124話
遅くなりすいません(´・ω・`)
寒くなってきましたので体調にお気をつけください
最初のトラップ達を開放したヒロ達は
「ここ本当に低ランクのトラップダンジョンなのか?さっきのモンスター、モンスターダンジョンより強くなかったか?」
「…かたい…」
「斧でズシャーってならなかった」
「ヒロ、鑑定しなかったの?」
「いや、してるつもりなんだが分からないんだよな」
「う〜ん、疲れてる?」
「そんな事はないんだが」
「…ねぇ、ティル姉」
「なぁ〜に?」
ティルとルリが後ろでコソコソ話を始めた。
「…それは」
「確かそんな話が」
「そうねぇ、ヒロくん」
「どうしたティル?」
「実はこのダンジョンが多い場所って世界を管理してる場所があるの」
「はっ?どういう事だ」
ティルは少し躊躇いながら話始める。
「元々ダンジョンは私達の母?姉?が生み出したの」
「そうだったのか、それで?」
「世界管理用の場所を作った後に万が一の事を考えてダンジョンを作り、人間に恩恵を与えて本来の目的を隠しているの」
「もしかして」
「恐らく、その管理用の場所に侵入している者がいる…魔族かなぁ」
「魔族か」
「このダンジョンのモンスターもその影響によるものじゃないかしら」
そんな事を知らなかったヒロは混乱している。
「ここに魔族が居るかも知れないって事か?」
「分からないわ、でもゼロじゃない」
「もし、此処に居るとしたら外に増援を要請する方が」
「それは、難しいです」
「何故だ?マリ」
「多分信じないと思うよ」
「…此処の異変に気づくだろ」
ヒロの頭の中でそんな訳無いと言う言葉が浮かぶが
「ヒロ、貴方は冒険者としてはそれなりの地位にいるわ…でも探索者としてはまだまだ、分かるわね」
「そう、だな…ルリこのまま進むしか無いのか?」
「ヒロの言う選択もあるわよ、でもヒロは魔族を倒した実績を私達は知ってる…進んでもいいんじゃない?」
「分かった、危機を感じるまでは進む」
「…いっしょ、がんばる…」
「ヒロ!大丈夫だよ!」
「えぇ、ヒロ君と一緒ですよぉ」
「私も行ってあげるわ、安心しなさい」
ヒロは仲間に励まされ、不安な気持ちが和らぎ進む事を決意した。
「ここなら休憩出来そうだ」
「はぁはぁ、今までと全然違うね」
「…つかれた…」
「これはまずいかも知れません」
「ティル姉、こっちも消耗してる」
「風よ、守れ」
ヒロは風の壁を貼り、モンスターの侵入を防ぐ。
「ヒロ君、余り無理しないでねぇ」
「大丈夫だ、まだ」
「ヒロ、魔法は精神力を消耗するの私達に準備は任せなさい」
「あぁ、少し寝るよ」
ヒロは床に横になり、他のメンバーは野営の準備を始めるのであった。




