五十四話 悪夢と帝国
アーセルム城の入口付近に降り立った俺達。程なくしてセリオスが出迎えに来てくれた。
遠目にマトイが見えたらしく、わざわざやって来てくれたようだ。
「よく来たなフレム、メインシュガー、マトイ殿。ラウレル卿も御足労痛み入る」
「お、王子殿下……、そのような……。恐れ多い……」
セリオスの労いにふらふらのラウレルは頑張って受け答えていた。
髪も衣服も乱れ、中々悲惨な姿である。
なお、マトイから降りてすぐに俺は一発殴られた。
調子に乗り過ぎたようだ。たんこぶが出来て頭が痛い。
「すまないがラウレル卿、御息女と共に先に行ってもらえるか? フレムに少し用があってな。マトイ殿も良ければ付き合って欲しい」
セリオスはラウレル、イリスを城内に進ませた後、俺とマトイを伴い城下町に向けて歩き出した。
マトイは小竜状態で俺の肩にしがみ付いている。
別に隠れなくてもこちらには王子が居るので大きな騒ぎにはなるまい。
「用ってなんだ? おまえ準備とか大丈夫なのか?」
「ああ、実はな……、婚約発表は囮なのだ。建国記念日を狙い暗躍するであろうゼラムル教団を一掃するためにな」
俺の軽い心配に重い話で返してくるセリオス。
なんてこった。よし、帰りたい。とんでもない所に来たぞ。
どうしてコイツは俺を働かせようとするのだろう。
仕方ないので俺はセリオスに事情を聞く事にした。
「そもそもゼラムル教団は勝手に衰退するという話ではなかったか?」
「そうだ。教団自体は縮小傾向にある。調査、摘発も続けているし被害もない。ただ……」
俺が聞いた通り弱体化はしてるようだが、セリオスが言うには活動を辞めた教団員の所在が掴めないらしい。
地元に戻った訳でもない。忽然と姿を消しているのだ。
そしていくつかの拠点を潰した際にも問題が発生した。
またも魔神が入り込んで居たのだそうだ。
「始末出来たのもいるが取り逃がした者もいる。ゼラムル教団の内部に魔神が巣くっているのは間違いない。魔神を捕縛し尋問する事が必要になってきた」
セリオスはアズデウスでの一件からある程度の予想はついていたらしい。
魔神共の目的もある程度察しは付くようだ。
アズデウスから提供された資料。そこに記載されていたゼラムル教団からの物資支援、ようは犠牲者の数は遺体も含めて十数人。
しかし各国でゼラムル教団が拐ったとされる被害者の数はその数十倍。
どう考えても計算が合わない。
エトワールを拐おうとした事も腑に落ちないようだ。
「エトワールって第一級の天使だったんだろ? ガルドってヤツは天使集めてたんだから当然じゃないのか?」
「そうだ、しかしガルドは天使ラファエルの封印場所は知っていたが、エトワールがラファエルとは気付いていなかった」
これは俺とセリオスが別行動を取っていた時の情報である。
聖女エトワールと天使ラファエルが同一存在であると、ガルドは認識していなかったようだ。
つまり、わざわざ警備が厳重なエトワールを拐う理由がないらしい。
ガルドの命令でないのなら考えられる事は一つ。
ゼラムル教団に巣くっている魔神達がエトワールを欲していたとしか考えられない。
そうすると更に疑問が生じる。
ゼラムル教団が天使兵器の存在を知っていたのならば、それをガルドに提供する理由が分からない。
もはや様子を見るなどとは言っていられないらしいのだ。
人が集り、それに乗じて行動を起こしやすい建国記念日に公に姿を見せ、動きを探るという。
エトワールを囮に使うなどセリオスらしからぬ作戦だ。
「私は嫌なのだ……。だがエトワールがそうしてくれと……」
悲痛な面持ちのセリオスによると、王都にあるゼラムル教団の場所は目星が付いているらしい。
わざわざ式典まで待たずともそろそろ怪しげな動きがあるかと思い、その場所に向かっているようだ。
「目星付いてるならさっさと攻めれば良いのに……」
何かしらモヤモヤしていたのであろうマトイの呟きに俺も同意した。
しかしそういうわけにもいかないとセリオスは溜め息をついて返す。
「ここだ、着いたぞ」
小さな教会に目線を移すセリオス。
入口にはゼラムル教会アーセルム支部と書かれている。
俺は一瞬目を疑った。書いてある情報はギャグとしか思えない。
「目星どころじゃねぇ! 隠す気微塵もないじゃないか! 何故放置してたのだ!」
「何故も何も……。無駄にクリーンな支部でな……。攻め入る口実が微塵も出て来ないのだ……」
驚き叫ぶ俺にセリオスは語る。
どうもここの支部、何も悪い事はしてないそうなのだ。
むしろゴミ拾いのボランティア、夜間見回り等アーセルム王都でも評判が良い。
素行の悪かった荒くれ共を改心させ、社会貢献の場を与えたりと非の打ち所が見当たらない。
他の支部が怪しいからと言っても国民が納得しないのだ。
強制捜査などとても無理なのである。
「エトワールの策に同意はしたものの……。やはり……無理だ。エトワールの身を危険に晒すくらいなら攻め込もう!」
我慢の限界を迎えたのか、セリオスは目の前の敵地に足を向けた。
落ち着くんだ王子。いくらなんでもそれはマズイだろう……
何故そんな強行突破が好きなのだ。
「邪魔するぞ!」
「ちょっと待てって! 決断から行動までが早過ぎる!」
セリオスは俺の制止などないかのように扉を開けて入っていった。
教会内部に居た十数人の信者達は大掃除の最中のようだ。
「これは王子殿下。式典の御準備でお忙しい中よくぞお越しくださいました。どのような御用件で?」
少々ガラの悪そうなお兄さんが良い笑顔で話し掛けてくる。
このパターン怖いから嫌いなんだよね。
「なに、ここの支部の責任者と話がしたい。目通りは叶うか?」
セリオスの言葉で明らかにざわつく信者達。
やはり慌てるような事があるのだろうか?
「それは……。いえ……、少々お待ちを……」
「構わないわ」
信者の言葉を遮り、奥から一人の女性が姿を現した。
二十歳前後の凛々しくも綺麗な女性だ。
「ロザリー様! しかし……」
信者が慌てて止めに入るが……
女性は真剣な表情で俺達を睨み付けた。
「もうバレているのよ。貴方達は逃げなさい。ここは私が…………」
ロザリーと呼ばれた女性から瘴気が溢れ出す。
その瘴気は避ける間もなく俺達を包み込んだ。
「うわ! なんだこれ!」
気付くと俺の周囲の様子が一変していた。
柔らかい大きなベッドの上に横たわる俺。
周りにはイリスやシトリー、ハミルやルーアがやたら薄着で密着してきている。
「ねぇ……フレム……」
熱っぽい瞳をしたイリスがその身を俺の体に預けてきた。
イリスは肩の紐を下ろし、スカートの端を上げ……
「イ、イリス…………。って! そんな訳あるかぁぁぁぁ!」
俺は目を閉じ、おもむろにクリムゾンシアーで空間を薙ぎ払う。
瞬く間に景色が変わり、元の場所に戻ってこれた。
チャチな幻覚だぜまったく。焦らせないでもらえるかな?
「な! 私の力を一瞬で破ったですって!」
「こんなふざけた術が俺達に効くものか! なあ? セリオス! マトイ!」
驚くロザリーに、俺は威張りちらしながらセリオス達に話を振った。
しかし二人共様子が変だ。あらぬ方向を向いているセリオス。
マトイなんか俺の肩から落ちて床で寝ている。
「おかし~美味しいー。おかし~いっぱいー」
「エトワールが……一人……エトワールが……二人…………」
床に寝そべり幸せそうなマトイ。セリオスはボケっと突っ立ってエトワールを数え出すという謎行動をしている。
誘惑に弱そうなマトイはともかく、セリオスまでもがなんという体たらく!
「おいぃぃぃ! 掛かってんじゃねぇよ! セリオス! しっかりしろ!」
とりあえずいつの間にか床に転がってるマトイは置いといて、俺はセリオスの肩を掴み揺さぶった。
頼むから起きてくれ! 俺を一人にしないでくれ!
「ふ……、心配するな。効きはせんよこんなもの」
虚ろなセリオスの目は輝きを取り戻し、頼もしい言葉を投げ掛けてくれた。
良かった……。すぐに幻覚を打ち払ってくれたようだ。
エトワールの幻覚を見せられてるのに正気を取り戻すとは、さすがはセリオスだな。
「そんな……バカな……。強く望む夢を見せているというのに……。その誘惑を断ち切れるというの!」
幻覚を払われた事で動揺を見せるロザリー。
そうだな、最強の竜が引っ掛かってるんだから大した力なのだろう。
けしてマトイが物欲まみれな訳ではないのだ。多分。
「ふと目を離した隙に美しくなるのがエトワールだ! 私の想像上の美しさ、その領域を出ないエトワールなど、偽物に決まっていよう!」
秒刻みでエトワールを拗らせているセリオスにとって、こんな誘惑は効かないらしい。
とんでもない謎理論だ。二度とこいつを敵に回したくないものである。
「他に手がないなら諦めろ。そちらから手を出してくれたのは好都合だ。洗いざらい吐いてもらうぞ」
そう恫喝したセリオスが剣を抜き、ロザリーに突き付ける。
勝利を確信した俺も真似をしながら剣を向けた。
「待ってくれ! 俺達は……、ロザリーの姉さんはなんもしてねぇよ!」
信者達は俺達とロザリーの間に入り土下座をしてくる。
が……そういうわけにもいくまい。
なんせ自分から魔神である証拠を提示した上に逃げようとしたのだ。
「わかったわ……。ただこいつらは本当に何もしていない。見逃してあげて」
「悪いがそうもいかん。どちらにせよこやつらも尋問はさせてもらう。その上で解放するか決めさせてもらうぞ。安心しろ、本当に悪事を行っていないなら悪いようにはせん」
ロザリーはあっさり降伏したが、セリオスはまだ信用していない。
警戒しつつゼラムル教団の目的を問い質すセリオス。
「察しは付いてるのでしょう? ゼラムル教団は魔神が隠れ蓑代りに作った集団。幹部は皆魔神……で……。あ……ぁぁぁ……」
教団の情報を語っていたロザリーの様子が突然おかしくなる。
話をしている途中で胸を押さえ、明らかに苦しみ始めたのだ。
「姉さん? 姉さん! 大丈夫ですか!」
信者達もロザリーの異変に動揺を見せた。
この場をやり過ごす為の演技ではなさそうだ。
「体が……溶けて……。いや……痛いぃ! 出られない……なんで!?」
苦しみ叫ぶロザリー。その体は端から溶け始めている。
手の皮も剥げ始め、体から水蒸気を放ち始めた。
「な!? どういう事だ!」
「ち! 口封じの術式でも仕込まれていたか!」
突然の事態に俺とセリオスが慌てているとマトイも正気を取り戻した。
いきなり飛び上がったマトイは憤慨したように寝言を喚き散らす。
「は、お菓子が消えた。おのれサキュバス! 卑劣な真似を! 私のお菓子はどこだ!」
「そんな物はない! そんな事より、これをどうにか出来ないかマトイ!」
夢から覚めきってないマトイを一喝し、俺は溶けるロザリーを抱き抱えた。
どんなに押さえても体の崩壊が止められない。俺の手や腕から熱い液体が溢れ落ちていく。
「え? 何それ? 嘘でしょ!? 内部崩壊してるじゃん!? 無理だよこんなの! 生命の竜天魔法使っても気休めにしかならないよ!」
状況を即座に把握したマトイはロザリーに手をかざし、ロザリーの体は強く輝く光に包まれた。
無理を承知で生命の竜天魔法とやらを行使してくれているようだ。
「ハッキリ言ってこの魔法は治癒じゃないよ。細胞を強制的に増やしてるんだ。今この瞬間生かすためだけに、その身体の寿命を削ってる。長くは持たない!」
マトイがこの行動に踏み切ったのは、ロザリーはサキュバスと言われる魔神である事。
その本体は精神体で、この肉体は精神も宿ってないただの依り代であるかららしい。
本来ならショック死するほどの激痛も伴うようだ。
ロザリーの体は至るところがボコボコと肥大しては溶け続けている。
「しっかりしろ! くそ! 何か手はないのか?」
「マトイ殿で無理ならば……。一か八か、体と精神を分断させて……」
俺もセリオスもこの状況に手をこまねいていた。
魔神館まで戻れれば、ザガンかシトリーが何とかしてくれるかもしれないが時間がない。
緊急措置として上げるセリオスの手段。俺もクリムゾンシアーで何か出来ないか必死に考えていた。
「セリオス様!」
そこに慌てた様子のエトワールが教会の扉を開けて現れる。
お供は付けておらず、急いで居た事が伺えた。
「エトワール! 何故ここに!」
「イリス様から城下町に向かったと聞き、もしやと思いまして……」
驚きの声を上げるセリオス。エトワールはイリスからセリオスの行動を聞き、単身やって来たようだ。
この期に及んでエトワール抜きで行動した事に少々御立腹の様子。
「セリオス様……。私もセリオス様の事が心配なのです。何故……、どうしてお一人で危ない橋を渡ろうとするのですか……」
「すまないエトワール……。おまえを危険な目に会わせたくない一心で……。もうこのような勝手な真似はせん。ここに誓おう……」
エトワールとセリオスが見つめ合い、二人の空間を構築する。
一人じゃないんだが……、とツッコミを入れたいが、そんな暇は微塵もない。
二人共早く帰って来い。今は非常事態だ。
「状況は分かりました。私にお任せ下さい」
軽く説明を聞いたエトワールは魔道書エクレールアルクスを起動した。
そこから発生した紫色のオーブがロザリーの体に溶け込んでいく。
「これは……、おそらく先のお話しにあった第九級の天使ですね。内側に魔性を縛り付ける術式が組み込まれています」
エトワールが言うに、ロザリーが入っている体は天使兵器であり、黒魔術による呪いが掛けられているらしい。
ロザリー本体を身体から出られないようにし、術者を裏切ろうとすれば体ごとロザリー本体を自壊される術が組み込まれているようだ。
「崩れる体に縛り付けられてるって事か……。どうにか助けられないのか?」
「身体構造は限りなく人と酷似しています。能力を失ったとはいえ、この程度ならなんとかなります。お任せを!」
情けなくもすがる俺にエトワールは力強く答えてくれた。
エトワールは複数の小さな紫色のオーブをロザリーに追加投入し、ロザリーを拘束する術式を解体してくれている。
程なくして、紫のオーブがロザリーの本体を引きずり出した。
「ぷはっ! 助かったぁ……」
手の平くらいの大きさでコウモリのような羽の生えた女性が安堵の声を上げる。
そしてマトイが術を解いた瞬間、天使の体はドロドロに溶け落ちていく。
信者達の目はその小さなロザリーを見据えていた。
「姉さん……。良かった……」
「ありがとうございますエトワール様!」
信者一同、皆口々にロザリーの生還を喜んだ。
神々しい翼の生えたエトワールを拝んでいる者さえいる。
セリオスが言うにはここにいる者は皆、素行も悪く世間から爪弾きにされていたという者達。
彼等を更正させ、世間に認めさせたロザリーこそ彼等にとっての信仰対象なのだろう。
ロザリーが魔神だという事など彼等には関係ないようだ。
「さて……、では話してもらえるな」
しきり直したセリオスの言葉に改めてロザリーは語る。
ゼラムル教団。本格的に人の世にその名が出て来たのは十数年前であるが……
実際には今より八百年程前、ゼラムルの驚異が人々の記憶から薄れ始めた頃発足された宗教らしい。
表向きは国の圧政や不平等な政治体制に不満を持つ者や貧困に喘ぐ者達を集め、破壊竜の名の元に抗議活動からテロまで行っている団体。
実際は魔神達が効率よく安全に人を食うために作られたもの。
近年名が知れる程活発化した理由は単純に、所属している魔神が増えた為だ。
争いを起こせば勝ち負けに関わらず人肉が得られる。
責は勝手に人間達が負う。
教団員が死んでも居なくなっても自業自得だと思われるだけ。
やはり先の一件もアズデウスに責任を擦り付け、大半は魔神達のエサになっていたようだ。
生存のために所属したロザリーだが人を苦しめ殺す事が出来ない為、本部にバレないように出来る限り救い出すようにしていたらしい。
だが先程の様子を見る限り、始めから信用はされてなかったのだろう。
幹部は皆上位の魔神。
下級、中級の魔神も数多く所属している。
そして本部は東の大陸にあるリヴィアータ帝国にあるという。
「リヴィアータだと!? く、厄介な事だ……」
表情を強張らせるセリオス。
リヴィアータという国に思うところがあるようだ。
「何か問題のある国なのか?」
俺の問い掛けに溜め息混じりで頭を抱えるセリオス。
躊躇する素振りを見せたが、やがて渋々と話し出した。
「世界最高の軍事大国リヴィアータ。東の大陸全域はほぼこの国が支配しているといえよう。貿易関係にはあるが我が国は幾度となく正式な同盟交渉を断られている。二年程前にも私が直接皇帝に謁見し、融和を図ろうとしたが一蹴された」
セリオス自身が動いてなお仲良くなれなかった国か……
もしアズデウスの時のように、国の一部でもゼラムル教団に手を貸していたのなら……
下手をすれば全世界を巻き込んでの戦争になりかねない。
もはやアーセルムだけではどうにもならないらしい。
「各国を交えて会談の場を設けねばなるまい。頭の痛い話だ……」
そう言って再度セリオスは頭を抱え出した。
世界レベルの問題になってきたようだ。
そろそろ完全に俺には無関係な話になってきた。
大変だ。セリオスには本当に頭が下がるな。
ロザリーはエトワールの魔術によって拘束。
ゼラムル教団の内情をある程度知った上で所属しているなら、それ自体が罪にあたる。
しかしこのアーセルム支部に居る人間の信者達は別だ。
彼等は魔神が関わっている事を知ってしまった事により、迂闊に逃げ出す事も出来ない状態にあったらしい。
アーセルム国内での慈善活動、教団の情報提供、その上ロザリー自身に呪いを掛けられていた事を踏まえ、アーセルム支部の信者達の捕縛は保留にされた。
が、暫定的であるがロザリーの拘留は無しには出来ない。
帰り次第魔神館で詳しく再尋問だ。
教団を裏切ったロザリーの身の安全も考慮しての拘留なので、信者達はそれで納得してもらった。
「とりあえず目的は果たしたのだ。俺達は帰るとしよう」
「待て、式典だ。帰ろうとするな」
意気揚々お帰ろうとした俺を引き止めるセリオス。
そうだった。すっかり忘れてた。俺正装してたな。服ベッチョベチョなんだけど?
とりあえず俺達は式典に参加するため、王城に向かう事になった。




