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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
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108話

いつの間にか投稿日が過ぎてしまい、なかなか投稿出来ず、すいません(´・ω・`)


寒くなったり、暑かったりと体調を崩してしまいそうですが皆様も体調にはお気をつけください(・ω・*)

 ヒロを鋭い視線で刺すセレニ、見守るシャラ。


「ヒロ、お前相当つぇだろ?」


「そうか?探索者に成り立てだけどな」


「恐らくこっちにきて数日だろ?」


「何でそんな事分かるんだ?」


「ここに初めて来れるランクの奴は少なくても臭い」


「何だよそれ」


「クリーンの魔術もあるが何処か汚れてたりするんだよ、だがそれも無い、って事はそうならないくらい早くランクアップしたって事だ」


「そういうもんか?」


「俺の勘だがな」


「勘、ね」


 ヒロはどういう風にセレニに伝えるか悩んだが、無理に隠すとこの店を使えなくなりそうなので触りだけ話す。


「まあ、あんたの言う通り2日でランクアップしたよ」


「2、2日かよ」


「絡んで来た奴らをあしらう事も出来たのは確かだな…この店が少々ぶっ壊れたかも知れないのもな」


「はぁー、シャラに任せてよかったぜ」


「ええ、私もヒロが動いたら止められる気がしないわ」


「俺だってこんな穴場から出禁にされるのは嫌だけどな」


「何にせよ、これでお前達に絡む奴は居ないだろ、少なくてもこの店では、な!」


「「「「はい!」」」」


「じゃあ、ご馳走様…ここに置いてくな」


「おう、また来な」


「ありがとう、またね〜」


「…またくる」


「ごきげんよぅ」


「また、きますわね!」


 無事にヒロ達は店から帰る事が出来たのであった。


 見送るセレニとシャラ


「シャラ、ヒロを止められないって本当か?」


「ええ、本気で相対したらこの辺一体どうなる事か」


「マジかよ、俺も店はタダで済まないとは思っていたが」


「恐らく高ランク魔術師かそれ以上の何か」


「それと何か武器も使ってそうだな、体捌きと足捌きに癖が少し見えた」


「でも、暴れる様には見えないからそこまで警戒は必要無さそうね…どちらかと言うと絡む奴の方ね」


「だな、それにあいつら俺は気に入った」


「私もね、きっと何か良い風になりそう」


 ヒロ達の知らない所で評価が上がっていた。



 それぞれ宿の部屋に向かい明日に備えて寝る事にした。


「クゥ、ただいま」


「にゃ」


「寝てたのに悪いな」


「にぁ〜」


「譲ってくれてありがと」


 ベッドの真ん中に寝ていたクゥはヒロの寝る場所を譲ってヒロの右脇に陣取った。


「美味しいご飯屋があってさ」


「にゃぉ!」


「今度持って帰るよ」


「にゃ」


「それに軽く絡まれて、創作の世界じゃないんだな」


「にゃぁぉ」


「いや、クゥもいるから寂しくないよ」


「にゃあ」


「おやすみ」


「にゃぁ」


 

 朝になるとクゥは起きて部屋の巡回をしている。


「おはよう、クゥは元気だな」


「にゃぁ〜」


「朝ご飯食べるか?」


「にゃぉお」


「ここに水と一緒に出して置くからな」


「にゃ」


 ご飯を準備するヒロを見て、またクゥは部屋の巡回を始めた。


 クゥがご飯を食べているのを眺めながら、朝ご飯の時間が近づいていたのでヒロも食堂へ向かう。


「おはよう、みんな」


「おはよう〜」


「…ねむい…」


「おはようございますぅ」


「おはようちゃんと起きてるわよ!」


 それぞれ朝食のセットを頼み食べる。


「今日の予定だけど、ランクも上がって行けるダンジョンも少し増えたから情報を仕入れてくるよ」


「一緒に行こうか?」


「マリ達は店でも見て回って何が何処に売っているか調べてくれ」


「いいの?」


「役場に行かないと行けないかも知れないしな」


「わかった〜」


「俺はとりあえず昨日行ったセレニの食堂で聞いてみる」


「特に調べておいた方がいいのある?」


「ダンジョン探索用の道具がある所は調べて欲しいな」


「おっけ、聞いてみるね」


 それぞれ情報収集の為に宿を出た。


 少し歩くとセレニの食堂が賑わっていた。


「おう、朝に早速食いに来たのか?」


「ご飯は食べてきたけど、果実水もらえるか?」


「何だよ、儲けのチャンスかと思ったのによ」


「夕方でもまた来るよ」


「そうか、ほら」


「ありがとう、それで少し聞きたい事があるんだけど」


「あー、悪い、少し待ってくれるか?今少し忙しくてな」


「これ、いただきながら待ってるさ」


「後少し経てば暇になるからよ」


それから少し経つと探索者らしき人達は店から帰っていく。


「情報料に皿でも洗ってやるよ」


「おっ、いいのか?」


「まあ、今日は時間もあるし」


「それなら、丁寧に教えてやるよ」


「なんだよ、あれだけ食べていったのに適当に教えるつもりだったのか?」


「冗談だ、ありがたいのは本当さ」


 朝食分の皿洗いが終わり、セレニは果実水のおかわりをくれた。


「それで聞きたい事ってなんだ?」


「ランクアップしたから次にどのダンジョンに行くかの情報を聞きたいんだよ」


「銅のランクで行けるのは2ヶ所だ、モンスターは強いが状態異常攻撃などをしてこないダンジョン、トラップもあり状態異常攻撃をしてくるモンスターもいるダンジョン」


「急に難易度が上がるのか?」


「まあ、銅のランクが多いのもそれが理由だな、片方クリア出来たら銀になれる」


「なるほど、何階層まであるんだ?」


「どちらも30階層、10階事に転移ポータルがあるな」


「どっちがおすすめだ?」


「正直ヒロのレベルならどっちでもだが、剛腕のダンジョンモンスターが強い方のが俺は嬉しい、肉とか欲しいからな」


「そこで取ってきてたのか」


「まあな、絡み手ダンジョンは状態異常回復が必須でトラップを見つけられて解除出来ないと普通は挑まないな。主流は剛腕のダンジョンだ」


「階層の情報は」


「役場にある資料室である程度分かるぞ、20階層からは個人の情報だからそこまで行けたら肉と交換してやる」


「肉ね、オーダーは?」


「15〜18階にいるトライデントカウの肉がいい、ツノが3本ある牛で3mくらいの」


「分かったよ」


「他にもボア系もいたら頼む」


「これはしっかり報酬貰わないとだな」


「おう、期待してくれ」


 情報を得たヒロは役場へと向かうのであった。


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