54話
また少し遅れてしまいました、ごめんなさい
(´・ω・`)
読んで頂いている方々にはなるべく金曜日または土曜日までには読んで頂けるように頑張ります
ヾ(・ω・*)
急いで冒険者ギルドに戻ったヒロはフランドルの居るギルドマスターの部屋に向かった。
扉を開けると短刀を持った女とフランドルが睨みあっていた。
「おい!フランドル!商業ギルドに行ったら、何してるんだ?…悪い、取り込み中か」
「おい!」
「害虫!」
とりあえず、受付嬢はマリによって突き飛ばされ気絶したのであった。
「フランドル大丈夫か?この人って…」
「あぁ、謹慎が終わった所にヒロに相談された事をきかれてな…正直ヤバかったぜ」
「ヒロ〜、気絶させちゃったけど良かったの〜?」
「問題は…ないよな、フランドル」
「死んでないなら全く問題は無い、ギルドマスターをやろうとしたくらいだ…ただ、俺から厳重注意しておくから悪いが」
「いいよ、フランドルが被害者で許すって言うなら俺は何も知らない」
「助かるぜ、人手不足だからこんなのでも優秀なら働いて貰わないと困るからな」
「話は終わりだな、フランドル緊急事態だ」
ヒロの言葉にフランドルは真剣な眼差しになった。
「何があった?」
「俺からより商業ギルドのマスターに聞いた方がいい、連れて来ている。」
「!婆さん大丈夫生きてやがったのか?」
「全く、フューリ様と呼ばんか!坊や!」
「けっ、相変わらずの様だな…それで何があったんだ?」
フューリはソファーに座り話始めた。
「さぁね、急に顔隠した集団が金目の物を出せ!なんて言ってきたから応戦したんだけどね」
「婆さんの所にはそこら辺の盗賊が来ても問題にならないくらいの奴がそれなりにいただろ?」
「まぁ狙われやすいとは思っているからそれなりにはいたけどね、時間稼ぎにしかならなかったねえ」
「それで?」
「私達は隠し金庫に避難して、ヒロって坊やに助けられたって流れさね」
「なるほどな、犯人を探せばいいのか?」
「人質にされてるのが2人程いる…」
「…急ぎか、わかったとりあえず情報集めをさせる」
フランドルは人を呼び、その事を伝えた。どうやら情報集めの得意な冒険者のアテがある様だ。
「他にそいつらの事がわかる様な事は言って無かったのか?」
「…そう言えば、ここにあるはずだ!とか何とか」
「分からんな、ヒロは何か気になる事はないのか?」
「そうだな…言葉や服装とかに特徴は無かったか?」
「そうさね、全員黒い布で覆われたね…言葉は特に違っていなかったよ」
「何だよ、全然だな」
「うるさいよ!ちょっとは自分の頭も使いな!」
「婆さん達しか見てねぇんだからしょうがねぇだろ!」
他のギルド職員の人達にも盗賊について聞いたが特に有力な情報は得られなかった。
「フランドル、とりあえず情報を整理すると[黒い布を全員が被っている]、[言葉からこの地方かその周辺地域出身の可能性]、[戦闘能力も高い]、現状このくらいか?」
「ほっほっほ、こやつの方がお前さんよりよっぽど賢い様だねぇ」
「うるさいんだよ婆さん!俺はこっちが得意なんだよ!」
フランドルは腕を曲げ、筋肉を強調して考える代わりに戦闘において役に立つとアピールした。
「わかっとるよ…」
「他には…人質に取られた人はどんな人だったんだ?」
「一人はハーシムという青年でまだ入ったばっかりの新人さね、もう一人はアイサと言う女性じゃな…そう言えばアイサから今朝預かっていた物があったのう」
「婆さん…多分それだろうなぁ、ヒロ」
「流れ的にアイサさんから預かった何かが盗賊達の本当の狙いだ…ただ襲われる事アイサさんが今朝知って逃げられ無かったのか?」
「アイサは悪意には敏感な方ではあったから何となく悪い予感がしていたのかもしれないねぇ」
「フューリさん、預かった物を見せて貰えないか?」
「これなんだけどね」
フューリは懐からアイサから預かった物を出した。それはガラス玉の様に綺麗な石であった、宝石の類では無い事はフューリの目から見て分かっていたので特に気にせず預かった様だ。
ヒロは偶然知っていた風を装い、鑑定して二人に伝える事にした。
(鑑定!)
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幻封石純度:高
幻獣クラスまでの生物、魔族、精霊の力を封印する事の出来る石。
純度が高いほど封印出来る力が上がり、大きい程複数封印しておける。
壊れるもしくは封印主が解くと幻封石から出る事が出来る。
封印枠:1枠使用済み 幻龍ファリシオン封印中
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(これヤバイ物じゃないか?とりあえず知っているか聞いてみるか…)
「フランドル、それって何かを封印出来る石じゃないか?似た様物を見た事がある」
「そんなアイテムあったか?、ヒロどこで見つけたんだぁ?」
「遺跡で割れた時にモンスターが出て来た事があったんだよ」
「へぇー、そいつは知らなかった」
「それでヒロよ、何が封印されているんじゃ?」
(あれ、呼び方がヒロになってるな)
「それは分からないな…少なくても渡したらまずい状況になる様な存在が封印されているんだろな」
「なるほどのう…」
「恐らくこれを手に入れる為に何らかの接触はあると俺は思う、それまで人質は無事の筈だ…余程のバカが向こうにいなければと言う注意書きは入るけどな」
その話を聞いてフランドル、フューリは少し冷静になれた様だ。




