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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第3章 なぜこのスキルが ?
43/165

32話

前回は投稿が出来なくてすいませんでした

(´・ω・`)

「どうしよう…」


「どうしたの〜?」


「…なやみ?…」


「あぁ、とんでもない事になった」


「それなら、私に相談して!力になれるから〜!」


「…ヒロ、たよるといい…」


そんな二人の優しい言葉にヒロは、


「じゃあ、…手持ちのお金がなくなった」


「えぅ、えっ!なんで〜!何に使ったの!」


「…!ヒロ、なんてことを…」


「…さっきの食事で全部なくなったよ、全部!」



マリは、ヒロから目を背け、ミーシャンは下を向いて泣きそうになっていた。


「ミーシャンちゃん…」


「…ごめんなさい…」


「これからは気をつけようね」


「…うん…」


「マリ…」


「え〜と、ごめんなさい」


「お前はあれほど俺が言ってた事を忘れたのか?、とりあえず明日からはちゃんと仕事しないと、ご飯無しになるからそのつもりでいろよ!」


「ふぇ〜!わかったよ〜!」


これでマリも考えを改めてくれたらいいな、ヒロはそんな理想的な事を思った。



宿に戻り、二人はしょんぼりして部屋に向かい、ヒロはクゥにお土産を持って向かった。ちなみにお土産を買うお金は、ヒロがこんな事もあるだろうとこっそり稼いでいた一部から出した。


「明日の朝ご飯食べたら、これもなくなるな…」


「にゃ〜?」


「クゥ、ただいまこれお土産だよ」


「にゃ〜♪」


「はぁ、クゥはかわいい上に手間もかからないなんて、いい猫だなー」


「にゃ、はむはむ」


「ふふ、クゥがご飯食べたら俺も寝るかー、明日から頑張らないとやばいから…」



ヒロが起きるとクゥが横で丸まって寝ていた、これがヒロにとっての癒しである。


この世界に来てから色々な事があった、起きた森で死にかけたり、出会った幼女と村に行ったら、変な奴と戦い、フォンドから槍の戦い方を教わり、幼女(18歳)マリと旅に出たら食費で手持ちがなくなったり、途中で助けたミーシャン(ネコ幼女)も食いしん坊…


「なんだか、食費で苦労している事の割合が多いよな…」


「スャ〜」


「まぁ、それなりに楽しいけどな、クゥと一緒の向こうでの生活も良かったけどここでの生活も悪くないかな」


「スャ〜スャ〜」


「運だけは俺あるから、何とかなるだろう…最悪クゥだけは何か食べさせないとな」


そんな気持ち良さそうに寝ているクゥを撫でながら、今後もどうにかなるだろうと思ったヒロだった。


「ヒロ〜、朝ご飯…」


「…おなかすいた…」


「お金はどうするんだよ?…」


「…ヒロが隠してるのは知ってるよ〜」


「…なかよくやまわけ…」


「はぁ、そのつもりだったからいいけどな…本当にこれで最後だから今日は稼ぎに行くぞ」


「!どんと来いよ!私に任せて〜」


「…にくのためなら…」


こうして無事朝ご飯を食べられたマリ、ミーシャンを連れて冒険者ギルドに向かった。


「遺跡調査ですか?…」


「はい!ヒロさんにはギルド職員がご迷惑を掛けたので、ギルドマスターから特別に依頼がありました!」


「…それって何をしたらいいのですか?」


「調査といっても中の状態を見てきてもらい、ゴブリンなどの下級モンスターがいたら排除してもらえればという内容です!」


「なるほど、強いモンスターは出ないのですか?」


「遺跡には、特殊な結界があるので強いモンスターは出ないんですよ!しかも報酬30万マール!食料、水支給です!」


「そんな美味しい話が…」


「あるんですよ!これはお詫びなので今回だけですけどね!」


ヒロは、この依頼について考えたが話を聞く限り問題は無さそうだと判断した。


「わかりました…受けます」


「こちらこそ!ご迷惑をお掛けしました!あと、遺跡でたまに光るキノコがあるのでそれを採取して持ってきて頂けたら高く買い取りしますからね!」


「見つけたら持ってきたいと思います…出発は明日ですか?」


「それもお任せします、それとこれは経費です!ヒロさん達が高級店や他の店ですごいお金使ってるのが…」


「あはははぁ、それもギルドマスターが?」


「本来ならもっと支援してもいいとは思いますけど、過剰な支援は周りからの…がありますから…」


「いえいえありがとうございます。」


「これが依頼の詳細です!明日からお願いします!」


こうして経費として30万マールをもらう事が出来たので、今日のご飯も食べることが出来た。


「…たりない…」


「ヒロ〜!もう少し食べようよ〜!」


「ダメだ!食料と水を買うお金が足りなくなる、それに明日朝ご飯無しになるぞ?」


「…このくらいでいい…」


「そうね!たまにいいわねぇ〜!」


「じゃあ、宿に帰るぞ」


マリ、ミーシャンは少し物足りなそうにしていたが、クゥのご飯はヒロのあまり物を持ってきただけしかあげられなかった事がヒロの中では、大きかった。


「クゥ、起きてるか?」


「にゃー?」


「今日はあまり物しかない….ないんだけど、ごめんな」


「にゃ〜♪」


「ありがとう、ちゃんとしたご飯を買ってこれる様に頑張るから!」


「にゃ♪」


ヒロは、この依頼の報酬で美味しいものをクゥに食べさせるんだ!と決意した後、クゥと一緒にベッドで寝るのであった。



「ふぁー…ねむい、もう一眠りするか」


「すゃ〜」


「クゥ、おやすみ」


ヒロが二度寝をして少し経って、ドアを叩く音が聞こえてきた。


「ヒロ〜、起きて〜!お腹空いた〜!」


「…はやくする…」


「……うるせー!ゆっくり二度寝させろ!」


「早く!起きないとドアをぶち破るよ〜!」


「…しかたない…」


「わかったからドアを壊すなよ!」


「早くね〜」


「…すぐに…」


ヒロの短いひと時はこうして終わった。



「はぁー…まだ朝早いだろ、俺はまだ眠いぞ」


「ふぅ〜、朝はお腹が空くんだよ〜、いいでしょ♪?」


「…まんぞく…」


「さっさと買い出しして、遺跡に向かうぞ!遺跡近くの村まで馬車があるらしいからそれに乗らないと数日後に飢える事になるからな…」


「ほ、ほらヒロ!早く行くわよ〜!」


「…もたもたしない!…」


「はいはい」


やはり食べられなくなるという事を話題にする事が、二人を動かすのに手っ取り早いと改めて思うヒロだった。


「クゥ、少し狭いけど我慢してくれよ?」


「にゃ」


「あれ、クゥ様も連れて来たの〜?」


「あぁ、流石に数日帰って来れないしな」


「…わたしがまもる…」


「ミーシャンちゃん、ありがとうな」


「…ふふん…」


ヒロはミーシャンの頭を撫でながらお礼を言った、ミーシャンもどこか嬉しそうであった。


買い出しを終えたヒロ達は、


「これぐらいのあればいいだろ、少し残ってるお金は足りない時に村で買おうか」


「え〜、足りるかな〜?」


「…はらぺこはつらい…」


「大丈夫だ、俺が管理する…つまみ食いした奴は飯抜きになるから気をつけてくれよ」


「…も、勿論よ!仲間に黙ってそ、そんな事をするわけないじゃない〜♪」


「…あ、あたりまえ…」


ヒロは、二人が目を逸らしながら言い淀んでいたが、信じる事にした。


そして、馬車乗り場へ行き、目的の村に向かう馬車へ向かった。


「すいません、この馬車はナヤハ村に向かいますか?」


「おぅ!ナヤハ村にもよるぜ!それにしても…そっちの連れは、お前さんのこれか?」


「違いますよ、冒険者仲間です。」


「本当かー?まぁいいや!さっさと乗りな!」


「わぁ〜、遺跡ってどんな所なんだろ〜!?」


「…ばしゃ…」


「あぁー、ミーシャンちゃん…この馬車は安全だよ」


「…ふふふ、じょうだん…」


「あははははぁ、あんまりそういう冗談はやめてね」


「冒険者なら護衛してくれるなら安くしとくぜ!」


「護衛はした事ないのですね、ただ何か出てきたら出来る事はしますよ」


「ははは!正直な奴だ!今回は特別だ!安くしてやるよ!」


行者のおじさんにどうやら気に入られたヒロは、馬車の運賃を安くしてもらえる事になった。


「暇だな…まぁ、平和なのは、いい事だよなー」


「それでね〜、ヒロが〜」


「…かわいそう…」


「それで、私が〜」


「…マリはいいこ?…」


「そうだよ〜!」


ミーシャンとマリがミーシャンと会う前の事を楽しそうに話しながら、時間を潰していた。



「ついてしまった…これじゃあ安くしてもらう訳にはいかないな…」


「やっと着いた〜!」


「…ゆらゆらつかれる…」


「俺達は、ここで降りますね…何も無かったので通常を料金でお支払いします。」


「そんな事はいいんだよ!元々お前さんを気に入ってそういう話にしたんだ!遠慮するなよ、有名になったら自慢するからよ!はははは!」


「はぁ、じゃあお言葉に甘えて」


「おう!またな!」


こうして予定よりも浮いたお金でミーシャン、マリ、クゥに肉串を買う事になった。



一方その頃…


「あれ〜?♪本当に来ちゃったよ〜♪でもちゃんと会えるかな〜?♪楽しみ〜♪…む、これは?」


少し短いお話でしたが、これから毎週投稿出来る様にしたいと思います。

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