94話
短くてすいません(´・ω・`)
忙しくて更新出来なく、ワクチン接種で腕が少し痛いので来週は通常通り更新いたします。
ノルヤを出発したヒロ達一行は平和な旅を過ごしている。
「暇だな」
「暇だね〜」
「…すゃ…」
「「「…にゃ、スャ」」」
ヒロとマリ以外の猫様達はお昼寝中である。
「ヒロ〜、メイズアンスまでどのくらいかかるの?」
「そうだな、ノルヤから次の町まで明日くらいに着いて」
「それから?」
「その町から山を越えてメイズアンスのある国の玄関口にあたる都市まで数日、そこから十日はかかるな」
「遠いんだねぇ〜」
「そうだな」
「ローザさんとブラストンさん元気かな〜」
「元気だといいな…」
ヒロ達が…いやヒロがメイズアンスにいく事を決めたのもこの二人、ローザとブラストンという食堂に居た王女と宮廷料理人に会ったからである。
「ヒロ?顔こわいよ」
「?あっ、悪いな…ローザ達の国の事を考えるとつい」
「…ヒロだけが頑張らなくていいんだよ?私もミーシャンもティルもルリだって」
「そうだよな…ありがとう」
「ブラストンさんに終わったら美味しい物作って貰おうね!」
「ほどほどに、じゃないとブラストンが破産する」
「ローザが王女になれば余裕だよ!」
「まずは、メイズアンスだ」
「うん!」
「「「「…すゃ…」」」」
ある場所の最奥では
「ねえ、これどうなってるのよ」
「しらん、お前が命じられた事よ」
「ここに来るまでも大変だったのよ…それなのに操作が思っていたより複雑なんて」
「この世の理を変える事が簡単なわけなかろう」
「うっさい!絶対どうにかしてやる!」
「何か食べ物でも狩ってこよう」
「別に私達食べなくても大丈夫じゃない?」
「腹が減っては戦は出来ない…異世界での戦いに関する基礎らしい、それに食べる事が出来る我ら、暗い所では楽しみも他にあるまい」
「わかったわよ…その代わり変なのは無しだから!いいわね!」
「心得た…」
ヒロ達の行く先にまた困難が立ち塞がる事になる、その事をまだヒロ達は知らない。
中継地点である町に着いたので寝てる彼女達を起こし、ヒロ達は宿に向かった。
「ほぉえ〜、今までとまた全然違うんだねぇ〜」
「少し北よりになってるから気温が寒いんだろ」
「気温?」
「あ〜、空気の温度の事だ」
「空気?」
「空気って知らないのか?」
「まだ知られていない概念なのよねぇ〜♪」
「ティル、そうなのか?」
「ここはまだ科学が発展してないからぁ…」
「まあ、魔法便利だもんな」
「私がマリちゃんに説明するわぁ」
ティルがマリに少し説明するが難しくて頭から煙が出てる様な気がした。
宿を探し、それぞれ部屋に荷物を置いて宿の食堂で夕ご飯を頂く事にした。
「夜は少し寒いな」
「ここはいつもこのくらいですよ?」
「ノルヤから来て、その前はラーメールという南の街に居たので」
「そりゃ、寒いかもですね…これは丁度よかった」
「これは…ニャアベという遠い遠い異国から来た料理でこの地方やもっと寒い地域で食べられる料理なんですよ」
そこにあったのは野菜の見た目や食材が違うが完全に鍋がそこにはあった。
この世界に来て日本で食べた料理を再現しようとしたが上手く行かないので辞めていたあの日本の料理が。




