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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第4章 まったり生活は何処へ?
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お正月SS

お正月なので短いですが書いてみましたヾ(・ω・*)

ヒロが向こうの世界の話をぽろっとしてしまった。


「この世界って年越しとかお正月みたいなのあるのか?」


「年越し?特に何もないよ、冬だから皆んな家で大人しくしてるよ〜」


「….ずっとねてる…」


「私は年とか気にしないからなぁ〜♪」


「ふーん、向こうでは色々あるけどこっちはそれほど特別な日じゃないんだな」


「ふむふむ…ヒロ君楽しそうだね!」


「おい!また勝手に」


「このお蕎麦とかおせち…お餅も美味しそう〜♪」


「美味しそうな物を食べる日なの〜!」


「…かくすのよくない…」


「いや、この世界だと出来ないかな…料理はそこまで詳しくないからこの世界で再現は多分無理だ」


 マリ、 ミーシャンからのバッシングを聞き流しながら歩いているとある物が目に入った。


「ネバネバ草?」


「これ罠とかに使うんだよ〜、蒸して潰すとくっつくから小さい獲物を取るときに」


「…それきらい…」


「あぁ、これ昔お供えでもらったな〜♪」


「……これもち米みたいだな」


「ヒロ知ってるの〜?」


「さっき言ってたお餅って蒸して潰すんだよ」


「じゃあ!」


「あぁ、食べられるかも知しれない」


 こうしてお餅大作戦が始まった。ネバネバ草を買い込み、蒸し器を必要なので仕方ないので買った…予想以上に高価であった。

そして、潰す為の臼はないので丸太を買い、小麦粉を持って町の外に来ていた。


「このハンマーで潰すの?」


「布を巻いてるし、ちゃんと洗った」


「う〜ん、まぁいっか〜!」


「よしやるぞ」


「あちちち!ヒロ〜、これ熱いよ!」


「大丈夫だ… ミーシャンちゃん?」


「…きらい…」


「お餅嫌い?」


「…くっつく…」


「俺がやるから、後で食べてみて」


 マリと2人で餅つきを始めた。


「ぺったん〜、ぺったん〜」


「よっ!はっ!マリ!一定に!」


「ぺったん〜、ぺっ、ぺったん〜」


「うぉ!手が潰れる!危ねぇ!」


「ぺったん、ぺったん、ぺったん〜♪」


「おっ!お餅ぽい!」


「ぺったん♪〜ぺったん♪」


「よし、味見してみる」


 見た目完全お餅なネバネバ草を食べた…口の中で凄く、くっつく…手もベタベタだ、しかし小麦粉をつけたらくっ付かなくなった。


「水で洗っても取れる…餅の少し粘り気が強い感じだな…味も餅だし」


「味ない〜!」


「…きらい…」


「これから砂糖をまぶして食べようと思ってるんだけどー」


「…あまい?…」


「甘い、そして美味しい!」


「おぉ〜!」


「…ちょっとだけ…」


 お砂糖餅はとても好評だった、マリ、 ミーシャン、ティルは一心不乱に食べている。クゥにはお魚の干物を塩抜きした物を焼いて与えた。


「…うまうま…」


「美味しい〜!」


「ヒロ君が食べてたのと違うけど美味しい♪」


「よかった…俺の分は?」


「「「…しらない…」」」


「おい!」


「にゃあ〜♪」


「それはクゥのだから食べてね」



ヒロはこちらの世界で何となくお正月気分を味わえた。



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