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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第2章 冒険者ってこんな感じ?
32/165

25話

今回は早いペースで書けましたので掲載されていただきますヾ(・ω・*)

またヒロ達は森に来ていた。


「今回薬草の採取が終わったら、目的地を目指す」


「いいの〜?ヒロの〜お気に入りがいっぱいいるのに〜?」


「誤解だ…あの姉さん達は、弟の様に思ってるだけだ。それに冒険者は男ばかりだから綺麗な受付嬢がいるんだろうな…」


「それならマリは、賛成〜だよ♪」


「楽しみだな」


「だね〜♪」


昨日マリの嫉妬で命の危機を感じたヒロは、お金も溜まったのでそろそろ移動する事にした。


(1人ならもう少しここに居たかったが、このままだとマリに…)


「どうしたの〜?♪」


「いや!なんでもない」


「ふ〜ん、森の中でぼぉ〜としたらダメだよ♪」


「はいよ」


ヒロも嫉妬される事を考えなければマリとは割といい関係ではあった。


あくまで仲間としてだが、


「奥に来たら、薬草も結構集まったな」


「本当だね〜」


「そろそろ帰るか」


「えぇ〜早くない?」


「いつもそれで厄介なのが出てくるだろ?」


「そうかな〜?」


「そうだ」


この森に入ってまだ数回だが、毎回何かしらに出会っているので安全に帰りたいと思うヒロであった。


「目的地に行く前に、危険な目に遭いすぎだよな」


「そんな事言ってたら、お嫁さん来てくれなくなるよ〜?」


「少なくても余裕が出来るまでは、考えてないからな」


「はぁ〜」


「とりあえず歩いて戻るぞ」


森の出口を目指して歩いていたヒロ達は、森が騒がしい事に気付いた。


「マリ、森の中が騒がしくないか?」


「そういえば、うさぎとか小動物が出口に向かってるね〜」


「これって…またか?」


「まさか〜、競争でもしてるんじゃない?」


「そっか、なるほどな…俺たちも競争するか?」


「えぇ〜、疲れるよ〜」


ヒロはとても嫌な予感がしていたので、早く森から出たかった。


「マリ、行くぞ」


「えぇ〜」


「………終わった…」


ヒロ達の後ろからすごい勢いで、何かが迫って来ていた。


「……ヒロ、あれなに?」


「……クマに見えるな…」


「この森ってグラッドベアが危険って言ってなかった〜?」


「聞いたな…」


「たぶん、あれだよね〜」


「そうだな」


「逃げられるかな〜?」


「無理だな…」


まさかの危険と思われるグラッドベアが、現れた。

もう呪われているとか言うレベルだ、この世界は俺を排除したいのでは、と思うくらいに。


「迎撃するぞ」


「……ヒロ」


「何とかなるさ…まず槍で先制して目を狙う、その後マリも様子を見て攻撃してくれ」


「わかった…」


「最悪、俺が囮になるから心配するな」


「……でも!」


「うるさい、クゥの事を任せられるから俺も安心だ」


「……クゥ様はヒロじゃないとダメだから」


「なら、帰って癒してもらうさ」


ヒロは内心では逃げたいと思っているが、何かがヒロを前に突き進ませている。


「くるぞ!」


「わかった!」


「くっ!」


グラッドベアが姿を現した、 見た目は普通のクマであるが、体長3mくらい鋭いかぎ爪と獲物を狙う凶悪な赤い目をしていた。


「はっ!」


ヒロは、目を狙らい鋭い突きを放った。


「グワァーマガァ!」


「ちっ!外された」


クマは槍を逸らせて、横腹を掠めた。


「マリ!まだ攻撃するな!」


「わかったよ!」


「距離を取りなが!」


クマがものすごい勢いで走って来た。


「グワァーマガァ!」


「マリ!」


「ヒロ!」


マリに向かったクマの前にヒロが


「こっちだ!クソ野郎!」


「グワァー!」


「!…これでもくらえ!」


クマの爪がヒロの鎧に攻撃が当たると思った瞬間、槍で思いっきり目を突いた。


「グワ!」


「ヒロ!このクマのくせに!」


クマが目の槍によって悶えて、4つ足の体制をしている時にマリが斧を力いっぱい振り下ろした。


「ガァ!」


「ヒロ!大丈夫!?」


「何とか生きてる…」


「ポーションは…これ飲んで!」


「悪いな、さっきの攻撃で全部俺のは割れたらしい」


「早く!」


ヒロのロックリザードの鎧を貫通して体にも傷があった、幸い浅かったが衝撃で骨にヒビもあったので痛みは凄まじかった。


「いっ!ゴクン」


「大丈夫?」


「!効くな、これ」


「よかった…」


「ポーション買っておいて正解だったな、ありがとう」


「もぉ〜」


マリは涙を浮かべながら笑顔で喜んだ。


「ヒロ、動ける〜?」


「大丈夫だ、このクマも持って行くのか?」


「よいしょ〜!」


「……」


「持って帰れそう〜」


「……なら頼んだ」


「は〜い」


クマを担ぐマリを見てヒロは、改めて怒らせたら命に関わるなー、と思った。


「疲れたら言えよ…休憩するからな」


「?どうしたの急に……やっとその気になった〜?」


「……旅をする仲間だから気遣うのは当たり前だろ」


「ふ〜ん、女の子を気遣えるのはポイントアップだね〜!」


「そうか…」


(好かれたいとかじゃなくて、機嫌を取らないといつ地雷があるかわからないからなんだよな…)


「何か考えごと〜?」


「ノルヤってどんな所か想像してたんだ」


「大っきいから色々楽しみなんだね〜、マリもだよ!」


「それは良かった」


ヒロは、クマを担ぐマリに話題を提供しつつ町に向かった。


「マリ…疲れてないか?」


「平気だよ〜」


「そっか…」


マリは結局クマを担いだまま休憩しないで、町に着いてしまった。


(マリのスキルってどうなってるんだ?…)


「ノルヤに着いたらマリもスキル見てもらうか?」


「マリもいいの〜?」


「ついでに診てもらってもいいだろう、お金は結構あるから」


「ヒロはしてほしい〜?」


「して欲しいな」


「わかった〜」


ヒロは、この幼女が何故クマを担いで疲れないのかについてとても興味を持った。


「早く行くよ〜」


「あぁ、今行く」


ギルドに着いたヒロ達は、中へと入った。


「おっ、ヒロまた森か?今度はクマでも捕まえて来たのか?」


「ヒロ、酒でも奢ってくれよ儲かってるんだろ?」


顔見知りの冒険者にからかわれながら入った。


「ははは、冗談だ 」


「まぁ、気をつけろよ?お金があっても死んだら意味ないからな」


ここの冒険者は顔が怖いのにやたらと優しい。


「はは、ありがとうございます」


「待ってよ〜」


「悪い、歩くの早かったな」


「おぉ、妹さんも大変だ、な…」


「待ったく、妹さんの方が力持ち、って、……」


話していた冒険者達が目を丸くしてマリを見ていた。


「……ヒロ、あれなんだ?」


「あれは……」


「俺には、グラッドベアに見えるが飲みすぎたか?」


「待ったくそんなわけ無いだろ…いかん俺も飲みすぎた…グラッドベアに見える」


「……グラッドベアです」


ヒロがグラッドベアを狩ってきた事を信じられない冒険者達は、自分が酔っていて目がおかしいと思った。


「バカか!お前達だけで倒すなんて命がいくつあっても足りないぞ!」


「そうだぞ!並みの鎧なんて紙みたいに切り裂く爪を持ってるんだぞ!ケガはないか!?」


「なんとか中級ポーションで治りました…」


「はぁー、なら良かったが、こんなバカな事ばかりするんじゃないぞ!」


「ご心配をおかけしました…」


「妹さんもケガはないか?」


「ヒロがね、助けてくれたから…」


マリもさすがにヒロが結構なケガをしたので落ち込んでいた。


「冒険者だからって無理はするな、生き残ればそれだけで立派なんだからな」


「心配して喉が渇いたぜ、1杯奢れよ?」


「はは、わかりましたよ、1杯だけですからね?」


ヒロは5人ほどいた冒険者達に奢る事になったので、3000マール渡した。


「これ買取してもらいに行きますね」


「またね〜おじさん達〜」


「おぉ、またな」


マリがクマを担いで買取受付に向かった、その後ろをヒロが着いて行く。


「……ギルドマスターお疲れ様です…」


「おぉ、お疲れさん…」


「まだ受付もしてないのに早いですね…」


「お前達が話してるのを聞いて、知らせてくれたんだ…」


「……今日はこれです」


「はぁ〜、頑張って持って来たよ〜」


「……またか」


「ははは……はい」


「はぁー、グラッドベア、だな」


ギルドマスターがまた厄介な物を持ってきたな、そんな目で見られた。


「そうなんですよー、突然現れて」


「そう〜!危なかったんだからね!」


「ふぅー、俺は疲れた…買取はちゃんとしてやるから、そこのカウンターに置いて待ってろ」


ギルドマスターも諦めて普通に流す事にした。


「わかりました…」


「怒られちゃったね〜」


「まぁ、危険だったから心配してくれてるんだろう…有難いな」


「みんないい人だね〜、顔は怖いけどね〜」


「おっ!おい!」


マリは周りをあまり気にしないので、思った事を結構言ってしまう。


「ヒロさん、お待たせしました♪」


「ありがとうございます、ユーリィさん」


「お仕事ですから♪、買取が100万マールでランクアップもギルドマスターから言われているので、プレートを預かりますね♪」


「100万…かなりの額ですね、ランクアップって簡単にしてもいいんですか?」


「買取に関しては、毛皮が綺麗な分高くなってますね♪、ランクアップは本来依頼をこなしてポイントでアップしますが、支部単独でDランクまでは上がる事が出来るんですよ♪」



「なるほど…あっプレートですね」


「これだね〜」


「確かに預かりました♪更新してきますので少々お待ちください♪」


ユーリィさんは、プレート手に持って奥に向かった。


「あ〜、薬草…」


「完全に忘れてたな…戻ったらお願いするか」


「二度手間になっちゃうね〜」


「手元に置いてあってもしょうがないからな、それは謝ればいい事だ」


「は〜い」


ユーリィさんが戻ってきた。


「お待たせしました♪プレートをお返ししますね♪」


「ありがとうございます…それと薬草採取依頼の薬草も取ってきたので、それもお願いしても…」


「……わぁ!すごいですね♪薬草も取ってきて貰えて良かったです♪」


「ははは、先程出せばよかったんですけど…」


「いえいえ♪グラッドベアの件が有りましたから♪一緒に持ってきますね♪」


「すいません、ありがとうございます…少ないですけどこれです」


「………20本のクラモ草ですね♪ではプレートもお預かりして、買取と合わせて金額はお持ちしますね♪」


マリとヒロは再びプレートを渡して待った。


「ユーリィさんがいい人でよかった…」


「そうかな〜?」


「まぁ、仮に面倒だと思っても感じさせないなら、いい人でも良いんだよ」


「ふ〜ん」


「そろそろ、ノルヤに行く準備しないとなー」


マリがヒロの装備について思い出した。


「鎧と槍をまた、ハンス装備屋に持って行かないとだよ〜?」


「…忘れてた、まだ使ってから全然経ってないのにな」


「あ〜あ、怒られるよ〜」


「いや…あの人はいい人だ」


「わざとじゃないからそんなに怒られないよ〜、たぶん」


「はぁー、トラブルばっかりだな」


ユーリィさんが戻って来て重そうな袋を持ってきた。


「よいしょ♪プレート返しますね♪あとこちらが報酬の101万マールですね♪」


「ありがとうございました、装備屋に行かないと行けないのでこれで失礼しますね」


「またお願いしますね♪」


「ははは、では」


「またね〜」


早足でギルドから出たヒロ達だった。


「ハンス装備屋に寄って、ノルヤに行く予定を立てるか」


「は〜い!ご飯食べて帰ろう!」


「はいはい、クゥにもお土産頼むぞ」


「任せて〜!」


第2章のメインはこれで終わります(・ω・*)

第2章の設定などを2話ほど書き終わりましたら、新章を書いて行きたいと思います(*ノ▽ノ)

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