39話
9月15日に新作「この武器いい子にしてもいいですか?」の投稿を始めました。
更新ペースは2週に1〜2話程度にする予定なので、もしよろしかったらそちらも読んで頂けたら幸いですヾ(・ω・*)
クゥをとりあえず満足するまで撫でたヒロは、夕食の誘いに行く為マリとミーシャンの部屋の前に来ていた。
「おーいご飯食べに行くぞー」
「待ってて!今いくから〜!」
「…まって!…」
「あらあら、二人共すごい元気ねぇ〜、ふふふ可笑しい♪先についてきて正解だったかしら〜♪」
「?先ってどういう事だ?」
「その内わかるわ♪」
何か含みのある言い方をされて気になったが、とりあえずマリとミーシャンを待つ事にした。
「お待たせ〜!」
「…まった?…」
「ティルと話してたから大丈夫だよ」
「ティル〜?」
「…ティル?…」
「私だよ〜♪」
「ご飯食べながらその辺りの事を話すよ」
宿の食堂に座りそれぞれ食べたい物を注文をして席で待っていた。
「で〜、ティルって?」
「…なに?…」
「この子の名前がティルって言うらしいよ」
「そうなの〜♪よろしねぇ〜♪」
「ふ〜ん、ティルは私達と一緒にいるの?」
「助けてもらったし、あの槍についてとか聞かないと行けない事も多いからなー」
「……それだけ〜?」
マリの目に光が無くなっていたが、ヒロは契約の事については口を割らなかった。
「ティル、あの槍から何か放ったけどあれは魔法なのか?」
「違うよ〜、風を打ち出しただけだよ〜♪」
「それは魔法と何が違うんだ?」
「魔法は〜、魔力を使ってそれぞれの属性に命令して〜、色んな事をするんだよ〜♪」
「……それで?」
「はぁ〜、ヒロ君はおバカさんなんの?」
「ぐっ!……わかりませんので教えてください」
「ヒロが使ったのは属性を直接使って攻撃したの、それはわかる?」
「言ってる事は分かる…」
「魔法との違いは変化効率かな〜、単純に100倍くらい違うんだよ〜♪」
100倍と言われてもイマイチピンと来ていないヒロだったが、
「ヒロ君、あの時そんなに疲れなかったでしょ?」
「どうなんだ?」
「普通なら〜、あの規模の魔法を使うとしたら一般的な魔力で行ったら100人は必要だよ?♪」
「それなら俺は?」
「ヒロ君は、潜在魔力が普通の10倍くらい魔力があると思うよ〜、無理矢理使ったのもあって体調が少し悪いんだと思うよ〜♪」
「何となくわかった、あの槍って誰でも使えるのか?」
「ヒロ君専用だよ♪神の誰かの承認が無いと只の頑丈な棒だから」
あれだけの武器が誰でも使えないのは良かったな、とヒロは思った。
「とりあえず、ティルこれからよろしく」
「ヒロ君よろしくねぇ〜♪」
「…もういい〜?ヒ〜ロ?」
「…うまうま…」
「あー、もう一皿ならいいぞ…」
「ありがとう〜ヒロ!」
「…これ…」
満腹になったマリ、ミーシャンが眠いと言い出したのでそれぞれ部屋に戻ることにした。
勿論クゥのご飯は、小腹空いたら食べるからと部屋に持ってきた物だ。
「クゥ、お待たせー」
「にゃぉ〜」
「ヒロ君、そんなにネコが好きなの〜?」
「まぁ、向こうではいっぱいいたけど、こっちには居ないだよな?」
「私を含めて神だけね、あのミーシャンって子は元は私達の使徒の子孫だからまずいないわねぇ〜」
「そうなのか…」
「私じゃダメかしら〜?」
ティルはネコの姿に変身してベットの上に来た。
「…ありがとう」
「私を撫でられる人なんていないんだからねぇ〜?」
「……ふむ」
「あんまり耳ばっかり、触らないでよ?」
「……クゥの次くらいにいいな」
「あら、私は遊びなの〜?♪」
「クゥが特別なだけだよ」
「にゃ〜♪」
「おいで、クゥ」
クゥのご飯タイムが終わり、左手で迎えた。ヒロを真ん中に右側がクゥ、左側がティルのポジションになった。
「ふわふわ、サイコー…すやすや」
「ふふふ、ヒロ君変わった人間だな〜♪」
「クゥ、ごめんな…すゃー」
「…貴方も大変だったのね」
ティルは、寝ているヒロの顔に身体をくっつけながらヒロの顔を見ていつのまにか寝るのであった。
朝日が照らし、ヒロは目覚めた。
「ふぁー、よく寝たなー」
「にゃ、にゃ〜…すゃ」
「ふふ、もうヒロ君は〜、すゃ〜」
「ティルの奴どんな夢見てるんだ?」
何となく自分のステータスが気になったので見る事にした。
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名前 : ヒロ
性別 : 男性
年齢 : 23
戦闘系スキル
槍術 [ Ⅲ ] up
魔法系スキル
なし
生産系スキル
料理 [ Ⅲ ]
技能系スキル
算術、野営、接客
特殊系スキル
鑑定 [ 神眼 ] 、ランダムスキル[ 2 ]、ランダムスキル[3]、ランダムスキル[4] new
招き猫
固有武器
神槍[風] new
ステータス
HP 30 →80 MP 5→60
STR 28→50 VIT 20→60 INT 8→23
AGI 20→ 25 DEX 30→37 LUK %$€¥( 50 + %$€¥)
――――――――――――――――――――――――
「うーん、かなり親切だな、ゲームそのままって感じで分かりやすい」
「ふぁ〜、ヒロ君おはよう〜、何してたの〜?」
「ステータスを見てただけだよ」
「私があげた鑑定、役に立ってる見たいだねぇ〜♪」
「えっ…ティルがくれたの?」
「そうよ〜♪」
思わぬ事実を聞いたヒロは、ティルに土下座して感謝を述べていた。 だが、タイミング悪く
「ヒロ〜、起きてるよね〜?」
「…くうふく…」
「ありがとうございます!あなたのおかげです!」
「ふふふ」
「ヒロ〜、また〜?」
「…おしおき?…」
ティルのイタズラ心でいつの間にか、人の姿に変身していたので朝からまた勘違いされて大変なヒロでした。
新作を投稿しますが、「ネコ好きの平凡な人生はなぜ?」は週1ペースの投稿は維持します
(・ω・*)




