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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第5章 平和な時間っていつくるの ?
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59話

また遅れてしまいすいません(´・ω・`)

更新予定を日曜日に変更するかも知れません。

変更の際はまたお知らせいたします。

ヒロ達は改めてSランク認定される為に旅に出る為、荷物を纏めていた。


「ふぁあ、眠いな」


「ヒロ君、今日から向かうんだからちゃんとして〜♪」


「そうは言っても、こんな二度寝日和に出なくて」


「ラーメールって海があるんでしょ、楽しみじゃないの?♪」


「海は好きじゃないよ…泳げないし」


「ぷぷぷぅ〜、ヒロ君泳げないんだ〜♪」


「うるさい!しょうがないだろ、人間は泳ぐ為に身体は出来てないんだ」


「にゃわぁ〜」


「クゥだけが俺の味方してくれるんだな、ありがとう」


 ヒロはラーメールに向かうのが少し面倒になっていたのでクゥを撫でながらボイコットしたがマリ、ミーシャンが部屋に来て強制的に運ばれたので逃れられなかった。


「あー、隕石が落ちて魔王滅びないかなー」


「どうしたのヒロ〜?」


「…あげる…」


「う〜ん、熱はないみたいだねぇ〜?♪」


 それぞれ心配をしてくれたが、ヒロはただラーメール行きが延期したのでそのまま無しにならなかった事に拗ねているのだ。


 ちなみにフランドルにその事を言ったら


「俺は構わないが、報酬は上げられないかもしれないな!いやー残念だったなー!」


「ふん!」


 軽く柄の部分で殴りつけて帰って来た。



 海の楽しみ方について話は変わる。


「ねぇ〜!海ってどんな事するの〜!」


「…おさかな…」


「女の子を口説きに行くんでしょ〜♪いや〜!」


「海は塩辛くて、マリが簡単に飲み込まれるくらいの水の流れがあってすごい恐ろしい所だぞ、だから帰らないか?」


「えぇ〜!楽しみにしてるのに〜」


「…だめ?…」


 ヒロは泳げない事を隠したい為に海に行きたくないのだが、ここであまり強引に帰ろうとすれば詮索される恐れがある。


 別に海に行って必ずしも泳ぐ必要もないので、マリとミーシャンの事を見守る保護者として浜辺に待っていればいい、そう考えたヒロはとりあえず帰りたいと言わなくなったのであった。


「ラーメールか…どんな依頼をさせられるんだろう」


「海に関する依頼じゃない?♪」


「おっきなお魚のモンスター退治とか〜?」


「…おっきなおさかな…」


「ミーシャンちゃん、たぶん食べられないよ」


「…えっ…」


 ミーシャンがこの世の終わりの様な絶望した顔を見てヒロは思わず笑ってしまった。


 マリとミーシャンは食べる事が好きなので、たまに意地悪してみると面白い反応をしてくれる。


「モンスターは食べられないけど、美味しいお魚はいっぱいあると思うから食べようね」


「…ありがとう…」


「私も〜?!」


「マリも食べていいよ、常識の範囲で」


「やった〜!」


「ふふふ、ヒロ君って何だかんだでマリちゃんとミーシャンちゃんに甘いわねぇ〜♪」


「そんなつもりはないけどな…こっちの世界には知り合いも居ないからかも知れない」


「……ヒロ君は元の世界に帰りたい?♪」


「うーん、もう両親も居ないからなこっちで暮らすのも悪くないと思ってはいるかな」


「そう…戻れなかったらみんなで暮らしましょう♪」


 ティルが急に真剣な顔で聞いて来たが、ヒロ自身ら今の生活に満足しているので帰るのかと聞かれて少し戸惑ったが、答えた事はヒロの本心であった。


「そうだな、ティルが入れば生活に困らなそうだしな」


「え〜、ヒロ君を養う気はないよ〜♪」


「一緒に働くから安心しろ…いや今のなしで」


「いや〜、ヒロ君から愛の告白されちゃった〜お姉さん困っちゃうな〜♪」


「ヒロ〜!私が先だったのに〜!」


「…わたしは?…」


「違う誤解だ!ティルもその冗談は笑えないからな!」


 その後、説得(奢り)によって事なきを得た。



「そろそろラーメールに着くのか?」


「お客さん、ラーメールに着くのは明日だよ、今日は野営をして昼には着きますよ」


「そうなのか、じゃあ夕食に何を作ろうか?」


「ハンバーグは〜?」


「…やわらかおにく…」


「私はあのサッパリしたソースがいいわねぇ〜♪」


「じゃあ、ケチャップ風ソースにするか」


 ヒロは野営地に着いて、簡易かまどの準備をしてミンチ肉を風で作りこね始めた。


 マリとミーシャンも他の準備が終わり手伝いに来た、2人共3人前くらいありそうなハンバーグを作っているが火が通りにくいので、3つに分けて欲しいとお願いしたが、大丈夫と言うのでマリとミーシャンの分はじっくり弱火で火を通す事になった。


「わ〜!おっきいハンバーグ!」


「…へへへ…」


「ふふふ、2人のは特別なのね♪」


「一応真ん中が赤くなってたらもう少し加熱するから言ってくれよ」


 2人のハンバーグはどうやらちゃんと火が通っていて、とても美味しそうに食べていたので周りの他の客からの視線が凄かった。商人も居たらしく店を出さないかと誘いもあったが、面倒なのでやんわりと断った。


「あー、疲れた!今日はもう寝よう」


「はぁい、じゃあヒロ君はどこで寝る?♪」


「どこって…テントが一つしか無いんだが」


「うっかりして建てるの忘れちゃった〜」


「…わすれちゃった…」


「…俺は外で寝るからみんなでテントに寝てくれ」


「ダメだよ!みんなで寝られるから大丈夫!」


「…だいじょうぶ…」


「俺は外で寝るからなー!」


 ヒロの大声は周りの人の睡眠を邪魔してしまったので、朝に怒られる事になるのをヒロはまだ知らないのであった。


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