82話
先週は投稿を忘れてしまいました(´・ω・`)ごめんなさい
新作を不定期ですが描き始めたのでよかったらそちらも読んで貰えれば幸いです(・ω・*)
英雄堂〜古物・珍品・アーティファクト扱ってます〜
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騒動も落ち着き、言伝を聞き少し前に来た食堂へと来ていた。
元宮廷料理人のブラストン、そして王女のローサが出迎えてくれた。
今回マリ達には休みを与え適当に過ごして貰う事にした…お小遣いをあげたのでとても喜んでいたな。
「久しぶり、ブラストンさん…ローザ様?」
「はい、久しぶりですヒロ様」
「ブラストンより聞いております、ヒロ様…私の事はローザとお呼びください。」
「あぁ〜、ヒロ様って柄じゃ無いからヒロって呼んでくれ」
「ではヒロさんと…」
「ローザ様がそう仰るなら私もヒロさんと呼ばせていただきます」
「それでいいか、俺もブラストンさんとローザさんって呼ぶ事にする」
そして一通り自己紹介を終えて、本題をローザから切り出した。
「ヒロさん、私の国についてどのくらい知っていますか?」
「悪い…北の方にある国という事しか聞いてない…あとウォルナ教のせいで…その」
「……そうですか、まずは私の国について説明いたします。」
ローザは冷静に話始めようとするがその手は震えていた。
「私の国、ロスティンはここより北にある小国です。しかし小国ではありましたが、豊富な資源と護りに優れた地形、優秀な兵士達とこの辺りの国と渡り合えるだけの力がありました。」
「なるほど、何となくわかった。」
「私はロスティンの第2王女」
「……どのようにウォルナ教に」
「ぅっっ…」
「ローザ様…ここからは私が」
気丈に振る舞っていたローザだが、流石にマリ達からくらいの歳頃の娘が大切な家族を失い、知らない土地で息を潜めて暮らす…それはとても辛いだろう、ヒロには自分では計り知れない悲しみではあるが、ほんの少し気持ちはわかる。
ヒロも両親との別れでとても悲しかったから、マリ達と買ったハンカチをそっとローザに渡す。
「…ローザさんこれを使ってください、余り良い品ではありませんが」
「…ありがとうございます」
「ブラストンさん、続きを」
「ウォルナ教がロスティンで活動し始めたのは、今から2年程前でした。最初、民達は怪しいと近寄たり話を聞く者などいませんでした…しかし少し経つとウォルナ教を普及する者が少しずつ周りに現れ始めた」
「…どんな事を教えとして唱えているんだ?」
「教徒同士は助け合う、他の神はウォルナという神を陥れた悪神、だからその事を広めていた…贅沢をしてはいけない、生き物を殺めては行けないなどそこまで他との違いは無いと思う。」
「そのウォルナ意外は悪神ってのは気になるが、それだけなら他の教会関係者に潰されそうな気がするが」
ブラストンは少しずつ顔を青くしながらおもむろに、それからの顛末を説明し始める。
「今まで温厚だった人間が怒りっぽくなったり、優しかった人間が他の教会に詐欺、そして恐れた家族がウォルナ教に直談判しに行くと全員同じ様に教徒に変わっていった…そしてあの日、ウォルナ教の教徒がモンスターに姿を変え、町を王城を暴れ、軍の兵士はそれぞれ護る為に…」
「その時ローザは…」
「ローザ様は…王、王子、妃様は庇い、ローザ様を脱出路に…」
「そうか、ありがとうブラストンさん…ローザさん、辛い事を思い出させてしまい、すいません」
ローザ、ブラストンは色々な感情を抱えた表情でヒロに心配いりませんと伝えたのであった。
そして、ヒロは更なる情報を得る為にギルドマスターに会いに行く事にした。
「すいません、メアリ…ギルドマスターはいますか?」
「いらっしゃいますよ、どうぞこちらに」
「ありがとう」
受付嬢について行き、ギルドマスターの部屋へと着いた。
「マスター、ヒロ様が」
「どうぞ」
メアリは机の上に積み上がる書類を凄い速さで処理していた。
「忙しいそうな時に悪いな」
「はぁ、休憩しようと思ってたから問題なし〜」
「お茶をお持ちしました」
それからヒロに座る事を勧めメアリ自らもソファに座った。
「ふぅ、それでどうかしたの?」
「ここから北にある小国の事は知ってるか?」
「う〜ん、ロスティンだったかしらね」
「そう、何か分かる事はないか?」
「…魔王軍に攻められて陥落した事しか」
「魔王軍?ウォルナ教じゃなく?」
「ウォルナ教?いえ魔王軍だと……ウォルナ教が糸を引いてた?」
「…実はとある人から聞いた」
「わかった、こちらでより詳細な情報を調べてもらうわ…3日ちょうだい」
「わかった頼む」
ヒロはメアリに詳細な情報を貰ってからまた彼女達に会う事を決めたのでマリ達を探し、合流するのであった。
読んでいただきありがとうございました(*ノ▽ノ)




