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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第7章 ダンジョンってこんな所なのです ?
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86話

投稿が出来ず、すみませんでした(´・ω・`)


ようやく次の章が始まりますのでよろしくお願いしますヾ(・ω・*)

 ラーメールを出たヒロ達は、ノルヤへと再び戻る為に向かっていた。


「平和だねぇ」


「…そうだな」


「…うぅん…」


「「「………」」」


 ティル、ルリ、クゥはもれなく日向(ひなた)でお昼寝、ミーシャンも半分寝ている状態。


 ヒロでさえも程良い暖かさで眠くなっているくらいなのでしょうがないとマリは感じていた。


「ヒロ、警戒してなくて大丈夫〜?」


「一応、風の探知魔法を使ってるから何かあればわかるさ」


「そぉ、じゃあマリもちょっと休んでもいい〜?」


「いいよ」


 マリとミーシャンも、とうとう猫組の仲間になってヒロは一人になってしまった。



 警戒しながら風景を眺めていたヒロは次の目標について考えている。


「まずノルヤのギルドで情報収集とラーメールでの成果報告か」


「「「「「…………」」」」」


「気持ち良さそうに寝てるな…」


「ヒロ様、前に馬車が居て進めません」


「行者さんはここに居てください、様子を見てきます」


 ヒロはモンスターには敏感に探知魔法を使っていたが人にはあまり注力していなかったのと、少しうとうとしていたのもあり気づかなかったのだ。


「すいません、何かありましたか?」


「これはどうも…それが馬車の車軸が折れてしまったようで」


「それは…どうにかなりそうなんですか?」


「調べてもらっていますが難しいようで、荷物は捨てて次の町まで歩くしか」


「…少しお待ちください、仲間に相談して何とか考えてみます」


 そういうとヒロは自分の馬車に戻り、寝ているみんなを起こした。


 あんなに気持ち良さそうに寝ている所を起こしたので機嫌が少し悪そうである。


「〜〜っなによ!」


「ん〜、寝ている所だったのよぉ?」


「にゃぉぉー」


「…ねむいよ?…」


「眠い〜」


「悪かったよ、トラブルで前の馬車が動かなくなってどうにか出来ないかと思って」


「そんなの魔法でどかしたらいいじゃない!」


「いや、どうやら商品を載せてたらしくて…可哀想だろ?」


「マジックバックに入れて運んであげたいって事?」


 マリは難しい顔をして、ヒロに告げた。


「マジックバックは貴重で無駄な面倒に巻き込まれてもいいの?その人が言わなくても、周りからヒロが持ってる事が広まるリスクがあるんだよ?」


「それでも助けたい、俺の自己満足だとは思ってるけど」


「わかった、そのかわり対価はちゃんと貰わないとだからね…言ってくる」


 マリはヒロに告げると走って馬車へと向かう。


 少しするとマリの他に、前の馬車にいた人と馬車の状態を確認していた人の二人がやってきた。


「ヒロ様、ありがとうございます!」


「ありがとうございます!」


「いえ、その代わり次の街までという事で」


「勿論!お礼の方も」


「ありがとうございます、すいませんがそちらの方は行者さんの横にあなたは私達の方へ乗ってください」


 席に着くとティルとルリは人間になって大人しく座っていた。


 ヒロ以外が女性しかも幼くも見える、ヒロに向ける視線は驚きと…色々な感情が混ざっていたのだろう。


「お寛ぎの所をすいません」


「いえ、大変だったのね」


「お互い様ですわよぉ」


「…だいじょうぶ?…」


「そうそう〜、良かったね〜」


「俺がしたかっただけなので」


 それからマピリスという商人から色々と話を聞き、ノルヤまでの中間地点の街へと向かうのであった。

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