SS7話 〜家探しって難しいの ?〜
今週はSSが先に書き終わったので投稿いたします(・ω・*)
事件がひと段落して次の日ヒロはまたこっそりと家探しをしていた。
今案内してくれているのは先日商業ギルドで助けた内の一人でフューリさんと話していたら、自ら案内を買って出たのだ。
「へぇ〜、こんな家もあるんだな」
「こちらは商家の持ち家だったのですが…」
「曰く付きの物件なのか?…」
「いえ、ただ商売に失敗したのでギルドで買い取っただけです。ちゃんと元の商人一家は生きてますよ」
「なんだよ!でもそれを聞くとちょっと縁起が悪いな」
「だから、相場よりお安くなってるんですよ」
ヒロが今見てる物件は2階建てで、一階部分が店舗用に広いフロアとバックスペースとの区切りにカウンターがある。
悪くないのだが住むのにはあまり向いていない上に防犯的にも何となく落ち着かない。
「次の物件に案内してもらえるか?」
「ここでは、ダメですか?」
「住むと考えると即決する程の決め手はないな」
「そうですか…処分に困ってたのに」
どうやら商業ギルドでも持て余していた物件だったらしい。続いて来たのが庭も付いた立派な家であった。
貴族が住んでいたらしく、作りは豪華で至る所に彫刻が施されていて、すごく高そうだ。
「ここもとてもお得な物件だと思いますよ」
「うーん、庭があるのは良いけど内装が落ち着かないな」
「そうですか…なかなか売れないんですよね」
「俺は気に入らなかったけど、安いなら買う人もいるんじゃないか?」
「1億マールなんですけど…もしかしてここの貴族が不正で断罪されたのが良くないのかな」
まず1億マールが安いのかとヒロは思ったが、予算内であったので特に言わなかったが、この家もまた曰く付きらしいのでそれが原因だろうなと思うヒロであった。
そろそろマリ達と合流する時間が迫っているので、曰く付きではない物件で予算内の物件を丁寧にお願いした。
「ここはあまり安くは出来ないですけど、気に入って頂けると思いますよ」
「おぉ、確かに丁度いい大きさで良さそうだ」
「そうでしょう、そうでしょう!中も見てください」
「へぇー、シンプルな作りで木を使ってるのがいいな」
「やっとヒロさんに気に入ってもらえて嬉しいです」
そして、ヒロが2階に行くと部屋が5つあった。4部屋は1部屋の大きさは8〜10畳程で1部屋だけ20畳程で今まで見た所では断トツで好みであった。
「ここなら何と8000万マールで買えちゃいますよ」
「しかも、そんなに高くないな」
「そうでしょう、どうしますか?今契約します?」
「そうだな…この窓から見える建物はなんだ?」
「えっ!えぇと、お店ですね」
「店にしては看板が無いみたいだけど」
「隠れ家的な…あれですよ」
「……何を隠してるんだ?」
「ヒロさんも好きなお店ですねぇ」
「……俺の目がおかしく無いならあれ娼館だよな」
どうやらこの家の裏は夜の店が並ぶ通りがあり、夜になると騒がしいと白状した。
「こんな家買ったら終わりだな…」
「そうですか…」
商業ギルドに戻る途中でマリ達と合流したので、案内をしてくれた職員に別れを言って、夕ご飯を食べに向かうのであった。
その後ラーメールに向かう前の日にフューリに直接いい物件を探してくれと頼んだのであった。




