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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第3章 なぜこのスキルが ?
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PS 3話 〜 ミーシャンは何処から来たの ?〜

私が起きた時に女の子がいた。誰なのか分からず、取り押さえてしまった。その後ろから来た人が助けてくれた事を知ったのは、美味しいご飯をもらった後だった。


その前の事はあまり覚えていないが、この人に助けてもらった事が凄く嬉しかった…



そんな、ヒロ、マリ、クゥ…仲間に出会う少し前のお話…


「ミーシャン、寂しくない?」


「…だいじょうぶ…」


「そう…もし町に行く事があったら、お友達を作ってみるといいかもしれないわね」


「…べつにいい…」


「あらあら…」


(どうしたらいいのかしら…私達ネコ獣人は、昔、神の使いと言われていたけど、子孫はもう私達だけになってしまったのよね)


ミーシャンの母とミーシャンは、森の奥で暮らしていた。ミーシャンの母がとある貴族に言い寄られた事が原因で村から出ることになったのが1年前であった。


「…げんきにしてるかな?…」


「ミーシャン、どうしたの?」


「…別に…」


「よし!じゃあご飯を作りましょう♪」


「…んっ!…」


「じゃあ、ミーシャンは野菜を洗って来てくれる?」


「…むぅ、やさい…」


「ふふふ、好き嫌いはダメよ♪」



そんなミーシャン達の静かな生活に突然の終わりが来た。


「へへへ、こりゃ珍しい!」


「おう!高く売れそうだなー!」


「ノルヤに馴染みの奴隷商がいるんでそこで売ろうぜ!」


「…やめて」


「悪いがこの娘は貰っていくぜ!」


ミーシャンは、この男達に連れ去られたのであった。



それから6マシュが経った頃…


「うっ…はっ!ミーシャン!」


「動いてはダメですよ、私が発見した時はすごく危ない状態だったのですから」


「えっ、あなたは?」


「私は、ル…ルーナと言います」


「ありがとうございます…ミーシャン、私の娘は!?」


「…残念ですがあなたしか居ませんでしたわ」


「あ、あぁ…なんで」


ミーシャンがあの野盗達に連れ去られた事に対して後悔の涙を浮かべていた。


「……あら?そのミーシャンってあなたの娘、無事よ」


「…ありがとうございます、気休めでも」


「いいえ、本当よ。直ぐには帰って来ないかもしれないけど近い内に戻ってくると思うわ」


「…あなたは?」


「通りすがりの占い師、とでも思ってくださいな」


「…そう、ですね。無事だと思って信じる方がいいですよね」


「それでは、私はこれで失礼しますね。回復魔法で傷は塞ぎましたが無理は良くありませんからね」


「ありがとうございました。」


「それでは…」


その頃ミーシャンは、ヒロ達によって助け出されていた。



10マシュほど経ったミーシャンの家では


「ふぅ…ミーシャン元気で帰ってきてね…むっ!ミーシャンが成長した気配が」


「何してるのかしら?」


「あっ!ルーナさん」


「お久しぶりですわね、身体はどうかしら?」


「もうすっかり…ミーシャンは今どこに?…」


「ノルヤという所よ」


「ノルヤ?どこですか?」


「ここから南の方に行くとある場所よ、もっともすぐに行ける距離ではないと思いますけど」


「無事なら私は…」


大丈夫そうな顔でルーナを見るが少し不安を募らせている。


「これから私は、南の方へ行く予定だから会ったらここに来るように伝えるわ」


「!ありがとうございます…」


「気にしないで、私も言いたい事があったから」



ルーナは母親が元気な事を確認して、家を出た。


「はぁ、人間の振りって疲れるわねぇ…待ったく、何であの子の所に先に行くのかしらぁ…まぁ、私は何もあげてないから文句は言えないのよねぇ」


ルーナは、そのまま何処かへ消えて行った。



「…おにくはすごい…」


「これ美味しいね〜!」


「おい、そんなの頼んだらお金無くなるだろ!」


「大丈夫〜、ちゃんと計算してるんだから〜」


「…こっちのもおいしい…」


ミーシャンは、美味しいものを食べられて母親が心配する様な事にはなっていなかったのだ。


「…たのしい…」


「ミーシャンちゃんどうかした?」


「…なんでもない…」


ミーシャンは、母親と離れる事になってしまったが今はとても幸せだと思ったのであった。

次のお話がまだ書けていなかったので、ミーシャンがヒロ達に出会う前のお話を短いですが今週は投稿します。


今後ミーシャンの母親が出るかも?

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