63話
最近遅れしまいすいませんでした(´・ω・`)
今週は間に合う事が出来ましたヾ(・ω・*)
ヒロ達は美味しい料理を堪能した後、本題を聞く事になった。
「私は、北の小国で料理長をしておりました…しかし滅ぼされてしまいました。」
「あの子は、もしかして」
「はい、王女でした…王女には国が危ないから避難するように王から言われたといってここへ」
「流石に気付くのではないのか?」
「小国でありながら王の強さによって周りの国々とは不可侵条約を結べるほどだったのです…王妃様は…」
「そうか、それで何か頼みたい事があるんだろ?」
ヒロはシェフに尋ねた。
「私に何かあったら、王女を助けてもらえないだろうか?」
「…まだ、狙われているのか?」
「あぁ、王家の血には何か特別な力があるらしい…そのせいで」
「それなら王女が真っ先に狙われるんじゃないか?」
「私には特別な魔法を使える、命と引き換えにだがな…その力で王女を逃す」
「……出来る限りの事はする」
「悪いな、あったばかりの人間にこんな事頼んでしまって」
「はぁ、そのくらい頼れる人間が少なかったんだろ?」
ヒロはシェフの頼みを聞く事に決めた、しかしこの人を見殺しにする事もしたくはないので助ける方法を考えるのであった。
(まず、王女が狙われてそれを守る為にこの人は命を賭しても守る…護衛としているにもずっといる訳にもいかない、それなら…)
「なぁ、狙ってる奴の正体は分かっているのか?」
「おそらく、ウォルナ教の暗部だと思っている」
「ウォルナ教?宗教が絡んでいるのか?」
「ウォルナ教は表立って国を占領しようとはしていないが、様々な理由を付けて支配している…」
「それを周りの国は許していたのか?」
「気づいた時にはウォルナ教を支持する国ばかりになっていた」
「なるほどな、王はかなりの強さだと聞いていたけど」
「噂では勇者が王を討ち取ったとなっている」
(勇者?まさか…でもあいつは人類の敵と言える奴らと一緒にいるんだウォルナ教と関係…)
「そうか…王女の力について何か分かっている事は?」
「残念ながら私には…明日、王女が起きたら聞いてもらえると助かる」
「それとなく聞いてみるか…俺達は宿に戻る、何かあればあっちの上にある「マーレ・ミステリオーゾ」って宿にいるヒロを呼んでくれと言ってくれ…そういえば名前を聞いていなかったな」
「おれはブランストンだ、あの子はローサだ」
「明日も来るからその時また今後について考えるか、ギルドに行く用もあるから、そこでも役に立ちそうな情報を仕入れて来るよ」
「ありがとう」
「おーい、いつまでも食べてないで帰るぞ」
マリと ミーシャンがもっと食べたいな、と言った顔で見て来るが無理矢理宿まで帰るのであった。
ちなみに宿でもマリと ミーシャンはお腹いっぱい食事を楽しんだのである。
「あぁ〜、あのお店のご飯美味しかったなぁ〜」
「…うんうん…」
「明日も連れて行くからあんまり言うなよ」
「えぇ!本当!やった〜!」
「…やった…」
「ふぁぁ、ヒロ君先に寝るからぁ♪」
「おぉ、おやすみ」
「クゥはこっちだよ」
「にゃぁお」
ヒロに抱えられてクゥは逃げられない状態だ、逃げる様子も無いのでとりあえずもふもふした。
ヒロは少し元気になった。
「………はっ!とりあえず今日はもう寝るぞ」
「はぁい!」
「…わかった…」
「…………何故こっちの部屋に来る?」
「えっ、ティルあっちの部屋に行ったから」
「…いったから…」
「なるほど、じゃあ俺があっちの部屋に行くよ」
しかしマリ、 ミーシャンもついて来る。
「二人の部屋はあっちだよ…」
「気にしなくて大丈夫!」
「…もんだいない…」
「残念だけど狭いからみんなでは寝られないんだよ、おやすみ!」
部屋に入るや否や鍵を閉めた。
「開けないと扉を壊す:と言ってくるマリと情に訴えかけるように「…あけて…」と切なそうに言ってくる ミーシャンがいるが、朝ご飯を自由に決めても良いという事を言ったら素直に部屋に戻ってくれた、ちなみに予算は決まっているので懐が寂しい事にはならない。
「はぁ、また厄介事が起きるのかな」
「にゃぁ?」
「…….好きなだけもふもふ出来る生活はまだ出来なそうだよ」
「にゃー」
「ヒロ君、まだ起きてたの?」
「ティル悪いな、猫の姿になってたんだな」
「元の姿がこっちだからねぇ♪」
「人間の姿は疲れるのか?」
「そこまで力は使わないけど、無理に姿勢正しくしてると疲れるでしょ?そんな感じね」
「まぁ、何となくわかった」
「じゃあヒロ君、おやすみ〜♪」
「おやすみー」
ヒロとクゥは一緒のベッドで寝たのであった。
ヒロ達が来ているラーメール沖合の海底では静かにうごめく生物が…




