51話
お待たせしました5章開始です(・ω・*)
グライブとの戦いが終わり数日の休暇を過ごし、ギルドに来ていた。
「すいません、アンデット討伐作戦の報酬を頂きに来ました」
「あぁ、ヒロさん!ご用意出来てます♪それからギルドマスターがヒロさんが来たら部屋に来るよにと」
「……わかった、案内してくれるか?」
「かしこまりました♪お連れの方は…」
「いつも通り、食堂に行くから大丈夫です」
「では、こちらに」
マリ、 ミーシャン、ティルは食堂で先に楽しんでいる。何でも新しいメニューがあるとかでギルドに来てすぐ向かったのだ。
「マスター♪ヒロさんをお連れしました」
「おぉ、入ってくれ」
「私はお茶を用意してきますので、どうぞ♪」
「ありがとう」
「ヒロ、休暇はどうだったよぉ?」
「ゆっくり休めた、報酬が直ぐに貰えなくて、マリ達は不満を言っていたけどな」
「ははは、悪いな…お前達の貢献に対する報酬は直ぐに用意出来る金額じゃなくてな…グライブの件は助かった…ありがとう」
「おいおい、ギルドマスターが一介の冒険者に頭を下げたらまずいだろ?」
「正直あの時俺1人じゃあ、どうにもならなかった…」
ギルドマスターであるフランドルはいつもの調子ではなかった。
「ネクロマンサーと知り合いだったのか?」
「…まぁ昔色々、な」
「そっか、まぁ詳しくは聞かないけどな」
「あぁ、それとランクアップの件だがな」
「そう言えばそんな事言ってたな…それで?」
「お前達には、ラーメールに行って貰いたい」
「おい!報酬で何で行く場所を指定するんだよ!」
「お前達をAランクに上げる為には少なくても3人以上のギルドマスターの承認が必要なんだよ!黙って行ってこい!」
報酬の話が一変して依頼を命令される方向に向かっている。
「……ランクアップの件は仲間と相談する」
「おぉ…」
「報酬の額はどのくらいになった?」
「…1億5千万マールがお前達パーティーへの報酬だ」
「ふーん……1、1億5千万!」
「ギルドに都市を守った事への感謝として3億マールの褒賞が出た…半分をお前達パーティーが貰うだけの成果を果たした…それだけだぁ!」
「お、おう…正直助かるよ、俺たちのパーティーは食費が半端じゃないからな」
「はははぁ、まぁ頑張れ」
「じゃあ一旦戻って依頼の件を聞いてみるよ」
「おぅ、またなぁ」
話が終わったのでヒロはみんなが待つ食堂へと向かった。食堂ではマリとミーシャンがチャレンジメニューを完食した事に対しての歓声が聞こえた。
「今回も私達の勝ちだねぇ〜!」
「…らくしょう…」
「マリちゃん、ミーシャンちゃんはすごいねぇ〜♪」
「おいおい、またなのか?」
「あっ!ヒロ〜」
「…きた…」
「ヒロ君遅かったねぇ〜♪」
「色々話す事があってな、俺としてはここで食べてくれるのはありがたいが…程々にな」
「よくわからないけど〜わかった!」
「……わかった?…」
「お姉さんに任せなさい〜♪」
「……相談したい事があるだけどいいか?」
騒がしい食堂を離れ、カフェに移動した。
「このセットを〜…5お願いします!」
「…これ3つ…」
「じゃあ私は〜、これ〜♪」
「俺は…この果実水を」
「かしこまりました!」
あれだけ食べた二人なのだがここでも数人分を注文をした。
「来ないかな〜?」
「…まだ?…」
「マリちゃん、ミーシャンちゃん♪そんなに直ぐ来ないよぉ〜♪」
「あー、話を始めてもいいか?」
「う〜ん、いいよ〜」
「…いい…」
「ドンとお姉さんに話してみなさい〜♪」
「フランドルからランクアップの件で頼まれた事があるだが…どうやら3人のギルドマスターの承認が無いと上げられない、そこでまず、ラーメールに行って依頼をこなして来て欲しいそうだ」
「ラーメールって港がある所だね〜」
「…おさかな?…」
「おぉ〜♪海!ふふふ」
「それでどうする?また戻って来るつもりだが、暫くここには戻れないだろう」
「最高級の魚が向こうなら手軽に食べられるな〜!」
「…おさかな!…」
「最近お肉ばっかりだからいいと思うよぉ〜♪クゥちゃんも喜んでくれるよ〜」
「よし!決定だな…出発は5マシュ後、それまで装備の補修、必要な物を買うように」
そして早速、鍛冶屋に防具、武器の補修を頼みに行く事にした。
「いらっしゃい」
「俺の防具とこの子達の装備の補修を頼みたい」
「……あんた達、無茶するのは程々にね」
「わかるのか?」
「そりゃあ、新人か目がガラス玉の奴以外はどれだけの戦闘をしたのかも…ある程度の実力もわかるよ」
「そういうもんか、じゃあよろしく頼む」
「お願いねぇ〜!」
「…よろしく…」
「あんた、何て名前なんだ?」
「俺はヒロ、こっちがマリ、そしてミーシャンちゃんとティルだ」
「幼い女の子ばかりだね……そういう趣味なのかい?」
「違う!成り行きだ…実力はまぁあんたの見立て通り」
「そうかい、これからも私に頼むなら次は装備を新調することを勧めるよ…実力に装備が釣り合ってない、死ぬ事になるよ」
「……ラーメールで仕事があるから終わったらあんたに頼む事にするよ」
「ふふふ、あんたじゃなくてターシャ…馴染みはそう呼ぶ2マシュ後に取りに来な」
「おう、頼んだターシャ」
ヒロ達はターシャの店を後にしたのであった。




