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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第3章 なぜこのスキルが ?
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31話

ヒロは、ギルドマスターのフランドルを見ていたのは、


「なるほど、やっぱりギルドマスターって凄いんだな」


ヒロが見ていたのは、フランドルのステータスの詳細を知りたかったから、そして、今の自分との差を知る為に情報を集める一貫でもあった。


(うーん、スキルレベルも結構高いな…ステータスもほぼ300以上STR、HPは400台とは…MP、INTはその中でも低いのは戦士系だからかな?)


「ヒロ〜、どうしたの〜?」


「マリ、何かいい依頼あったのか?」


「なんか、ヒロの方が騒がしかったから〜」


「あー、この前の受付嬢がな…」


「ふ〜ん、ミーシャンちゃんの冒険者登録終わった〜?」


「いや、これからする…」


「も〜、早くしてよね〜」


マリは、どうやらヒロに起こった事をよくわかっていないようでミーシャンの冒険者登録を急がせる。


「俺は悪くないのに…」


「…はやく…」


「うん、そうだね…」


「…えらい?…」


「えらい、えらい」


褒められると思っているミーシャンの頭をとりあえず撫でて、登録に向かうヒロであった。


「あのー、すいません」


「あなた達は…この度は」


「いえ、気にはしてますが大丈夫です」


「…もんだいない…」


「ありがとうございます、彼女は良くやらかすので…」


「…なるほど、二度と担当に当たりたくないですね」


「あははは〜…では手続きさせてもらいます」


冒険者登録はスムーズに終わりミーシャンも冒険者となった。


「おーい、マリ」


「終わったの〜?」


「ああ、無事にな」


「…んっ!…」


「おぉ〜、良かったね〜、ミーシャンちゃん」


「…ん!…」


ミーシャンは、今もらったばかりの冒険者プレートをマリ、ヒロに見せつける様に手に持って、これで一緒、そんな風に喜んで興奮していた。


「これで3人で依頼受けられるな」


「…3にん…」


「え〜、私は休みでいいんだけど〜」


「ほぉ、そんなに干し肉が食べたいなら止めないよ、ミーシャンちゃんと美味しい料理を食べる事にしよう」


「…おにく…」


「はは、ミーシャンちゃんはお肉好きだねー」


「…おにくはすごい!…」


「ちょ、ちょっと〜、冗談に決まってるでしょ〜♪」


マリのこの様な言動は今に始まった事でもないので、とりあえず話を進めた。


「で、マリの方は何か収穫はあったのか?」


「う〜ん、いくつかはあったけど、まずミーシャンちゃんのランクアップした方がいいかもね〜」


「でも、報酬少ないんだろ?手持ちが心許ないんだよな」


「ぐっ!…でも薬草採取の依頼がここにもあったから何とかなるよ〜!」


「…おてつだいできない?…」


「そんな事ないよ、まぁ、また途中でお金になりそうな奴を狩って行けば何とかなるだろう。何故か遭遇してしまうからな!」


「あ〜、今度はとんでもないモンスターだったらどうするのよ〜」


「…おにくのためにがんばる!…」


とりあえず、ミーシャンのやる気と強そうなスキルがあるので心配はそんなにしていないヒロだ。


しかし、使いこなしてこそなのでみんなで調べる為ノルヤの外に来ていた。


「じゃあ、気になるスキルの検証を始めるか」


「私は〜?」


「マリは、手伝って欲しい時に声かけるから休憩でいいぞ、何ならちょっと薬草でも探してきてもいいぞ」


「…わかった!休んでるね〜」


「…わたしは?…」


「風魔法適正と魔力武器化の両方を試したいかな」


「…まほうは1つだけ…」


「おぉ!じゃあやってみてもらえる?」


「…わかった…」


ミーシャンが片手を前に突き出して、


「…[ ブリーズ ] …」


「これが、魔法?…」


「…すずしい?…」


「えっ、ありがとう…」


ミーシャンの手から出たふんわりとした風でヒロの快適度が少し上がった。


「う〜ん、涼しいけど攻撃や援護には使えないね」


「…ざんねん…」


「じゃ、じゃあ、気を取り直して魔力武器化してみよう!」


「……どうやるの?…」


「えっ、…この槍をとりあえず参考に作ってみたら?」


ヒロは手持ちの槍を出して、ミーシャンに見せた。


「…む、む、む…」


「何となく槍に近づいてはいるけど…」


「…むぅ、むり…」


「諦めるの早いよ!」


「…あきらめがかんじん…」


「誰から聞いたの?その言葉」


「…むかしからいわれてる…」


なんだか向こうの世界の言葉もこちらに昔に来たらしい、ヒロはもっと役に立つ事を残しておけよ、と心の中で思った。


「じゃ、じゃあ…これなんてどうかな?長くしたら剣みたいになりそうだし」


「…これなら…」


「よし!頑張れー」


「…む、むむ、むむぅー…


「おっ!いい感じだよ、もう少し」


「…ここで、にゃぁ!…」


「おぉ!でき、た、よ?」


「…ふぅ、がんばった…」


ミーシャンは黄緑色の魔力で出来たものを手に持っていた…但し、何故か刃の部分がギザギザしている事を除けば…


「…ミーシャンちゃん?これ何?」


「…?ないふ?…」


「えっと、ナイフにギザギザないよね…」


「…つよそう?…」


「まぁ、ノコギリみたいだけど」


「…のこぎり?…」


「木を切るのに使う道具だね、チェーンソーだったらより武器っぽいんだけどなー」


この時ヒロは、余計な事を言ったと自覚するのはこのすぐ後であった。


「…ちぇーんそー?…」


「木を切る道具なんだけどね、この刃の部分がこう、回って自動で切る道具だね」


「…むぅ、こう?」


「えっ、……そ、そんな感じだけどもっと早く回ってるんだよー」


「…わかった…」


「えー、出来ちゃうんだー…」


「…ふふ、えらい?…」


「う、うん、ミーシャンちゃんはすごいね」


ミーシャンの一つ目の武器としてミニチェーンソーが出来た、ミーシャンの頭を撫でる事に対抗の無いヒロは撫で続けていた。


「あ〜、ずるい!わたしにも〜」


「…ゆずれない、かてたら…」


「ミーシャンちゃん、それは譲ってくれるって言うのと同じだよ〜」


「…このないふのさびにしてくれる…」


「行くよ〜!」


「…くるといい…」


こうして、ミーシャンの武器の実戦訓練が始まった。


「やぁ!」


「…むぅ…」


「ふふ、力なら私に有利よ〜♪」


「…ここから…」


「えっ、え〜」


「…すごい?…」


ミーシャンのナイフ、もといミニチェーンソーは、マリの斧と鍔迫り合いの時刃を高速で回転させて、火花を散らせながら弾き飛ばした。


「そこまでだ!二人共!」


「やるわね、危なかった〜!」


「…ひきわけ…」


「あぁ、このままだとどっちかが大怪我するからな」


「あぁ〜!斧の刃が溢れてる〜!」


「…研がないとな、頑張れ」


「時間かかりそう〜…」


「…ヒロ、これすごい!…」


「そうだ、名前付けたら良いかもね、イメージしやすいし」


「…む、む、む、おもいつかない、ヒロがつけて…」


「え!俺が付けるのか…ま、マジックソーなんてどうかな?」


「…それでいい…」


こうして、ミーシャンの魔力武器化の第1の武器[ マジックソー ]が誕生した。


「…これでおにくいっぱい?…」


「ミーシャンちゃん、それ持って言うと怖いから辞めてね?」


「…?わかった…」


「えぇ〜ん終わらないよ〜」


「まだ時間があるから待ってるからなー」


「さてと、他にもミーシャンちゃんが使えそうな武器を考えようか」


「…うん!…」


そして、夕方になり町に戻るヒロ達であった。


「…泣くなよ、武器屋に研ぐの頼んでやるから」


「だって〜、私の〜」


「…ちょっとはんせい…」


「ハンスさんの息子がやってる所なら何とか明日には終わるだろ」


「…たのしみ…」


「うう、うん」


思ったより早く、ハンスさんに言われた息子さんにお世話になる事になってしまった、依頼にも出てないのに…


「とりあえず、斧預けたら、料理屋でご飯食べるから元気だせ」


「うぅ、本当〜!?」


「おい…」


「…おにく…」


「よ〜し!早く行くよ〜!」


「はぁー、お金足りるかな…」


急に足取りが重くなった、ヒロであった。

少し書く時間が取れなかった為、今回も短くてすいませんでした(´・ω・`)

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