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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第3章 なぜこのスキルが ?
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37話

それが欲望を満たしていた部屋のドアから声が聞こえた。


「ヒロ〜、朝だよ〜!」


「…おきる、ごはん…」


「おー、今起きるから待ってくれー」


「もう準備は…で、」


「…あ…」


「オイ!、いきなり入るな、よ?…」


「ヒ・ロ♪おはよう〜♪!」


「な、何してるのかな?神様」


「え〜、なんでしょうか?!」


ヒロの左隣にはクゥが寝ていた、それは寝る前と同じだ。うんうん、で!隣にネコの姿で寝ていた神様は…


「なんでその姿なんですか?…」


「え〜と、間違えちゃった〜!テヘ♪」


「ヒ〜ロ〜、どういう事〜?」


「…ゆるすまじ…」


「落ち着け話せばわかる…なっ!俺達仲間だもんな!昨日いっぱい奢ってやったろ!」


「あら〜、大変だねぇ〜!ヒ・ロ♪」


「ちょ!わぁー!それは止めろ!」


ちょっとした行き違いによりヒロは朝から死にかけたのであった。


「ごめんねぇ〜、ヒロ」


「…うん、はんせい…」


「おい!あと神様!お前も謝れ!」


「ごめんちゃい♪」


「はぁ、もういいよ…慣れたよ」


「気を取り直して〜、これでいいでしょ?」


「おぉ!この手触り!いいなー」


ヒロは神様がネコの姿になって撫で撫でしたら、さっきのことを忘れたかのように喜んでいた。


(ふふ、単純〜…でも悪くないかな♪)


「ヒロ〜!早く!」


「…もういっかいする?…」


「くっ!わかりました」



ごはんを食べて馬車でノルヤに帰るヒロ達だったが、


「ヒロ〜、なんでお金ないの〜?」


「…むだづかいだめ…」


「ねぇ?ちゃんとご飯食べさせてくれるの?」


「帰ってからな…」


現在手持ちのお金が全くないヒロ達、いやヒロ以外が何故ないのか?ちゃんと食べさせてくれるのか?をヒロに聞いていた。


理由は明白なのだが、ミーシャンはまだ…いいとして、マリは時々ポンコツになる自分達が原因なのは明らかなのだが…神様はネコの姿でいる事を条件に約束したのでしょうがない。


「まぁ、戻ったら報酬を貰えるだろうから何とかなるだろ?明日から依頼を受けないと分からないけどな」


「え〜」


「…こまる…」


「約束守ってよ〜?♪」


「わかってるよ」


「スャ〜」


「クゥだけだよ…」


腕を骨折しているヒロなのだが、あんまり心配してくれないので辛い、そんな風に思ってしまうのであった。


これはギルドマスターに抗議して、報酬を増やしてもらい休息をしないと今後に関わる、だから八つ当たりでは決してないのだ。


「あ〜、もうすぐ着くよ〜!」


「…やっと…」


「へぇ〜♪なかなかいい所見たいね〜♪」


「とりあえずギルドに行って依頼報告するぞ」


ヒロ達は、馬車から降りてギルドに、向かった。


「へぇ〜♪人間の街ってすごいんだねぇ〜♪これならご飯も期待出来そうだね」


「美味しい店が多いと思うぞ、お金は必要だけどなー」


「…がんばる…」


「ガッポリ稼いで〜食べまくるよ〜!」


「まずは、生活に必要なお金を稼いでからだからな!」


ようやくギルドに着いたヒロ達だったのだが、


「おい!どうしたその腕は!」


「嬢ちゃん達の装備もかなり痛んでるぞ!」


「あいつまた新しい女の子を!」


「やる奴だと俺は思ってたぞ!」


心配半分、嫉妬半分の反応にヒロの精神力はガリガリ削られるのであった。


「わぁ〜!ヒロって人気者なんだねぇ〜♪」


「そうなんだよ〜!ヒロってすごいの!」


「…すごいの…」


「はぁ、俺もうダメかもしれない…」


騒ぎを聞いてギルドマスターが降りてきた。


「お前ら!何騒いでるんだ!」


「やばい!」


「俺は知らん!」


「こいつが!」


「てめぇ!」


怒られたくない一心で仲間に罪をなすりつけていた。


「おぉ、ヒロ帰ってきたのか?」


「まぁ、何とか帰ってこれたよ」


「ただいま〜」


「…かえった…」


「はじめまして〜♪」


「お、おぉ、おかえり…とりあえず部屋まで来い」


ギルドマスターのフランドルはヒロの腕や新しくいる仲間を見て困惑していたがとりあえず話を聞くことにした。


「……どうしたんだ?」


「話せば長くなるが…」


「ふむ、それで?」


「入ったら…」


「はぁ!魔王軍だと!」


「それでこの様で、何とか…」


「よく無事だったな…」


「そのかわり…」


「遺跡が崩落!」


「で、偶々保護したってわけだ」


「はぁ…」


フランドルに神様の事と神槍の事は伏せて話した。


「その、大変だったな…」


「あぁ、死ぬかと思ったよ…報酬」


「わかった、何か証明出来る物あるか?」


「マリ、斧あったか?」


「あるよ〜」


「!確かにあんな遺跡にある代物ではないな…」


「あぁ、なんなら調査をして貰って差額を後払いでもいいぞ」


「いや、200万だそう…後は斧も別途買い取る」


「それは助かる、この腕じゃ直ぐに働かないからな」


ギルドマスターとの交渉は上手く行き当初の10倍の報酬と斧の買取を取り付けた。


「よかったねぇ〜!」


「…ごはんいっぱい…」


「わ〜い!好きな物食べていいの〜♪」


「まずは宿、その後ポーションだ…残ったらそれで考える」


こうして突然の強敵との遭遇した依頼は完了した。


「マスターから斧はオークションに出すのは?と提案がありましたが…」


「手数料は?」


「5%頂き、輸送費用などもそこに含まれます。」


「…じゃあオークションに出してくれ、これから宿を取りに行くが明日また顔を出しに来る」


「かしこまりました。お待ちしております。」


丁寧に受付嬢に挨拶されヒロ達は、ギルドを後にした。

少し遅くなりましたがよろしくお願いします

(・ω・*)

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