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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
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95話

投稿出来ずすいませんでした(´・ω・`)

 「ニャアベ」、もとい鍋を以外な所で堪能したヒロはその懐かしさを感じつつ日本を感じた事で元気を少し取り戻す。


 マリ達は初めての料理を楽しみ、4回程おかわりを頼んだ。


「美味しかったな」


「寒い時はこれがいいね〜」


「…すぐたべれない…」


「猫舌なんだな」


「猫舌?って」


「あー、熱い食べ物とか飲み物が苦手な人の例えだ」


「へぇ〜!」


「…ねこじた…」


「これは温かくていいですねぇ♪」


「悪くないわね!おかわり要求しますわ!」


 そして鍋を堪能した後クゥには貴重な猫缶を進呈したヒロは眠りについた。



 朝、ヒロは目覚めると少し肌寒く感じた。この時期山には雪はほとんど無いらしいが万が一トラブルが起きた時の為に食材や鍋を買い足した。


「そろそろ出発する時間だ」


「は〜い」


「…いく?…」


「行きましょう♪」


「そうね、行者を待たせるのは良くないわね」


「にゃぉ」


「あっ、これ寒いかも知れないって聞いたから配るな…色はみんなで好きなの選んでくれ」


 マフラーの様な編み物が売っていたので適当に買ってきたヒロはマリに渡し、みんなに巻く様に促したのであった。


 マフラーは思っていた以上に評判が良かった。マリは嬉しさに手触りを感じ、ミーシャンも表情にあまり出ないがそれなりに一緒にいるので嬉しそうな顔がわかる。


 ティルは温かい、と言ってくれた。ルリはなんだかんだ文句を言っていたが、大事にしてくれそうである。


「じゃあ行くか、次の街に」





 山を越え、中腹に野営地しているヒロ達は早速鍋料理を作っている最中である。


「まだ早い!葉野菜は少し火が入ればいいんだよ」


「え〜、味が染みてる方がいいよ!」


「…にく…」


「ミーシャンちゃん!追加で入れちゃダメだよ、だしに臭みが出るから」


「ヒロ、これ好きだから入れるわよ」


「ルリ!それは別の鍋に入れる予定だったのに」


「まぁまぁ、ヒロ君美味しいから大丈夫よぉ〜♪」


「ティル!勝手に味見するのずるいぞ!」


 楽しくみんなで鍋料理作りをしていると一緒に乗っていた夫婦の子供がやって来る。


「ニャアベ?いいなー」


「おっ、食べるか?一杯で悪いけどな」


「いいの!ありがとう!」


「すいません、いただいてしまって…」


「申し訳ない、貴方達が用意した物を…」


「いいんですよ、まだ寒いから食べたくなりますよね…お二人もどうぞ」


「「ありがとうございます!」」


 そして夫婦と子供も一緒に食べる事になった。子供の方は遠慮なくおかわりをしたが以外にも食いしん坊二人からは特に文句は出なかった。


「ご家族でご旅行ですか?」


「いえ、実は店をやっていたのですが畳む事に…母は病気になったと知らせがあり、この期に戻ろうと」


「なるほど」


「色々落ち込んでいましたが、このニャアベをいただいき、みなさんの話を聞いていたら少し元気をいただきました。」


「そう、ですか…うちは元気なのが取り柄みたいなパーティーですから」


「パーティーという事は冒険者ですか?」


 ヒロはメイズアンスに行く事を話した。


「メイズアンスに行かれるのですか…あそこは」


「はい、調べているので」


「…そうですか、私はメイズアンスに近い村の出身でして何かお力になる事があれば言ってください」


「ありがとうございます、そういえばお名前を聞いてませんでしたね。私はヒロと言います。」


「これは失礼した、元商人のハイベルと申します。妻のメイリアと息子のメイベルです」


「左からマリ、ミーシャン、ティル、ルリが我々のパーティーです。私達もお力になれる事が有れば言ってください、暫くメイズアンスに滞在しますので冒険者ギルドの方に連絡してもらえれば」


 その後それぞれテントを張り一夜を過ごした。朝になるとメイズアンスへ向けてまた馬車に乗るのであった。

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