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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
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121話

遅れてしまいすいません(´・ω・`)



 朝になるとクゥが顔に乗っかっているという天国の様な状態だったが少し息が苦しくなってしまった。


「はぁはぁ、クゥ…おはよう」


「にゃぁお」


「悪かったよ、美味しそうなの出して置くから許してくれよ」


「なぁぉ」


「よかった」


「にゃ」


 クゥがご飯を食べている光景を眺めながら身支度をしていたヒロは扉を叩く音に返事をした。


「マリか?今行く」


「もうご飯の時間だから早くね〜」


 みんなで朝食を食べ、それぞれ昨日決めた予定通りに行動する。


「ティルと出掛けるのもなんだか久しぶりだな」


「そうですねぇ〜、いつもみんなが居ますしねぇ〜」


「役場に行く前に行きたい所とかあるか?」


「えぇ〜もしかしてデートのお誘いですか〜?」


「なっ、何でそうなるんだよ」


「ふふふ、冗談ですよぉ〜じゃあ紅茶があるお店に行っても良いですか?」


「紅茶か、確か役場の近くに色々売っている商会があったからそこにしようか」


「それでは行きましょうかぁ〜」


 ティルには珍しく嬉しそうに前を歩く姿を後ろから着いて行くヒロ。


「ティル、右にあるのが商会だぞ」


「おぉ〜、これは期待出来そうですねぇ〜」


 商会は役場の近くにあるという立地から外との交易役もになっている様で様々な商品が置いてある。


「これは凄いな」


「ほぉ〜、何処に何があるか分かりませんねぇ〜」


「お客様、何かお探しですか?」


 店員らしき女性に声を掛けられる。


「紅茶を探しているのですが、何処にあるか」


「初めての方は皆様そう仰いますね…紅茶は2階にありますので案内致しますよ?」


「お願いしますぅ〜」


 店員に着いて行くと瓶に詰められた茶葉が多く置かれている一画に案内された。


「ここが紅茶などの売り場になっております」


「瓶に詰めている様ですが」


「こちらは保存瓶という、ダンジョン産の瓶になっています。なので10年は入れた状態を保てるのです」


「それは便利ですねぇ〜」


「少し値は張りますが、紅茶を保存する為に買うお客様もいますね、こちらなどおすすめの茶葉です」


「これは中々の茶葉ですねぇ〜」


「分かります?メイズアンスに近い有名な田畑がある地域から取り寄せているのですよ」


「こちらをこのくらいの量を…チラ、チラチラ」


「ティル、チラチラって言わなくていいんだぞ…勿論ティルから預かってる分があるから大丈夫だ」


「お買い上げありがとうございます!他にもこちらなども」


 商会で紅茶の他にも茶器も薦められティルの好みの物も買え喜んでいた。



「商会長が直々に案内されるなんて珍しいですね」


「あら貴方でも良かったんだけどピーんと来たのよね」


「そうなんですか?」


「あの方達はこの商会にきっと良い事をもたらしてくれる…そんな予感がするのよ」


「商会長の予感は良く当たるんですよね」



 そんな事を知らないヒロ達は役場の資料室に来ていた。


「なるほど、罠の種類はそれ程多く無いみたいだな」


「そうですねぇ〜、落とし穴に、毒、隠し矢に落石ですか」


「見分け方の解説がついてるから下、上、横をそれぞれ警戒して行けばそこまで酷い事にはなら無いと思う」


「どちらかと言うとモンスターの方が厄介かも知れませんね…このサイレントスパイダーとトキシックスネークは厄介です」


「サイレントスパイダーは音も気配も無く近づいて毒牙で攻撃、トキシックスネークの毒は中級以上の解毒ポーションが必要か」


「マリ達と会って伝えた方が良さそうですねぇ〜」


「そうだな」


 マリ達と会う為冒険者向けの店へと向かうヒロであった。

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