SS 3話 「???はヒロが気になっていたの ?」
30話を書いていたのですが、SSを少し書こうと思っていたら29話と30話の間の話になってしまったので先に掲載したいと思います(・ω・*)
ヒロを遠い遠い所から観ている存在がいた。
「なんで、なんで俺ばかりこんな事になるだよー!」
「大丈夫ですか…?」
「もうダメです…」
「ヒロ〜、元気だしなよ〜」
「…ヒロ、よしよし…」
「ずるいー!」
「強そうなスキルは何にもないし…よくわからないスキルもあるし…料理スキルの方が槍術より高いし…魔法使えないし」
「ま、まぁそんなに落ち込まないでよ〜」
「…げ、げんきだす…」
「ミーシャンちゃんは、風魔法適正と魔力武器化っていう強そうなスキル持ってるんでしょ?」
「…うん!、やった! ヒロ、ヒロ」
「ミーシャンちゃん、ずるい…」
「…ずるくない、かみさまがくれた…」
「まぁ、まぁ落ち込まないでヒロ〜」
ヒロを観ていたその存在が、そこに見えてるヒロに向かって手をかざした。
「ふふふ、なんだか可愛そうだからおまけしてあげようかしらね〜♪、あの方と一緒にいるっていうのもあるけど…、あなたの欲しい物は、ちゃんと会いに来てくれた時にあげるからね♪」
その後ヒロは鑑定スキルを得たのであった。
「異世界からの人の子、それに我々の……、あの子達はいつ会えるのかしら〜ね〜♪……そしていつか…、それまで人の子を観ていましょう。そして近い内に…」
別の場所で観ている存在は、
「まったく、あの人ったらいつも抜け駆けするんですよね……先に私に会いに来て欲しいわね」
また別の場所では、
「あいつ〜!自分勝手にあんな事して〜!異世界の子も何で私に頼らないんだよ〜!にゃー!」
静かに見守っているその場所でも、
「ずるい…私を忘れないでね……、そろそろ…」
一方、鑑定スキルをもらったヒロは、自分のスキル、ステータスについて考えていた。
(うーん、この鑑定スキルでステータスがわかった、ここまで来るとRPGの世界にいるみたいに感じるなー…但しレベルの概念はないのか?鑑定スキル[ 神眼 ] に変化しているから最高クラスなんだろう…)
「ヒロ〜、どうしたの〜?」
(レベルが無いのは間違いないだろうな、じゃあステータスってどうやってあげるんだ?)
「…ヒロ…」
(それから、武器とかもどのくらい詳細にわかるんだろう、前に武器の鑑定をして遺跡とかで手に入る魔法武具を調べるって聞いたな…これって働かなくても良くないか?…クゥとのんびりダラダラ出来るんじゃないのか?!)
「お〜い、ヒロ〜」
(落ち着け…まずどこまで、どんな種類の事がわかるかを調査して…)
「……ヒロ…」
「ヒロ〜!」
ヒロが考えてる時間にイライラした、マリ、ミーシャンによる目覚めの鉄拳が炸裂した。
「…ヒロ…」
「起きた〜?…」
「……ふぁい、目が覚めました、だからその手に持ってる物をしまって貰えないでしょうか……ごめんなさい!」
ヒロに何が起きたのか……お察しの通りである。
短い話で、色々登場人物が出てきましたが、まだ出会うのは当分先です、29話の出来事についてもう少し先に描こうとしていましたが、この方が戻って読まなくてもいいかなと先に書いてしまいました(´・ω・`)
これからも拙い話ですがよかったら読んで頂けたら幸いです(*ノ▽ノ)




