想う
自重
(1)自らを重んじること。自分の品性を保ち、卑下しないこと。自尊。
(2)言動を慎んで、軽はずみなことをしないこと。「好漢―せられたし」「隠忍―」
だが、現在では(2)がさらに変化し、「調子に乗るな」「落ち着け」「謹慎」「自主規制」などといった意味で使われることが多い。ーー
調べるとこんな感じ!
どのくらいの人が
自分の価値を見出しているのだろう。
そして
相手に価値を見出しているのだろう。
テレビで
有名な先生が
世の中は『人 モノ 金』のどれを動かすかで決まってると言っていた。
大半の人は、人なんじゃないだろうか。
目を見て物を言えば伝わるものの方が多いと思うし、手作りの料理とか、手編みのセーターなんてものを聞けば、、
いや、心なんだと思う。
人にしかないもの。
心に訴えかけるものは、響く。
目に見えなくても
言葉がなくても
何が言いたいのかわかる。
わかりたいと思う。
わかろうとする。
外見は中身の1番外側だから。
どこかで聞いたことある言葉を
頭の中で反芻させながら、
君の心を知りたくて
丁寧に作ってきた時間を
誰にも取られたくなかった。
私は自重すべき人生なのだろうか。
その男は誰も信じないと言った。
私に価値などない。と聞こえたような、哀しく冷たい言葉だった。
そんな温度の言葉を放ってからうまそうに酒を呑み、
最近どう?
などと聞いてくるのがお決まりのパターンだった。
『どうってさあ。
言ったよね?なんだかんだわかってないんだよねあいつ。人の気も知らないで。自分は幸せ有頂天なのかって』
聞いてるのか聞いてないのか
慣れたようにこちらも見ずに
「何飲む?」
『ハイボール』
私もまた慣れたように応える。
「第一声からよく喋るなあ」
と、にやにやとご機嫌なところに冷えたハイボールがきてやっと乾杯した。
ーーこれこれ!最高、、冷たさが沁みる。
ビールを飲み干して
「それがあいつらしいじゃん。
お前もそれわかってただろ?それがしたいんだよ
ムードってもんを男は保ちたいものなんだ。だからお前の感情どうこうより、自分のシナリオ通り。ってのが一番念頭にあんだよ。」
なるほどねえ、、と
こちらは悩んでいるというのに、手早くおかわりを頼む。
「要はさ、結局は前例がないんだから失敗も成功もあいつには完璧なシナリオなんだって」
そうかあ。と思うしかなかった。
完璧なホテルで完璧な時間に完璧な袋から完璧な指輪が出てきて、完璧なセリフを告げられた。
あれ以外ないのだ。
残りのハイボールを飲み干して、
『私、結婚するんだよ』
と、グラスを見つめながら呟いた。
空いたグラスと引き換えにおかわりの新しいビールを持ちながら、
「あ、もしかしておめでとう待ち?
それは気付きませんで。おめでとさん」
その言い方もだが、
その時の顔は忘れられないほど腹の立つ顔だった。
グラスを持ち上げて、
『私もお代わりもらおうかな。あとポテサラ』
「センスいいな〜、俺もハイボールもらおうかな」
食の好みも大体わかるので
お互いが好きなやつを癖で選んでしまう。
『でもまだ早い気がするんだよなあ。
憧れはあるよ?でも別に早くしたいってわけじゃない。遅くてもいいし。今は色んな方法があるじゃない?それにー』
少し言葉に悩みながら、
目線をお通しのキャベツの塩昆布乗せに落とした。
片手でつまみ取りあげると
横からすかさず取られて、
「俺に未練があるもんなあ」
と、今日一番の腹の立つ顔で言うのだった。
『それはそっちでしょ』
グラスまで冷えたハイボールを受け取って
ーあぁ、、むかつく。
と思いながら一口飲むと
笑ってしまうほど濃かった。
『ねえ、なんか濃くない?』
と聞いてるのに、楽しそうに見えたのか
「そうかなあ?俺のはそんなことないなあ。粋な計らいかなあ」
と、ポテサラを口に放り込み
にやっとしてまたうまそうに酒を流し込んでいた。
私の嫌いなキュウリは全部食べられて抜かれた跡があった。
世のお店は男が女を連れて店に来ると良かれと思い、店ぐるみで?こんなことをしているのかと思ったりしたが。
無事、安全なポテサラを口に放り込めたので
『今日は奢りね』
と言いそれはそれは濃くて色んな大人の?思惑の入ったそれを飲み干し、空いたグラスを上げて
終電がないと知りながらまたおかわりを頼むのだった。
おそらく
彼に笑って言ってほしかったのは
この言葉です。
自重しろよ?
自重しろよ笑
唯一、言い争えて叱ってくれる人だったので
どちらの言い方でも私に言ってきたはずだなあと。
結局、
自分がやましい事をしてると認識しながらも生きている人は、時間はどうあれ後にボロが出るのだろうと思います。
ただ、
寂しさを感じながら生きて
その時間が長くて、なんなら
寂しさのベテラン。なんて人は
全てが嘘だから周りには全て本当に見えてボロが出なくて上手で。
だけど深く闇があったり。
そんな人ほど、類は友を呼ぶんです。
と思うんです。
人に好かれる必要はなく、
嫌われないように努力しても
いざ、気持ちが入ると全て狂うものです。
でも、
周りの人に何をどう言われ思われようと
彼だけは手放せないのです。




