84話
遅くなりまて、すいませんでした(´・ω・`)
ヒロはロスティンの事、逃げ延びた二人について話す為パーティーメンバーをリビングに集めるた。
「帰ってきたばっかりに集めて悪いな」
「…なにかあった?…」
「もしかして!ヒロ〜みんなの前で言うのは〜」
「マリ、みんなに話しておきたい事ではあるがお前の思ってる事では無いよ」
「が〜ん」
「ヒロ君、少し顔色悪い?」
「全く、疲れているから早くしてくれるかしら?」
「はぁ、まぁいいラーメールにある食堂の話なんだが…」
ヒロはとりあえず現時点でわかっているロスティンの事、その食堂に働いているのが、王女と王城で働いていたコックで母国魔王軍から奪還協力を要請された事をみんなに話した。
「…かわいそう…」
「うぅぇ、おうじょじゃまたすける!」
「ヒロ君、魔王軍の戦力を考えると難しくないかしらぁ…」
「そんな話簡単に引き受けてくるなんて!な、仲間に相談するべきではないかしら!」
「すまん、協力と言ってもどこまでかは流石に約束していないよ…でも魔王軍はこれまで世界に影響を与えうる事を色々している。何が目的か分からんが潰すに限るからな」
「はぁ、まさか王女様にたらし込まれたりてないわよね?」
「えっ、ヒロ!ダメだよ!私っていう将来を!」
変な方向にルリが話を持っていき、マリも興奮して別な方向に話がエスカレートしてきたのでヒロは部屋へと避難したのであった。
「なぁ、クゥどうしたらいいと思う?」
「にゃぁお」
「そうだよな、クゥもそんな事聞かれても困るよな」
「にゃぁ」
「クゥ、少し寝る」
いい考えが思いつかないヒロは少しの間眠りについた。
「はぁ、寝過ぎたか?みんないない…」
「にゃあ」
「クゥ、ご飯食べてくるからご飯出しておくね」
とりあえずホテルのレストランで適当に頼み、食事を済ませ冒険者ギルドへと向かった。
「すいませんマスターいますか?」
「あらぁ、何かありましたか?」
「少し頼んでいた事がありまして」
「う〜ん、しかし…」
「あっ、ヒロさん」
「先輩、知っているんですか?」
「ヒロさんはAランク冒険者です、案内いたします」
「し、失礼しました!」
「気にしないでください、ありがとうございます」
ギルドマスターの部屋の前に着き、受付嬢が入室許可を得る為声を掛ける。
「マスター、ヒロさんが」
「うぅ、どうぞ」
「メアリ、急に来て…やばい量だな」
「ははははっ、まぁね」
「マスター、お茶淹れますから休憩してヒロさんの話し聞いてください」
「わかったよ」
疲れた様子でソファに身体を預けて、ヒロに話を聞く。
「それでどうしたの?まだ追加情報はないよ、流石に」
「それとは別に何か強くなれる方法とか装備の情報とか欲しくて」
「急…ってわけでもないかな、でもヒロは十分に今でも強いよ」
「ロスティン、に行ったとして奪還出来るくらいにか?」
「……いいや、流石にそこまででは無い、かな…何か事情があるの?」
「まぁ、知り合いに…ロスティンの出身がいてな」
「ふ〜ん、まぁいいや…それで強くなる方法って言っても色々あるけど、武器の扱いを教わる…これは君のパーティー全体に言えるかな」
「…なるほど」
「今でもかなりの使い手とは思うけどね、手っ取り早くとなると装備や貴重なアイテムを手に入れる事だけど…この辺りだとダンジョンも無いから移動してダンジョン攻略かな」
「ダンジョンなんてあるのか?」
「君たちが来たノルヤから西にあるメイズアンスという都市に君が欲しい物が見つかるかもね」
「遠いな」
「でも、ラーメールではヒロが探す物はラーメールには今の所ないよ」
「ありがとう、頑張れよ」
「うん、気をつけて」
ヒロはギルドから考えながら出て行くのであった。
ホテルに戻るとみんな眠った様で部屋にはティルとルリ、そしてクゥがベッドで寝ていた。
ヒロの寝るスペースは残念ながらなかったので一人リビングのソファで寝た。
「ヒロ、起きて〜」
「んっ?マリか?」
「そうだよ!」
「悪い、ありがとう」
「ふぇぇ、ヒロ、具合悪い?」
「なんでだよ」
「だっていつもはそんな事言わないもん」
「はぁ、みんなにまた相談したい事が」
「…わかった、みんなを呼んでくるね」
ヒロも顔を洗い、みんなを待った。
「….きたよ…」
「ヒロ君、また相談?」
「また厄介事かしら?」
「お待たせ」
「次の目的地にメイズアンスはどうかなって」
「メイズアンスって何処にあるの?」
「前にいたノルヤの西にあるらしい」
「それで何があるのよ」
「ダンジョン」
「…それって…」
「そこで俺たちの戦力強化をしたい」
「アイテム、装備を集めるって事かしらぁ?」
「それと、モンスターとの戦闘経験かな」
「なるほどね、私は入ったばかりだからみんなに任せるわ」
「いいよ、ヒロに着いてく」
「…わたしも…」
「ヒロ君に着いて行くわよぉ」
「ほら、決まったわよ」
「ありがとうみんな、3日後に出る…その前に例の王女にみんなで会って欲しい」
みんなは言葉を発せずに頷くのであった。




