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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
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113話

何とか書けましたので投稿いたします(・ω・*)

 8階層には安全エリアと呼ばれる場所が探索者によって整えられた。


「今日はここで野営だな、周りの探索者に目を付けられない様にしないとな」


「野営道具はどうするの?」


「背負ってるこれにアイテムバックから出すよ」


「わかった、私はご飯の用意するね」


「…ごはんする…」


「じゃあ、ヒロの手伝いするよぉ~」


「仕方ないからヒロの手伝うわよ」


 それぞれが野営の準備を始めた、他にも5組程の探索者のパーティーが準備している。


 初心者ダンジョンを越えたパーティーしかいない為、野営の準備を戸惑いなく行われている。


「ふぅ、こんなもんかな」


「終わりましたねぇ~」


「私が手伝ったんだから当たり前よ」


「こっちも出来たよ~」


「…おいしいよ…」


「マリありがとう、ミーシャンちゃん味見は程ほどにな」


「…だいじょうぶ…」


 本日のメニューはサンドイッチに野菜と干し肉のスープ。


「マリとミーシャンちゃん上手に作ったな」


「どれだけ手伝ってると思ってるの、これくらい簡単だよ!」


「…ふふん…」


 美味しいご飯を食べたので、テントにクゥを下ろしご飯とお水を用意した。


 テントの中をクゥは確かめる様に歩き、ご飯の匂いを確かめ食べ始めた。


 食べ終えたクゥがごろんと寝っ転がり撫でろと言いたげな目で訴えるので満足するまで撫でてあげた。


「夜番は俺がするからみんなが寝てくれ」


「いいの?」


「ティルとルリはクゥの事を頼むよ」


「ええ、分かったわぁ」


「いいわよ」


「一応、自動迎撃の結界を敷いておくからそんなに大変じゃないよ」


「じゃあお休み~」


「あいよ」


 女性陣がテントに入るのを見送り、ヒロは焚火を眺めて時間まで休むのであった。


 みんなが起きてきたので朝食が出来るまで仮眠させてもらう事になった。


 クゥもまだ寝ていたので横に寝っ転がりながら眠れるまで撫でるヒロであった。


「にゃぁぁ」


「んっ、うぁ、クゥ」


「なぁぁ」


「ごはんか?」


「にゃぁ」


「少し待ってな」


「にゃ~」


 クゥのご飯を用意しているとゴソゴソしているのが聞こえたようでマリが呼びに来た。


「ヒロ~、起きてるならご飯食べよ~」


「ああ、今行く」


 朝ごはんは昨日のスープにバターを塗って焼いた黒パン、冷やしたアプルであった。


「ヒロ疲れてない?」


「大丈夫だよ、朝ごはん美味かったぞ」


「ふふふぅ~、でもみんな手伝ってくれたからだよ~」


「そうなのか?」


「…すーぷ、あっためた…」


「アプルを剥いたわょ~」


「盛り付けは私がしたのよ!」


「そして黒パンは私が焼き直したんだよ~」


「みんなありがとう」


 周りの探索者は既に先に探索に出ていたのでアイテムバックにテントなどを仕舞って探索を再開する。


「どうやら他の探索者は向こうに向かってるみたいだな」


「う~ん、たぶん次の階層への階段があるんだろうね」


「次の安全エリアは11階層と15階層か」


「とりあえず10階層まではサクサク行こうよ」


「そうだな、じゃあ探索者の行った方向に向かってみるか」


 軽く走りながら向かうと戦闘の後が散見されるが、どうやら安全エリアにいた探索者は実力者の様に感じる。


「この先で戦闘しているな」


「追いついちゃったけど追い越す?」


「接触して先に行っていいか聞こうか」


「最初は私が聞いてみるね~」


「なんでだ?」


「ヒロは絡まれやすいからね~」


「はぁ、一応マリに防御結界を張っておく」


「ありがとう!」



 マリの後ろを着いて行くと5人組の探索者が戦闘を終えて休んでいた。


「なんか用か?」


「初めまして!マリって言います、私達先に行きたいんですけど」


「ハイエナか?それとも金に困ってるのか?嬢ちゃんが行ってもやられるだけだぞ」


「私達こう見えても強いんだよ!」


「そこの男頼りか?」


「…いや、俺はヒロ一応リーダーをしているが皆んな強いぞ」


「お前の女を庇う気持ちは分からんでも無いが、遊びじゃ済まされない」


「悪いが遊びで来てる訳じゃないんだ、先に行かせて貰う」


 探索者パーティーのリーダーらしき男が提案する。


「俺は猛火の斧でリーダーをやってるケリクだ、先輩探索者の後ろから着いて来ただけじゃない事を証明して貰う」


「…戦えばいいのか?」


「かァ〜、これだから子供は…俺たちが後ろから着いて行って確認してやる」


「別にいいんだけどな」


「それならそれでもいい、若いのはすぐ死んじまうからな」


「何かあったのか?」


「まあ、色々とな…じゃあお手並拝見だヒロよ」


「腰抜かしても知らんからな」


「楽しみだ」


 こうして猛火の斧を引き連れ進むヒロ達であった。

 

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