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ネコ好きの平凡な人生のはずが なぜ?  作者: 遊遊
第5章 平和な時間っていつくるの ?
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クリスマスSS 〜サンタって何?〜 part2

part2ですヾ(・ω・*)

 サンタ服の材料を手に入れたヒロは、ティルに頼んで服の製作をしてもらう事にした。


「ティルは記憶を見たから服の感じはわかるだろ?」


「出来ると思うよぉ〜♪」


「じゃあ俺は他の事を準備してくるな」


「はぁ〜い♪」


 クリスマスツリーの作成を行う事にしたヒロだが、


「飾りなんて作れないしな、魔石とか探しに行くか」


 雪山に戻り使えそうな素材を持っているモンスターを探しながらヒロは狩まくった。


「この白い毛皮細くしたらそれっぽくなりそうだな」


「魔石はほのかに光ってるし、色も少し違うからちょうどいいだろ」


「後は星型の何か天辺に付けたい所ではあるけど」


 探していると洞窟があり、鉱石でもないかと入ってみるが小さなモンスターがいるだけで特に面白い物は見つけられなかった。


 諦めて引き返そうと振り返ると上の方にウニの様なトゲトゲの丸い鉱石があった。


「何にか違うけど一番近そうだからあれにするか」


「鑑定」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

黄鉄鉱


鉄鉱石に近い性質を持つ黄色の鉱石。


素材価値はあまり高くはないが、珍しい型で採掘される事が多い為、置物としての価値はそれなりにある。


[魔法力の高い鉱石と混ぜると強度が上がると言われている。知っている者は限られる]


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「とりあえず危険物ではないからいいか」


 クリスマスツリーに使う以外の素材はマジックバックにしまい、2mくらいの針葉樹を切り倒し風に乗せて運ばせ、村の邪魔にならない裏手に突き刺した。


「ふぅ、飾り付けはマリとミーシャンに手伝ってもらうか」


 呼んでくると雪だるまが完成していた。頑張ったんだな


「ヒロ〜!今度は何するの!」


「…わくわく…」


「この木をこの飾りを使って綺麗にするんだよ、サンタさんがから時の目印みたいな物だ….たぶん」


「へぇ〜!頑張る!」


「…がんばる…」


「じゃあこれを」


3人で色々言いながら綺麗に飾りつけられたクリスマスツリーは完成した。


 見た目はなかなかいい物が出来たと感じた、飾り素材がほぼモンスター素材という事が少し気になるが…


「よし、あとは料理は俺がするからミーシャンちゃんとマリにはかまくらを作ってもらおうかな」


「作る〜!」


「…つくる…」


「よし、まず雪を集めて山にする。それから表面を軽く固めたら真ん中に人が入れる様に穴を掘って、あとは崩れないようにまた固めて完成だな」


「はい!」


「…はい…」


 それぞれスコップを担いで雪だるまのそばで雪集めに向かった。


「じゃあとりの丸焼きとパイでも作るか」


「鳥肉はさっき取れたのを下処理して…」


「パイには余ってる果物をいれて…型はこの浅いフライパンで」


「焼き色は良さそうだ….味は薄いけどハーブも入れたからバランスも良さそうだ」


「バターの出来が良くないせいか、少しパイ生地のサクサクが足りないけどクリームとはこっちの方がいいかもな」


「はぁ、以外と疲れた…あとは作り置きのを出すか」


 料理を作り終わると周り暗くなり少しのランタンの光とクリスマスツリーのほのかな光が見えるだけ…しかし雪だるまとクリスマスツリーそしてかまくらには村人が集まっていた。


「なんじゃこれは!」


「おっきいー!」


「この中あったかいよ!」


「木にこんな飾りをつけるとは!」


 驚く者、楽しむ者、眺める者と様々だが娯楽の少ない村人はいい雰囲気に包まれていたのであった。


「みんな喜んでくれたねえ〜!」


「…うれしい…」


「そうだな」


「おぉ〜、みんな頑張ったねぇ〜♪」


「じゃあティルも来てくれたし、ご飯にするか」


 テーブルの上にはスープとパンのほかに鳥の丸焼きとパイも乗っていて、マリとミーシャンは興奮して笑顔で食べていた。


 (ティル、あれはできたのか?)


 (勿論、プレゼントは?)


 (今回はお菓子にした、二人は食べ物の方がいいだろ)


 (そうねぇ)


「ごちそうさまでした!」


「…ごちそうさま…」


「じゃあ寝るね!」


「…おやすみ…」


「おぉ、おやすみ」


「おやすみなさい♪」


 急いで部屋に戻る二人を見ながら、ティルとヒロは微笑ましく思いながら最後の仕事をする準備をした。



 夜も深まりみんなが寝静まる頃、ヒロはティルの作ったサンタ服を着て、マリとミーシャンの部屋に入る。


 ちなみに入る方法が特に思いつかなかったので鍵を開けてもらっていた。


「メリークリスマス、マリ」


「メリークリスマス、ミーシャンちゃん」


「うぅん、サンタさん」


「…サンタさん?…」


「………ふぉふぉふぉ、メリークリスマス」


 起きてしまったので急いで部屋から出て、ベッドに戻りすぐ寝た。



 次の日


「ヒロ〜!これ〜!」


「…んっ!…」


「おっ、プレゼント貰えたんだな」


「あっ二人共いいなぁ〜♪」


「二人はもらえなかったの?」


「…の?…」


「まぁいいさ」


「私より二人が貰えてよかったわねぇ♪」


 袋を開けてマリとミーシャンはティルとヒロにそれぞれお菓子を分けてあげた。


「いいのか?」


「いいのぉ?」


「うん!」


「…はい…」


「ありがとうな」


「ありがとうぉ♪」


 そして4人で食べながら、楽しいひとときを過ごすのであった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


今年は大変な事が多くありましたが、お身体にお気をつけてください(・ω・*)


今年も後少しで終わりですね( ̄▽ ̄)

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