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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第4章 まったり生活は何処へ?
57/165

43話

投稿予約を出来て無くて遅れてしまいました

(´・ω・`)

ヒロが加護のくじ引きで真ん中を引いて当てたのは、


「おぉ〜!」


「大当たりか!?」


「うんうん!大当たりだね」


「やった〜!」


「じゃあ、風の加護(笑)あげるね!」


 ヒロは違和感を感じる事が出来なかった。


「早速俺にください!」


「じゃあ、えい〜♪」


「おぉー!」


ヒロの身体が淡い光を放ち、10秒程経ちおさまった。


「ティル、神様っぽいな!」


「…ヒロ、神様なんだけど〜」


「ごめん、ごめん…どんな効果なんだろう」


「ふふふふ♪」


ヒロが鑑定でステータスを確認した。


た。


――――――――――――――――――――――――


名前 : ヒロ

性別 : 男性

年齢 : 23


戦闘系スキル

槍術 [ Ⅲ ]


魔法系スキル

風魔法適性?


生産系スキル

料理 [ Ⅲ ]


技能系スキル

算術、野営、接客


特殊系スキル

鑑定 [ 神眼 ] 、ランダムスキル[ 2 ]、ランダムスキル[3]、ランダムスキル[4] 、風神の加護[笑]▼

招き猫


固有武器

神槍[風]


ステータス

HP 80 MP 60

STR 50 VIT 60 INT 23

AGI 25 DEX 37 LUK %$€¥( 50 + %$€¥)


――――――――――――――――――――――――


 ワクワクしていたヒロがティルから貰った加護を見て、その視線を無言のままティルに向けた。


「どうしたのヒロ君?あ〜、ダメだよ…優しくしてもらったからって好きになるなんて…私、神様だから」


「……おい」


「ごめんね、私、君の」


「ティル…」


「ダメ、ダメ…そんな〜」


「この加護の横にある…[笑]ってなんだ?」


「えっ!…あ〜、え〜…はっ!面白いほど強い…加護とか?♪」


「…この風魔法適性の横にある、?って言うのは」


「敵が疑問に思うほど強い…そう!チートなのよ!」


ティルの苦しい言い訳を聞いていたヒロなのだか、


(これ絶対使えないゴミ加護だろ!ティルの奴俺をおちょくってるのか!?…しかし一応神様だから、ここは…)


「怒らないから本当の事教えくれないか?」


ヒロは優しい笑顔でティルに尋ねた。


「えぇ〜、ヒロにあげたのは〜、昔に加護を寄越せって言ってきた奴にあげた宴会用の加護なんだよね〜♪」


「そっか、そっか…宴会用ってどんな事出来るのかな?」


「まず、風を起こす魔法「ブリーズ」はスカートがめくれるくらいね!」


「ふむふむ」


「空気を圧縮して飛ばす「エア・バレッド」もローソクの火を消す程の威力があるのよ!」


「なるほど…」


「空気の入れ替えだって一部屋出来るんだから!」


「…それでどうやって戦うのかね、ティルさん」


ヒロは最早笑顔を維持しようとしている事が微かに判断出来るくらいに激怒していた。


「女型の魔王なら…」


「魔王は女型なのか?」


「噂では男型らしい…はっ!爆弾の導火線を消すとか!」


「この世界に爆弾なんてあるのか?」


「火薬はないねぇ〜…でもお部屋の空気はいつも綺麗になるよ!」


「それで?」


「…つい!出来心だったのよ〜!まさか加護の上書きが出来ないなんて思わなかったもん!適当に作ったのに最上級加護と同等の扱いならなってるなんて神も全知全能ではないのよ〜」


「そうか…お詫びに何か寄越せ!」


「ヒロの運のせいなんだから、私は関係ないもん!」


その後散々ティルに言っても使えそうなアイテムもくれなかったので、今夜ネコの姿でもふもふさせてもらう事で手を打ったのであった。


 

その夜、ヒロ達がゾンビに遭遇した洞窟では


「申し訳ありません、冒険者ギルドに気づかれたようです…」


「全く、使えん弟子だな」


「まさか、一匹脱走するとは…」


「下級アンデッドもまともに使役出来んとは…まぁよい準備は整った」


「では明日…」


「これであの忌々しい彼奴も…」


 翌朝、ヒロはクゥとティルに囲まれて最高の気分で寝ていた時に外が騒がしかったので起きてしまった。


「なんだよ、こんな朝早くから…」


「にゃ〜」


「ヒロ君どうしたのかにゃ?」


「ティル…語尾」


「気になるかにゃ?」


「…突然されたら気になるだろ」


「君の世界だとこれが嬉しいでしょにゃ?」


「やめてください」


「ヒロ君、わかったからそんなに撫でて来ないで!」


寝起きで頭が働かないヒロはまだこの騒ぎについて知ろうとしなかったのだが、突然扉が開いた。


「ヒロ〜!大変だよ!」


「…いっぱい!…:


「どうしたんだよ?いきなり入ってきて…」


「マリちゃん、 ミーシャンちゃんおはよう♪」


「ティル!おはよう!」


「…おはよう…」


「それで、何が大変なんだ?」


「それが、この街にアンデッドの大軍が攻めてきたんだよ〜!」


「…ゾンビもいっぱい…」


その言葉を聞いて昨日倒したゾンビの事を思い出した。


「それって昨日のか…」


「多分そうだよ〜!確認に行った冒険者の生き残りが知らせてくれたらしいんだよ!」


「…ごはん…」


「ヒロ君、冒険者ギルドで状況を聞きに行った方がいいよ?」


「そうだな…とりあえず、ティルから何か移動しながら食べられる物貰って食べながら向かおう」


念のためクゥの身体を覆う様にティルの魔法で風のバリアを張って貰い、宿を出た。


「みんな、何処に向かっているんだ?」


「教会の方じゃないかな?邪悪なものを退ける結界があるらしいのと騎士も居るみたいだから、って聞いたよ〜」


「そっか…ギルドに急ごう」


「…ふぁい…」


「 ミーシャンちゃんが食べ終わるまで待つか」


ゆっくり歩いて向かったが、その間マリがまた食べ、 ミーシャンもまた食べ始め…結局歩いたまま着いてしまった。


「おっ!ヒロ!よく来たな!」


「ギルドマスターがこんな所にいて良いのか?」


「お前が来たから、俺もこれから出るつもりだ…」


「そうか…敵の数はどんな感じなんだ?」


「およそ500だ…」


「何とかなりそうなのか?こっちの戦略は?」


「防衛に教会騎士30、街の防衛兵が200、冒険者が63、内高ランクが10だな」


「何とかなりそうだが…厳しいのか?」


「数だけなら何とかなるが…相手のネクロマンサーが2人とキメラ型アンデッド一体、それに…ドラゴンの姿も確認されている」


「それはどのくらいなんだ?」


「キメラ型が最低Aランク、ドラゴンがSランクだな…ネクロマンサーに至っては[サイフィア]という情報が入った。」



「サイフィア?」


「かつて…俺が殺した筈の男だ」


ヒロはその事を聞いて顔をしかめたのであった。



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