスターがお待ちです!」
「自分で言うのもなんだけど、こんなにすぐ会っていいのか?」
「マスターがすぐに通す様にと!」
「わかった、とりあえず俺だけ行くよ…案内を頼む」
「はい!」
受付嬢はゆっくりと歩き出した。ちなみにラーメールの受付嬢も美人ばかりであった、中にはあちらの世界の水着の様な格好で接客している人も居て、目の保養にとても良い環境である…案内してくれてる受付嬢が小さい声で何か言っているが気にしない様にしよう。
「こちらがギルドマスターのお部屋です…」
「……どうすればいいんだ?」
「どうぞ中へ」
「…失礼します」
ドアを開けると執務机にちょっと頭が出ているくらいの子供がいた。
ギルドマスターのお子さんなのかとヒロは思ったので…
「すいません、ギルドマスターのお子さんが遊んでますけど」
「あっ…」
「…ヒロと言ったか、私がここのギルドマスターよ!」
「…えっ!」
驚いて案内してくれた受付嬢を見たが横を向いて小刻みに揺れている。
「何を驚いているの!本物のラーメールギルドマスターです!」
「お嬢さん、パパはどこに行ったかわかるかな?」
「子供扱いするなぁ!」
「そんな事言ってるとパパに怒られちゃうよ?」
その少女は地団駄を踏みながら、大声で怒っていた。
「それで君が本当にギルドマスターなの?」
「これを見ろ!」
「フランドルに見せて貰ったのに似てるな…」
「似てるじゃなくて本物なの!」
「マスター、いつもの事じゃないですか?」
「それが嫌なのよ!」
「そんなに小さいのに大変なんだな」
「小さい言うな!これでも…」
「マスターはもうすぐ30歳になります」
「はっ!嘘だろ…」
この少女は見た目だけで年上のようだ、物凄い形相で睨んでいるが、気づかないふりをしておこう。
「それでフランドルの紹介状にあったけど、昇格したいだって?しかも、Sランクに…」
「まぁ、したいと言うかした方がいいと言われてかな」
「あのねぇ…そんな簡単にSランクになんてなられないんだよ!」
「でも、ギルドマスターの推薦が3名以上いたらなれるんだろ?」
「確かにね…でもそれだけじゃなれないよ。それ相応の実績とそれに値する功績がないとならないよ」
「ふーん、難しいなら辞めておくか」
「依頼を達成してくれたら、私は推薦してあげるよ」
ヒロはこの少女が頼みたい依頼がどんなものか気になったので聞く事にした。
受付嬢はいつの間にかお茶を持って後ろにいたので座るって聞く事になった。
紅茶とクッキーの様なお菓子も一緒に出してくれた、この世界でお菓子はそれなり高価な物なのでヒロの事を評価してくれている様である。
「それで依頼についてなんだけど」
「何をさせたいんだ?」
「ここラーメールが港街なのは見て分かると思うけど、最近船が行方不明になる事が度々起こってるの」
「その調査って事か?」
「そうなんだけどねぇ、もしかしたら厄介な場所にも行って貰う事になるかも…」
「…厄介な所」
「今日行けって訳じゃないけど数日中には調査を開始して貰うからね」
「まだ受けるとは…」
ヒロはこのギルドマスター少女が厄介事を束の様に持ってくる人だと少しずつ感じる事になるのであった。




