表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第1章 ここはどこ?
6/165

第3話

展開を考えるのが楽しくもあり悩みますね

「ね、ね、猫様!?」


マリはクゥをみてとても驚いていた。


「猫様?」


ヒロはネコが大好きではあるが、ネコを様づけで呼んだことなどはない。

疑問に思っているとクゥが撫でてくれと言っているように頭突き出してきた。


「にゃ〜♩」


「しょうがないな〜」


ヒロはクゥの頭をなでなで、わしゃわしゃした。クゥは気持ち良さそうに目を細めている。


それをみたマリは、


「ヒロ様は、神様か使徒様なのでしょか?…」


ヒロは、疑問に思っていることを聞いてみる。


「なぜ、クゥを猫様、俺を神様か使徒と思っているんだ?」


マリは、ゆっくり口を開けて話始めた。


「それは昔から語り継がれていることなのですが…神様がまだ人種を創造する前の時代に創造神[クゥトゥナルカン]様です。その創造神様が猫様と同じ姿だったと言われていたり、壁画に残っていたりしたのです。猫様は今では、もういないと言われていましたし、神の使徒である猫人様も見かけません。なので、クゥ様が現れたので猫様と、そしてクゥ様と一緒にいたので、神様か使徒様なのだと思いました。」


ヒロは、その話を聞いてまず間違いなく、異世界だと言うことを認識した。


向こうでは、そんな話聞いたこともないしあったとしても日本語が通じるような地域でもないはずだと思ったからである。

なぜかこの世界に来てから日本語で話しているが、普通に会話できている。


「話はとりあえずわかったが、神様でも使徒様でもないはずだから普通に話してくれないか?俺は一般人だから、堅苦しい話し方も実は、苦手なんだ、よろしく頼む。」


マリは、おもむろに


「ヒロ様、こちらこそよろしくおね、よろしくね!!」


マリは、俺の目をみて、半ばキレるかのように答えた。


「あ、あぁよろしくマリ、俺のことは、ヒロでいい、クゥもクゥでいいよ。」


しかしマリが


「それは…」


と言おうとした時クゥが


「にゃ!」


と鳴き声をあげたら、マリは、


「はぃぃ!わかりました!クゥ様なので天罰だけはぁ」


とまた泣きそうになりながらマリは、返事をした。なんとなく、この少女を泣かせてしまっていることを少しの罪悪感を感じていた。


「クゥは、優しいから大丈夫だよ、さっきのアメまた食べる?」


「いえ、その、あっそんなことより村に行きましょう!そうしましょう!」


マリは、どう答えていいか困ってごまかした。それはヒロもわかったが、


「そうだな、そうしよう、クゥ行くよ」


「にゃ〜ん♩」


マリの後ろをクゥと一緒について行く。

歩きながら、暇なので他のことも聞いてみることにした。


「マリそういえば、この森ってモンスターのようなのは、出るのか?」


「モンスターなんて森に出ませんよ、危ないといってもイノシシかオオカミくらいですよ?」


「ゴブリンは出ないのか?」


「ゴブリンですか?ゴブリンは、冒険者様でもないと倒せませんし、村に近いこの森で出たら全滅してしまいますよ〜」


と慣れてきたのか話し方がフランクになってきた、いい傾向だ。


堅苦しい話し方は、疲れるからな。


クゥも満足そうに軽く頷いた。


「だがマリ、俺たちがゴブリンと戦ったのは事実だ。」


マリは、一瞬で顔から笑顔がなくなった。


「どうしたらいいの!早く村に!でもどうしよう、どうしよう」


「いや、俺たちでなんとか倒せたから大丈夫だ!落ち着け」


「えっ…あっそうですよね、神様でしたよねはぁよかった」


「一応証拠なんだけどこれ」


とリュックからゴルフボールくらいの石を出した。


「魔石!しかもおっきい…これ本当にゴブリンですか?」


とこちらの顔をうかがうように、質問してきた。


「いやなんとなくゴブリンのようだからそう思っただけで、わからないんだ。」


「棍棒に腰ミノ、肌の色は黒かったな」


「それってゴブリンブラック…」


「なんだそのまんまだな」


俺が普通に答えていたのを見て、


「えっ、ゴブリンブラックですよ、ユニークモンスターで10年に1度現れるかわからないんですよ!しかも冒険者ランクCのパーティで倒せたるかどうかですよ!?」


「それは、すごいのか?」


「………えっ、あ、まぁすごいはずです…。」


なるほどすごいらしい、マリが納得していない顔をしてるなぜ?


「まあすごいのはわかった、村に行こうか」


「えぇ、そうですね…」


「もうすぐ着くのか?」


「はい、あと少しで見えてくるはずです」


どうやらとりあえずご飯は食べられそうだ。


(お腹すいたな…)


木々の間隔が広くなり、平野が見えてきたのである。



クゥの出番があまり入れられなかったですねw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ