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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
133/165

年始SS

あけましておめでとうございます。


投稿が出来ず年明けしてすいませんでした。

(´・ω・`)


ヒロの過去のショートストーリーと続きを連続と投稿いたします。


今年もよろしくお願いします(・ω・*)


お身体にお気をつけてください。


 これはヒロがまだ小さい子供の時のお話…


「お母さん」


「どうしたのヒロちゃん?」


「何でお母さんと同じ服、着ちゃダメなの?」


「え〜、それはねえ…お母さんはここにいる神様のお世話をする人だから、でもヒロちゃんはまだお世話出来ないでしょ?」


「できる、よ…」


「本当かな〜?今日はちゃんと起きれた?」


「お母さんのお手伝いしてるよ」


「クゥちゃんのお世話だけでしょう〜?」


「クゥちゃん、かわいいもん」


「ふふふ、そうね〜、かわいいわね♪」


 ヒロは自分でも出来ない事がある事が少し不満だった。お母さんに子供扱いされる事に少しモヤモヤを感じていた。


「わかった、もういい…クゥちゃんと遊ぶ!」


「じゃあお参りに行くまで、眠くなったら寝てもいいから」


「大丈夫!クゥちゃん、おいで」


「あらあらぁ」


「母さん、もう少ししたら行くのかい?」


「あなた、ごめんなさい…毎年神社のお手伝いでいなくて」


「仕方ないよ、あんなに立派な神社の巫女様なんだから」


「一緒に行った帰りにヒロちゃんと帰るのお願いします」


「わかってる、そのかわりぃ…」


「ちゃんと貰ってきますからお願いしますね」


 ヒロのお母さんは巫女で毎年1月1日に行く、年が明けすぐから朝の6時程まで手伝いをして、お土産を持って帰ってくる。


 ヒロのお父さんは、そこでお土産として貰えるお酒をねだっていたのである。


 そのお酒は神社のお供えの為だけに作られた物で10本程しか世の中には出回らず、こだわって作っている為お金で買える物でも無い為、お願いしていたのだ。


「クゥちゃん、ふわふわだね」


「あっ、お父さん…」


「ご、ごめんな…クゥちゃんはヒロの番だったよな」


「いいよ、そのかわり」


「なっ、何かな?」


「お菓子買って」


「そ、それは…母さんに怒られちゃうよ」


「そんな…お父さんがお母さんのお花を」


 ヒロのお父さんは慌てて、ヒロに口止めする。少し前ヒロのお母さんが大切にしている花の蕾を落としてしまった。


 咲くのを楽しみにしていたが、ヒロが風で落ちちゃったとお父さんを庇っていたからである。


「どうしたの?」


「何でも無いんだ、ヒロに帰りお菓子を買ってもいいかい?」


「お母さん、少しだけ」


「もぉ〜、ちゃんと朝ご飯は食べれる様にするんですよ」


「は〜い」



 そしてヒロ達家族はクゥにお留守番を任せて、神社に向かった。


「寒いなー」


「そうですねぇ〜」


「雪だ〜!」


「子供は何とやらってな」


「元気な事はいい事よ」


 神社でお参りをして、お母さんと別れお菓子とクゥのおやつまで買って貰い…案の定朝ご飯は食べられずお母さんに怒られたヒロであった。

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