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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
132/165

98話

なんとか投稿出来ました(・ω・*)


気温が下がり、体調が崩れたりしますが何とか投稿出来る様に頑張ります。


読んで頂いている皆様もお身体にお気をつけてくださいヾ(・ω・ )

 次の日ハイベルと共に素材の卸先に向かっていた。


 最初に行くのは、この辺りでは中堅のコースト商会である。

 

 中堅とは言えかなり大きな商会らしく、先に他の小さな所に卸すのはやはり良くないらしい。


「ここですね」


「ここ?大きいですね…」


「まあ、これでも大規模商会の本店よりは小さいくらいですけど」


「えっ、それってもう屋敷じゃないですか?」


「そうともいいますね」


 中堅と聞いていたが3階建ての立派な建物であった。ノルヤギルドより正直でかいと思う。


「行きましょう」


「はい」


 中に入ると窓口がいくつもあり、それぞれ商談している。

 

休憩スペースでは待ち時間の間何やら話している人も見かける。


 少し待つと受付の一つが空いたのでそこへ向かった。


「いらっしゃいませ、どの様な御用件でしょうか?」


「昨日アポを取らせていただきました、ハイベルと申します。商会頭にお取り次ぎを」


「確認してまいります。少々お待ちください」


 ハイベルはどうやらコースト商会のトップに取引を持ち掛けた様だ。

 

 普通ならトップに直接取引を頼むのは無理だと思うがどの様にしたのだろうか?


「お待たせしました。会頭が待つ別室に」


「わかりました、案内をお願いします」


「かしこまりました…そちらの方は?」


「私のパートナーです」


「どうぞ、こちらへ」


 3階に上がり、通路を歩くと突き当たりに金属のプレートに応接室と書いてある部屋の前に着いた。


「お客様をお連れしました。」


「入って貰いなさい。」


 ドア開けて貰い中に入ると執務机に座る白髪の老人が待っていたのであった。


「どうぞ、そちらにお掛けください…お茶を」


「かしこまりました」


「失礼します。コースト商会頭様」


「失礼します」


「ハイベルさん、訪問いただきありがとうございます…彼が?」


「はい、こちらのヒロさんが取引商品をお持ちの方でございます」


「なるほど、なるほど…して、商品は?」


 ヒロがアイテムバックからハイベルに言われた物を1種ずつ出していく。


「ほぉ、これはどれも最高品質の物ばかり」


「これで信用していただけますか?」


「彼は本物の様ですね、改めてヒロ様…この様な品をお譲りいただき、ありがとうございます。」


「いえ、余っていた素材も多かったので…それにハイベルさんが纏めた商談ですから」


「ほぉ、それでは手数料が取られてしまいますよ?」


「売上は投資として、ハイベルさんに預けますので」


「なんと!それなりの金額ですよ?」


「別に問題ありませんので」


 コースト会頭は品定めをする様にヒロを見る。


「なるほど、嘘は無い様ですね」


「納得いただけたら残りをお渡ししたいのですが?」


「ヒロ様、2つお聞きしたい事が」


「何でしょう?」


「それはアイテムバックですか?」


「ええ、素材を入れるのに丁度いいので」


「2つ目はエスタルの雫という素材はありませんか?」


「いいえ、残念ながら…どの様な物なのですか?」


 コースト商会頭は少し視線を下に下げ、少し考えた後ヒロに告げる。


「万能ポーション作成に必要な素材です」


「…そうですか、因みに何処で手に入る物なのですか?」


「メイズアンスにあるダンジョンの30階層クラスでは手に入る事がありますが、この辺では分かっておりません。」


「もし、手に入った際はお持ちしますが…失礼ながら貴方なら手に入るのでは?」


「エスタルの雫は大商会が独占しており、貴族や王族にのみ販売されます…したがって私の所には」


「万能ポーションも同様に?」


「…はい」


 ヒロはその事を聞き、コースト商会頭の家族や大事な人がそれを必要な状態で、それでも手に入らない事をどうにかしたいと思っている事に考えに至った。


「因みに期限はありますか?」


「…そうですな、1年と言った所です」


「確約出来ませんが、手に入りましたら貴方にお譲りします、製作者の方の目処は?」


「それに関しては見つけております。」


「了解しました、とりあえず取引の方お願いしますね」


「はい、ヒロ様もよろしくお願いします」


 コースト商会との取引は無事に終わり、ヒロのするべき事が一つ増えた。


 その後、残りの卸先に出向きながら挨拶をして取引は無事全て終わった。


「ハイベルさん、お疲れ様でした」


「ヒロさんもお疲れ様でした、こんな時間まで」


「ではこのお金を商業ギルドに預けて帰りましょう」


「はい、この恩は必ず」


「まずはご家族に返してからでいいですから」


「はははっ、まったくその通りですね」


 商業ギルドへと向かうハイベルとヒロであった。

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