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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第3章 なぜこのスキルが ?
39/165

29話

いよいよヒロ達のスキルについてのお話なので単語が並んでる部分もあって少し読みにくい所もあるとは思いますが、何となくでも見て頂いて、頭の片隅に置いて頂けたら幸いです(・∀・)

俺は目の前で喜んでいるミーシャンの前で膝から崩れ落ち、床に手をついて落ち込んでいた。


「…やった!ヒロ、ヒロ」


「ミーシャンちゃん、ずるい…」


「…ずるくない、かみさまがくれた…」


「まぁ、まぁ落ち込まないでヒロ〜」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


何故こんな状況になったのか、それは少し前まで遡る。


「なるほど、案内しますね」


「よろしくお願いします」


「どんなスキルあるのかなぁ〜?ヒロはどんなスキルがあったらいいの?」


「やっぱり魔法が使いたいから魔法系はあって欲しいなー、ミーシャンちゃんは?」


「…わたしもするの?」


「しないの?お金は出してあげるから心配しなくていいよ」


「ヒロ、太っ腹〜♪」


「…うれしい…つよくなれたらいいな……」


ミーシャンは強くなりたいと思っている事を知って、ヒロは何かあったのだろうと察してそれ以上聞かなかった。


「よーし、いいスキルでありますように!」


「わたしも〜!」


「……楽しみ…」


「皆様、あまり大声で叫ぶのは控えてくださいね」


案内をしてくれている男性に苦笑いをしながら注意されたヒロ達であった。


「すいません…」


「ごめんなさ〜い」


「…ごめん…」


「まぁ、楽しみなのも私は分かりますよ。ただ教会という場所は、お祈りをする為に来る人も多いので騒がれるときつく怒る方もいますのでよろしくお願いしますね。」


「注意して頂き、ありがとうございます。」


「いえいえ、初めての方々にうるさく言いすぎたかもしれませんね、この先にある大きな扉の所がスキルを鑑定する為の場所となります。」


「いよいよだなー」


「かっこいいスキルが欲しいな〜」


「…けんをつかってみたい!……」


いよいよスキル鑑定をしてもらえる部屋に案内された、応接室の様な高価そうな装飾や家具が配置されているので貴族、豪商がするような事柄という事をこれを見て納得した。


「どうぞ、こちらに座ってお待ちください。」


「ありがとうございます、マリ、ミーシャンちゃんここに座って待ってよう」


「わ〜!ふかふか〜」


「…やわらかい…」


ふかふかのソファに座りながらスキル鑑定してくれる人を待っていたヒロ達は、ノルヤでやりたい事話しながら待った。


「ここまでの家具じゃなくても良いから、ゆっくり出来る空間が欲しいな、クゥも宿でこそこそ待たせるのも可愛そうだからなー」


「家が欲しいって事〜?」


「いくらか分からないけどゆくゆくは、それも良いかもなー」


「…わたしも?…」


「…ミーシャンちゃんがそうしたいなら俺は構わないけど…まぁ、直ぐに家を買うって訳でもないからその時になったらまた聞かせて」


「…うん…」


その時少し、はにかんでいたミーシャンの顔をヒロは見ていなかった、しかしマリは、その反応を見逃してはいなかった。


そんな事を話しているうちに教会に来た目的の人がやってきた。


「お待たせしました、こちらがスキル鑑定の担当のヤハル様です。」


「お待たせしてしまったかな?私は、この教会でスキル鑑定を担当している[第四階級・1等鑑定官]ヤハルと言います。」


「こちらこそ、急に対応して頂きありがとうございます。」


「いえいえ、これも私の務めですから…詳しい説明をさせていただきますね、失礼」


ヤハルという見るからに偉い人であろうと見た目でわかる彼が断りを入れ反対側のソファーに腰を掛けた。


「まず私の鑑定スキルにより皆様が持っているスキルを見せてもらいます。そして口頭で伝えさせてもらいます。何かご質問はありますか?」


「まず、何故口頭で伝えるのですか?」


「それは、スキルによっては狙われたる事もある為知らない様に何かに記さない事になっています。」


「なるほど、それから鑑定スキルはどの程度の事が分かるのですか?」


「それは、鑑定場合があるのでは?、という事ですか?」


「いえ、スキルの詳しい情報は知る事が出来ないのかどうかを聞きたかったのですが…」


「……実は鑑定スキルにも種類がいくつかあります。知られてないだけで秘密ではないのですけどね。」


ヤハルさんは面白そうな事を見つけた、そんな風に口元に笑みを浮かべた。


「あなたの名前はヒロさんですか、中々鋭いですね。頭も中々切れる方のようだ。」


「!名前はまだ言ってませんよね…」


「私は、名前や年齢なども含めて全てわかる、[鑑定 : (そう)]を持っています。世界でも数人しかいないですけどね。」


「…そんな事話しても良かったのですか?」


「まぁ、あなた達なら大丈夫でしょ、ただスキルの詳しい内容は分からないです、だからスキルについて記してある本で調べてくださいね。」


ヒロはヤハルという人物について興味が出てきたが、目的を忘れる訳には行かない。


「それでは、3人分の鑑定をお願いします。寄付金はいくらにしましょう?」


「3人で60万ほど出して頂けたら、幸いです。」


「…10、20、30、40、50、60……こちらを寄付させてください、お納めを」


「確かに、ではこれをお願いします。…ヒロ様寄付をしていただきありがとうございます。では始めますね。」



いよいよ、ヒロ達のスキルが判明する。 ヒロはその中でも特にわくわくしていた。


マリ、ミーシャンもそわそわしているが、ヒロほどではない、ヒロは顔に分かりやすく現れる体質のようだ。


「ヒロ〜、落ち着いたら?」


「…ヒロ、おちつく…」


「あっ……よろしくお願いします…」


「ふふふ、では最初はマリさんからにしましょうか、ヒロさんは最後に見た方が面白そうですね」


「えっ、…」


「まぁまぁ〜、ヒロは最後に楽しんで」


「…まかせて…」


「では…………」


――――――――――――――――――――――――


名前 : マリ

性別 : 女性

年齢 : 18


戦闘系スキル

腕力向上 [ Ⅲ ] 、斧術 [ Ⅱ ] 、ダメージ増加 [ Ⅱ ]


魔法系スキル

なし


生産系スキル

なし


技能系スキル

交渉術、算術、悪知恵、食いしん坊


特殊系スキル

なし


――――――――――――――――――――――――


ヤハルは、マリに鑑定によってわかったスキルについて伝えた。


「覚えられますか?」


「……大丈夫〜です!」


「ふふ、では次にミーシャンさん」


「…おねがいします…」


「はい、では……」



――――――――――――――――――――――――



名前 : ミーシャン

性別 : 女性

年齢 : 12

種族 : 猫人


戦闘系スキル

剣術 [ Ⅰ ] 、格闘術 [ Ⅰ ]


魔法系スキル

風魔法適正


生産系スキル

なし


技能系スキル

食いしん坊


特殊系スキル

忠誠、魔力武器化(?)




――――――――――――――――――――――――



先ほどと同じようにミーシャンにもヤハルは、伝えた。心なしか嬉しそうにしているミーシャを見て、ヒロは良かったね、と心の中で思った。


「わかりましたか?」


「…だいじょぶ…」


「ふふ、覚えられなそうならマリさんにも言っておいてもいいかも知れませね」


「…わかった…」


「では、お待たせしましたね。ヒロさんのスキルを鑑定しましょうか…」


「……お願いします」


「では、………」




――――――――――――――――――――――――


名前 : ヒロ

性別 : 男性

年齢 : 23


戦闘系スキル

槍術 [ Ⅱ ]


魔法系スキル

なし


生産系スキル

料理 [ Ⅲ ]


技能系スキル

算術、野営、接客


特殊系スキル

ランダムスキル[ 1 ]、ランダムスキル[ 2 ] 、ランダムスキル[ 3 ]

招き猫



――――――――――――――――――――――――



ヒロは、ヤハルからスキルを鑑定してもらい聞いた。しかし、聴くにつれてヒロの表情は変わり、泣き顔へと変わっていった。


そして、


「なんで、なんで俺ばかりこんな事になるだよー!」


「大丈夫ですか…?」


「もうダメです…」


「ヒロ〜、元気だしなよ〜」


「…ヒロ、よしよし…」


「ずるいー!」



そして、冒頭にあった状況になってしまったヒロ達であったのだ。


「強そうなスキルは何にもないし…よくわからないスキルもあるし…料理スキルの方が槍術より高いし…魔法使えないし」


「ま、まぁそんなに落ち込まないでよ〜」


「…げ、げんきだす…」


「ミーシャンちゃんは、風魔法適正と魔力武器化っていう強そうなスキル持ってるんでしょ?」


「…うん!、やった! ヒロ、ヒロ」


「ミーシャンちゃん、ずるい…」


「…ずるくない、かみさまがくれた…」


「まぁ、まぁ落ち込まないでヒロ〜」



よくわらないスキルばかり、そして頑張った槍術も料理スキルの方が高いという事実、魔法も使えない、ヒロはこれからの生活についても不安になった。


ヒロは落ち込んだ気持ちで教会を出た、そんなヒロに対してどうしたらいいのかを考えながらマリ、ミーシャンは後ろからついて行く。


「あぁー、実際はこんな感じなんだな、あったらいいなと思ってたけど…招き猫って効果が分からないスキルがあってもなー!誰かー、神様でもいいから教えてくれよ!」


「ヒロ〜、大声で叫んでると人が見るよ〜」


「…とりあえずおいしいごはんたべる、おちつくよ?…」


「こうなったら料理人になって世界を放浪しようかなー!」


ヒロがこの世界での生活に対してヤケクソにそんな発言をしていたその時……ピコン!ヒロの頭の中で音がした。


「なんだこれ?マリ、ミーシャンちゃんなんか変な音がしなかったか?」


「えっ、何も聞こえなかったよ〜?」


「…きこえなかった、おとにはびんかん…」


「なんだったんだろ、う?……あれ?」


ヒロが気のせいだと思ってマリを見て話していると



――――――――――――――――――――――――


名前 : マリ

性別 : 女性

年齢 : 18


戦闘系スキル

腕力向上 [ Ⅲ ]▼ 、斧術 [ Ⅱ ] ▼、ダメージ増加 [ Ⅱ ]▼


魔法系スキル

なし


生産系スキル

なし


技能系スキル

交渉術▼、算術▼、悪知恵▼、食いしん坊▼


特殊系スキル

なし


ステータス

HP 40 MP 10

STR 39 ( 30 + 9 ) VIT 25 INT 15

AGI 12 DEX 10 LUK 5

――――――――――――――――――――――――



ヒロは、ゲームのステータス画面で見た事がある物がマリの前に現れた。


「これは鑑定スキルなのか?…ミーシャンちゃんも鑑定出来るのか?」


「どうしたの〜?」


「…ヒロがへん…」



試しにミーシャンの方を見てみると、


――――――――――――――――――――――――



名前 : ミーシャン

性別 : 女性

年齢 : 12

種族 : 猫人


戦闘系スキル

剣術 [ Ⅰ ] ▼、格闘術 [ Ⅰ ] ▼


魔法系スキル

風魔法適正▼


生産系スキル

なし


技能系スキル

食いしん坊▼


特殊系スキル

忠誠▼、魔力武器化(?)▼


ステータス

HP 25 MP 28

STR 18 VIT 16 INT 23

AGI 35 DEX 20 LUK 8


――――――――――――――――――――――――



これで確信したヒロは、マリ、ミーシャンに鑑定スキルが使えるようになった事を伝えた。


「急に使えるようになったの〜?」


「あぁ、さっき変な音がしたと思ったら、見えるようになった。」


「…ふしぎ…」


「俺もよくわからないんだよね」


「自分の事を鑑定してみたら〜?」


「それもそうだな」


自分の事を見ようと考えていると、


――――――――――――――――――――――――


名前 : ヒロ

性別 : 男性

年齢 : 23


戦闘系スキル

槍術 [ Ⅱ ]▼


魔法系スキル

なし


生産系スキル

料理 [ Ⅲ ]▼


技能系スキル

算術▼、野営▼、接客▼


特殊系スキル

鑑定 [ 神眼 ] ▼、ランダムスキル[ 2 ]▼ 、ランダムスキル[ 3 ]▼

招き猫▼


ステータス

HP 30 MP 5

STR 28 VIT 20 INT 8

AGI 20 DEX 30 LUK %$€¥( 50 + %$€¥ )

――――――――――――――――――――――――


ヒロは、自分のステータスのランダムスキルと聞いていた一つが鑑定スキルに変わっていた事に気づいた。


「どうやら鑑定スキルを覚えてたみたいだ、理由は分からないけど」


「へぇ〜、ヒロって変だね〜」


「……へん…」


「うっ、後この▼は、何か意味があるのか?」


ヒロは、スキルの横の▼マークを押してみると、



――――――――――――――――――――――――


名前 : ヒロ

性別 : 男性

年齢 : 23


戦闘系スキル

槍術 [ Ⅱ ]▼


魔法系スキル

なし


生産系スキル

料理 [ Ⅲ ]▼


技能系スキル

算術▼、野営▼、接客▼


特殊系スキル

鑑定 [ 神眼 ] ▼、ランダムスキル[ 2 ]▼ 、ランダムスキル[ 3 ]▼

招き猫

▽ [ ユニークスキル ] 運のステータスが%$€¥上昇する。猫が周りによってきて、仲良くなれる。




ステータス

HP 30 MP 5

STR 28 VIT 20 INT 8

AGI 20 DEX 30 LUK %$€¥( 50 + %$€¥ )

――――――――――――――――――――――――


一番よく分からなかったスキル招き猫を触ってみたらスキルの詳細が表示された。


「……運だけバグってるのはこれのせいだったのか」


「何かわかったの〜?」


「…?…」


ミーシャンは、ヒロが何を言ってるのか理解出来なかった為、首を傾げてこちらを見ていたのであった。


スキルについては次回も前半触れると思いますが今回ほど詳しくは描かない予定です(・ω・*)

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