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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第2章 冒険者ってこんな感じ?
24/165

18話

少し遅れてしまいました。



一方その頃、クゥは起きて、ベッドの上でゴロゴロしていた。


「にゃー、にゃー」


ヒロ達が置いていた事が不満だったので、ヒロの荷物をツメでガリガリしたり、飛びかかったりったり一通り遊んだ後、ベットの下に潜った。


「にゃ〜ん、にゃ〜」


ヒロが来ないので、またクゥは寝ることにしたらしい。


――――――――――――――――――――――



ヒロとマリは2階の資料があるスペースに向かった。


「えーっと薬草、薬草」


「森〜森〜」


二人は手分けをして資料を探していた。


「薬草の知識…これかな?」


ヒロはそれっぽい本を見つけたので、机に持って行って調べる事にした。


「そういえば、なんでこの世界の文字読めるんだ?、まぁ読める分には便利だからいいか」


「ヒロ〜地図と資料みつけたよ!」


「ありがとう、一緒に見るか」


ヒロとマリは、まず薬草について調べた。


「クラモ草…クラモ草…これか?」


「これだと思うよ〜」


――――――――――――――――――――――

[クラモ草]

主な使用方法

下級ポーションの材料の一つ。

その他食べる、もしくは患部にすり潰して塗る。


生息場所の特徴

日陰で湿気の多い場所に多く見られます。


見た目

葉がギザギザしていて、葉脈が青色


注意

葉脈が赤色の場合は、毒草のクモくさであるので気をつけましょう!


――――――――――――――――――――――


「なるほど、青色でギザギザか」


「わかりやすいね〜」


ヒロとマリは、薬草の本が理解しやすかったので楽しく見ていた。


「ついでに他の薬草も見るか」


ヒノカ草のページを探した。


「これだな」


――――――――――――――――――――――


[ヒノカ草]

主な使用方法

中級ポーションの材料の一つ。

その他、下級状態異常回復ポーションの作成にも必要。


生息場所の特徴

日がよく当たる森などの奥に見られる。


見た目

丸に近い葉の形をしていて、黄色の花を付けている。


注意

花が付いていない場合は、時期が過ぎているため効果はない。

また、直接食べると腹痛、患部に塗ると悪化するため、ポーションにするまでは微毒性あり!


――――――――――――――――――――――


「ケガをしたら、どちらにしてもヒノカ草は使えないな…」


「そうだね〜、高価なのとそのままだと使えないんだね〜」


「ケガをしたら、クラモ草を使わないといけないな…」



ヒロ達は他の薬草なども流して読んだ。


「次は、地形と森にいるモンスターとかの情報も必要だな」


「これ見つけるの大変だったな〜」


「そうか…それで森の情報は?」


「あ〜、疲れたな〜、優しい人いないかな〜」


「ありがとう…お疲れ様…」


「どういたしまして〜♩」


ヒロは一々面倒だと思ったが、機嫌を取っておいた方が後々、楽になるのでお礼を言った。


「この町から西にある森の名前は?」


「セリマの森みたいだよ〜」


「へぇ〜、どういう所なんだ?」


「ちょっとまってね〜」


マリは、森の情報をまとめてくれた。


「まず、距離はここから30分ほどの場所にあるみたい〜」


「ふむ、これからでも行ける距離だな」


「川が流れてるから、資源も豊富らしいね〜」


「モンスターとかは出るのか?」


「この本には書いてないね、イノシシ、ウサギ、オオカミとかはいるみたい〜」


「行く前に、聞いてみるか…薬草がありそうな場所はありそうか?」


「森の入り口の近場に、2カ所くらいありそうだね〜」


「そこに行ってみてから考えるか」


「それでいいと思うよ〜」


一通り必要な知識を手に入れた、ヒロとマリは1階に向かった。


「マリ、今日から行くか?」


「う〜ん、準備してから下見で行ってみよ〜」


「そうだな、もしかしたら少しは見つかるかもしれないしな」


ヒロは会話をしながら受付に向かった。


「すいません、セリマの森について聞きたいのですが」


「はいはい〜、セリマの森ね!何を聞きたいの?」


「最近、モンスターが出たとか出るなどの情報はありますか?」


「ちょっとまってね〜!モンスターの情報はないわね、でも行くなら気をつけていくのよ!」


「ありがとうございます」


ヒロは、受付の元気なお姉さんから聞きたいことを聞いた。


話すたびに動くので、かすかに胸元が揺れているのを見ていたヒロは、今日だけで異世界を堪能していた。


(異世界にきてよかったな…)


ヒロの心も満たされたので、準備をしてセリマの森に行くことにした。


「マリ、何が必要だ?」


「…私への愛…」


「………食料と水袋、あとは薬草を入れる物があればいいか…」


「…私もあれくらい大きかったら…」


マリのことは、そっとした方がいいと思ったのでヒロは1人で準備することにした。


「とりあえず、ギルドにある店で買えるか見てみるかな」


「手元にある12000マールの内使うとしても5000マール以内だな」


ヒロは売店の様な店に向かった。


「すいませんー」


「どうした、坊主?」


「水を入れられる物と採取した薬草を入れる袋って売ってますか?」


「…水を入れられるなら水筒か水袋だな…薬草を運ぶなら安いこれで十分だな」


「…水筒はいくらなんだ?」


「水筒が12000マール、水袋なら1つ2000マールだな…薬草の袋は1つ1000マールでいいぞ?」


「……水袋2つと薬草を入れる袋を1つください」


ヒロは手持ちでは水筒が買えないので諦めた。


「まいど〜5000マールだな」


「ありがとう…ちなみに水筒はなぜ高いんだ?」


「水筒は加工の手間がかかる、そして水袋よりも耐久性が高いな」


「そんなに水袋って壊れるのか?」


「使う人間、環境でも変わるが1、2回くらいの依頼で壊れるくらいだな…」


「かなりの消耗品なんだな…」


「お前難しい言葉知ってるな!お前の言う通りだ…だからある程度溜まったら水筒を買う奴がほとんどだな、魔法アイテムのだと鮮度と冷たさが維持されるらしいな!」


「へぇーいい事聞いたな、ありがとう」


「また何かあったら買いに来いよ?アドバイスしてやるからな!」


「あぁ、俺はヒロよろしくな」


「俺は、ガルハこれでもそこそこ顔は聞くからまたな!」


「またなー」


ヒロはガルハの売店からマリの元に戻った。


「マリ、食料どうする?」


「……あれヒロ?食料は、ギルドの食堂で買えるよ〜」


「水袋と薬草を入れる袋は買ってきたぞ」


「……いくらかかった?」


「5000マールだな」


「…妥当な価格ね、私なら500マールは値引きさせるけど」


ヒロは、その言葉を聞きマリに任せたらよかったと思った。


「次からは、相談する…」


「騙されてはいないから大丈夫だよ〜…ただし次は、私も買い物は着いていくからね〜」


「はい…」


「じゃあ食料を買っていきましょ〜」


マリに着いて食堂に向かうヒロの足取りは重かった。


(このままだとマリの尻に敷かれる所か、嫉妬のあまりなんて事も…)


(マリと別れるのはまず無理だろう…バッドエンドしか見えない…)


(しかしこの誘惑の多い世界ではマリだけというのは…もったいない、なら)



そんな事を考えていたヒロにマリが


「ヒロ〜どうしたの?食堂行くよ〜」


「おぉ、今行くよ」


「ぼぉ〜っとしてると危ないからね〜」


「わかったよ」


ある事を決意したヒロは、食堂に向かったのであった。


「すいません〜」


「どうしたの?お嬢ちゃん」


食堂の受付のおばさんがマリに尋ねた。


「保存食が欲しいんですけど〜」


「保存食ならこのあたりかねぇ」


そこには干し肉と硬い黒パン、干したブドウの様な物があった。


「いくらですか〜?」


「この3つを1食分のセットで600マールだよ」


「……500マールになりませんか…」


「う〜んこの干したブードを半分でいいなら500マールでもいいよ」


「!ありがとう〜お姉さん!」


「あら〜いい子ねぇ、このパンにジャム塗ってあげるね」


マリの交渉により、食料が500マールになり、ジャムまで塗ってくれる事になった。



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