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三十八話  封印の地

 ルーアの指示を受けてアズデウスより遥か北の山脈、破壊竜封印の地へ向かう俺達。

 イリスを空飛ぶ船に置いてきたのは不安だが、あちらの行動も捨て置けない。

 情報共有が出来るというのは重要なのだ。


 ガルドという男は上位天使に初代ルーアの記憶を突っ込み、破壊竜の封印を解除させようとしているらしい。

 おそらくゼラムル教団から提供された人や遺体は、この記憶転写実験にも使われたのだろうと推測された。

 小娘ルーアと名前が同じだが、初代は桁外れの大魔道士なんだとか。

 襲名制なのだろうか? 小娘があれでも危機感は持っておいた方がいいだろう。



「それはそうとちょっと遠くないかい? あと寒い。俺そろそろ死ぬぜ?」



 マトイの高速移動はちょっと生きるのを諦めちゃうくらい速くて怖い。

 おまけに辺り一面雪景色で凄く寒い。

 酔いは慣れてきたが俺はとっくに限界なのだ。



「封印した後に誰も来れないような場所に隠したんだ。そう簡単に着いても困るだろうが……。もうちょっとだから我慢しろ!」



 もう少しだと言うラグナートの一言に微かな望みを抱く俺。

 そこにイリスからの連絡が入った。

 ベルフコール城跡地にて決着がつき、とりあえずアズデウスよりは近いフィルセリアにチノレ達を回収するために向かっているらしい。

 だが巨大船の始末のために残ったセリオスとエトワールの安否が不明らしく、その辺りと思われる場所から一瞬光の柱が現れたと言う。

 セリオス達の事だから大丈夫だとは思うが、こちらが片付いたらマトイに頼んでベルフコール城に行ってもらう事になった。


 程なくしてやたら大きな神殿が見えてくる。

 おそらくあの神殿が封印場所だろう。


 マトイは飛行したまま器用に神殿内部まで入り込んで行く。

 結構どころではなく広い空間だ。

 暗いだけで何もないし、ここも竜が住んでいたのかと疑ってしまう。

 その最深部には長い銀髪に白いローブの美しい女性が立っていた。

 こいつが天使ルーアで間違いないな。



「気を付けろ……。おそらくは上位、第二級天使だ。上位魔神クラスな上にルーアの魔導を継承しているのなら……。その実力は計り知れない」



 ラグナートがこんなギリギリのタイミングで忠告してきた。

 なんだよ第二級って……。響きが怖いからもう帰りたい。

 天使ルーアの傍らには魔法陣が輝き、中心には台座に乗った赤く輝く玉があった。

 きっとあれが破壊竜の封印なのだろう。

 俺の不安と恐怖は高まる一方だ。



「ここまで来て邪魔が入るとは思わなかったわね」



 そう言った天使ルーアはこちらに片手を向ける。

 すると俺達の乗るマトイの真下に巨大な魔法陣が形成された。



「やべぇ! 離れろ!」



 ラグナートの一声にてマトイの背から飛び退く俺達。

 逃げ切れなかったマトイは魔法陣に吸いつけられて地にひれ伏す。



「今助ける!」


「構いません! 早くルーアを!」



 助けに入ろうとするラグナートをマトイが制した。

 地面に縫い付けられてはいるが、追加の攻撃とかはないようだ。



「物理と精神、双方から干渉する拘束魔術だな。解呪は困難だが身の危険は少ない。しかし生態系最強種である竜族を捕らえるとは……。恐ろしい使い手だぞ」



 ザガンが言うには、この魔法陣からの脱出は難しいが命の危険はないらしい。

 それよりも最強種たる竜族を拘束するというのがもの凄い事のようで、かなり警戒している。



「上位竜族はさすがに厄介だからね。とんでもない魔力の魔神ばかりだけど……。足止めくらいはこれでいけるかしら?」



 厄介と言いつつも余裕を見せる天使ルーアは、手にした杖の末端で地面を叩いた。

 それと同時に周囲に小さな魔法陣が上に下にと無数に形成されていく。



「あれは召喚陣ですわね」



 シトリーがそう呟くと、無数の召喚陣から羽の生えた小柄な人のような生き物や火の鳥のような者、大きな石の人形等々が出て来た。

 数だけで言ったら百体は居るだろう。



「召喚って何もない所で使っちゃ駄目なんじゃなかったっけ?」


「自身の意思をあの杖に移し、それを媒介にしているようです。つまり魔力の続く限り、際限なく数を増やせる仕組みですわね」



 以前聞いた知識を惜しげもなく披露する俺。

 それに対してシトリーの見解では、どうやら自分の意志のコピーを媒介に新しい精霊や悪魔を作り出している模様。

 ようはあの杖に入ってる精神を生け贄代りにしてるらしい。

 反則って言うんだよねそれ。



「チッ! フレム! これを使え!」



 ラグナートが俺に封印の剣クリムゾンシアーを投げてよこしてきた。

 何故だろうな? 俺にはアガレスが居るというのに。



「数が多過ぎる。全員で片付けるぞ!」



 ああ、なるほどね。理解しましたラグナートさん。

 作戦を察した俺はアガレスを地面に突き刺した。

 アガレスを起点に地面からフルメタルアーマーが精製されて行く。



「フレムよ。そのネックレスは汝の魔力を蓄積しているようだ。イメージせよ……。ネックレスから剣へと、心を繋げるようにな」



 ザガンのアドバイスを聞き、俺はネックレスからクリムゾンシアーに感情を移すイメージを取る。

 どうやら俺のネックレスは魔力充填器の役割もあるそうなので、クリムゾンシアーの封印能力も使えるようだ。

 俺の持つ剣が淡く赤い光を放ち、なんだかとってもカッコ良い。



「このまま封印を解除させる訳にはいかねぇ! 蹴散らすぞ!」



 すでに封印解除が始まっていると言うラグナート。

 百体以上の敵に対し、俺達五名は全員で突貫した。

 俺は目の前に来た異形の悪魔を横薙ぎにて切り裂く。

 斬った悪魔を囲むように、赤く球体の魔法陣が現れたかと思ったら……

 魔法陣は高速で収縮し、中の悪魔は消滅した。



「なんだこれは……、楽しいぞ……」



 俺は初の魔道具に興奮を覚えている。

 封印と言ってもこの程度の相手なら即座に消滅させる力があるようだ。

 ザガンは水流を操り火の精霊を、シトリーは地面から出現させた樹の根を触手のように行使して水の精霊を……

 フルメタルアガレスやラグナートは石人形、俺は悪魔を……、といった感じに相性を考慮して効率良く倒していく。

 だが増える一方で数は減らない。むしろ増えている。

 埒があかないので俺は間を縫い、敵を増やし続ける天使ルーアに狙いを定めた。



「ごめんね! ちょっと止まろうかお姉さん!」


「あら? 勇敢ね。怖いわ」



 俺は全く怯えていない天使ルーアの杖を狙い切り掛かる。

 その刃はグロテスクな黒い剣に似た物質に阻まれた。

 天使ルーアの右腕を包むように現れた黒い剣は多分この女の魔術。

 俺の攻撃を受け止め、そのまま俺は勢い良く吹き飛ばされた。

 続いて翼を生やして上空に舞い上がる天使ルーア、無数の光の矢を俺達に飛ばしてくる。

 これはシトリーの触手とアガレスのバリアーが防いでくれた。



「このお姉さん強いんだけど! 反則的なんだけど!」


「今のはこやつ特有の能力のようだが……、剣も翼も先程の召喚術の応用だ。本当に底知れぬ魔道士だぞ……」



 俺は想像以上に強いお姉さんに尻込みする。

 ザガンの声にもいよいよ焦りが見え始めた。

 光の矢は天使の術のようだが、その他は全て魔術によるものだそう。

 小娘ルーアとは比較にもならない。

 反則クイーンである。



「ルーアやめろ! おまえだって手がつけられないのは分かってるはずだ! おまえに指示を与えたヤツは本当に破壊竜を倒せると思ってるのか!」



 ラグナートも埒があかない事に思い至ったのか、焦りながら問い質す。

 敵を切り裂き数を減らす事を忘れてはいない。



「馴れ馴れしいわね……。誰よ貴方? あのガルドとかいう小心者がそんな事思ってるわけないじゃない」



 不機嫌そうに返してきた天使ルーア。

 その言葉を聞いたラグナートの動きが止まる。

 表情から見るに、非常に困惑しているようだ。



「え? こっちのルーアはラグナートの仲間だったんじゃないの?」



 俺がそう言うと天使ルーアは納得がいったような素振りを見せた。

 険しかった表情が消え、少しだけ穏やかな顔付きに変わる。



「ああ、ラグナートね。ということは……、そっちはマトイかしら? そういえば貴方は知らなかったわね。私もさっき知ったのだけれど……。ゼラムを倒せると思っているのではなく、操れると思ってるのよあの男は。貴方と同じよ、『人を模し守る者ウリエル』」


「おい……、まさか……、嘘だろ?」



 天使ルーアの話す内容に驚きを示すラグナート。

 同じと言う表現に、嫌な予感が募っているのだろう。

 確かにここまでの状況で行き着く答えは、どう考えても一つしかなかった。



「『竜を模し征する者ミカエル』。それがゼラムの真名よ」


「あいつが……天使だと? 操るってのか……、あいつを!」



 天使ルーアが溢した真実に声を荒げるラグナート。

 だがラグナートの問い詰めた答えは即座に否定された。



「あはははは! 無理ね! 天使兵器への第二指令権を渡されてはいるけれど、私はそんなもの使わないもの! 私は従っている振りをしていただけよ! 魔力を用いた指令なんか私に効くわけないじゃない……。とっくに削り取って消去したわ」



 楽しげに笑う天使ルーアは命令を回避してると断言する。

 魔術的な命令や呪詛なんかは一切効かないようだな。

 どんだけ反則なんだこいつ。



「じゃ……、じゃなんでおまえはこんな事をしている! そもそも最後の封印を行ったのはおまえじゃねぇか!」


「それよ。私の知りたいのは。何故私の本体はゼラムを封印なんてしたの?」



 訳が分からないとばかりに問うラグナートに対し、天使ルーアは質問で返した。

 天使ルーアはゼラムル封印前に情報を転写されているために、何故ゼラムルは封印されてるのか。

 何故それに自分が関わったのかが分からないようだ。



「ゼラムは私達の仲間じゃない。ゼラムが世界を滅ぼしたいなら、私は喜んで協力するはずだわ」



 この天使のねーちゃん、なんか飛んでもない事言い出したぞ。

 思想もそうだがこれは聞き逃せない。



「ゼラムルが仲間ってのはどういう事だ?」


「ラグナートは何も教えてくれなかったの? ゼラムは私達のリーダーだったのよ……。ついでだから教えてあげるわ。千年前に起きたあの戦争の末路を……」



 質問をする俺を哀れむように見つめる天使ルーア。

 やや小馬鹿にしているような笑顔で教えてくれた。


 続けて天使ルーアが語る。千年前の結末。

 ファシルの属国ベルゼーブ帝国のフィルセリア侵攻。

 これを未然に食い止めたのは勇者ゼラムル一行だった。

 凱旋し、英雄として讃えられるもすぐに人間達は手の平を返した。

 恐ろしい力を持つ彼等の抹殺に乗り出したのだと言う。


 仲間の一人、光の賢者と呼ばれたルナリィと言う少女の死。

 これによりゼラムルは暴走した。

 力の限り暴れ回り、フィルセリア国土の半分は荒野と化す。

 天使ルーアはこの直後の記憶を転写されているのでこの後が分からないらしい。



「俺達がルナリィを弔うために行った場所。そこにヤツは来た」



 ラグナートはルナリィ死後を語った。

 ゼラムルが暴れ始めた直後、ルナリィの亡骸を発見し回収したラグナート達。

 それから仲間であり、すでに死亡したアグニスが眠る場所にルナリィを弔うために向かった。

 そこにゼラムルが現れたと言う。

 ゼラムルはルナリィが殺された瞬間に立ち会ったらしい。

 その場に居た人間を皆殺しにし、怒りに任せて暴れ回っていたゼラムル。


 ゼラムルは人間が憎くて仕方がなかった。

 だが死に際のルナリィは人を恨んでなかったと言う。

 怒りを抑えられないゼラムルは、自分がこれ以上暴れる前に始末を付けて欲しいと嘆願してきた。

 クリムゾンシアーの力をマトイとゼラムルが増幅し、最後にルーアがゼラムルを球体にまで封印した。

 その反動でルーアは粉々になってしまったとか。



「嘘よ! 作り話も大概にして! ゼラムが自分から封印されたと言うの? 自分が粉々になるような術式なんか知らないわ!」



 ふざけた作り話と言って信用せず激昂する天使ルーア。

 ここで、ついに封印の解放が終わりを告げた。


 小さな球体が膨れ上がり、その中心に現れる黒く巨大なドラゴン。

 封印の魔法陣を内側から食い破りながらもがいている。

 思っていた状況と異なったのか、目を見開いた天使ルーアがゼラムルの方に振り返った。



「何よ……、これは……、ゼラムの精神が壊れている? これじゃ死んでるのと一緒じゃない……」



 天使ルーアの呟きにラグナートも慌てたような反応を示す。

 封印したルーア程の者が、封印後の状況に検討が付かないはずがないのだ。



「なんだと!? おまえが何かしたんじゃないのか?」


「私が……」



 ラグナートへの返答を、天使ルーアは言いかけて止めた。

 嘆息し、得心がいったと言う感じだ。



「なるほど……。バカね私は……何の意味もないのに……」



 一人全てを理解したといった面持ちで笑う天使ルーア。

 その背後で瞬く間に魔法陣を食いちぎり、ゼラムルは封印から完全に解き放たれた。



「グオォォォォォォ!!」 



 ゼラムルの咆哮により、神殿内部に強烈な圧力が掛かる。

 ザガン達、天使ルーアでさえ体勢を保てない程の圧倒的な覇気。

 辛うじて立っていられるのはラグナートのみであった。


 体長は二十メートル以上か。吹き上がる圧倒的な魔力、威圧的に迸る生命力。

 ラグナートが俺にクリムゾンシアーを渡した本当の理由に気が付いた。


 俺は膝が折れて立ち上がれない。心がどうとかじゃない。

 細胞の一片まで萎縮しているこの感覚。

 俺は何も出来ない。

 アガレスが自分で動いた方が何千倍もマシなのだ。


 神殿は崩壊を始め、ゼラムルは大きく翼を広げた。

 そしてそのまま天井を突き破り、いずこかへ飛び去ってしまう。



「なんだ! どうなってやがる! 俺達を無視してどこに行った!」


「ゼラムはすでに死んでるのよ。ただ暴れるだけの亡骸、おそらくはルナリィが殺された場所でしょうね。天使指令も受け付けないわ。あれはもう、ゼラムでもミカエルでもないもの」



 叫ぶようなラグナートに天使ルーアが答えを出した。

 ゼラムルが向かった先、それはルナリィが人間に処刑された場所。

 あの亡骸に残った怒りの念がそこに執着していると言う事か……



「おい待てよ。そりゃ……、今でいうレイルハーティア教団本部のある所だぞ!? あそこにどれだけの人間が居ると思ってやがる!」


「なんだと!? 冗談じゃないぞ! 近くにチノレとリノレが居るんだ!」



 ラグナートが一層の緊急事態を告げる。

 俺は叫びながら震える体を無理矢理起こした。

 一刻も早く追わなきゃいけない。

 追っても勝てる見込みは全くなさそうだが、そんな事は問題じゃない。

 急いで俺はイリス達に連絡を取り避難誘導を頼んだ。

 間に合わなそうならイリス達だけでも避難しろと付け加えて。



「行きなさい。悪かったわね」



 俺の会話を待っていた天使ルーアは、それだけ言うと自分の真下に魔法陣を敷いた。

 輝く陣は天使ルーア自身の体をも発光させている。



「おまえ、それはあの時の!」


「今更私は協力出来ないわ。それに、今の亡骸であるゼラムにさえ私は太刀打ち出来ない。というよりしたくない。勝手で悪いけど、私はここで降ろさせてもらうわ」



 ラグナートとマトイの見たルーア最後の術。

 事態を察するラグナートに、天使ルーアは戦線離脱を宣言する。



「ルーア! 何も死ぬ事はないじゃない!」


「いいえマトイ。私はルーアじゃないわ。ただ記憶を持たされただけの兵器よ。私が私でなくなる前に……終らせてちょうだい」



 大人しかった口調が感情的になるマトイ。

 その言葉に首を振り、天使ルーアは自爆とおぼしき術を続行している。

 第六級以上の生体天使は自我が生まれるのそうだ。

 無理矢理人格を転写されている天使ルーアは、発生した自我と今の人格とがせめぎ合い、暴走の危険があるらしい。



「お別れね。そうそうあの子、ルーアちゃんにこれを渡しておいて。転魔の杖アズライル。使い方によっては神器にも劣らない魔導器よ。それと……ここに来る前にあの子達と遊んであげたのだけど……。少し不注意ね。ちゃんと仕付けてあげなさい」



 天使ルーアが投げてよこしてきた魔導器を受け取った俺。

 止めている時間もない。俺達は最後の言葉を了承し、マトイに飛び乗りゼラムルの開けた穴から飛び出した。



 ーーーーーーーーーー



 天使ルーアは飛び立ったマトイを優しげな笑顔で見送っている。

 転生術なんて何も引き継げないのは分かっていた。

 記憶と言う本を渡しても、それは自分ではない。



「ただ、生まれ変われるという希望が持ちたかっただけ……」



 自身の迎えた末路に向け、天使ルーアは呟いた。

 ゼラムが協力している以上封印など容易かっただろう。

 しかし完全に消滅させることは無理だった。

 だからせめて心だけを殺した。

 仲間達の眠る場所で自分ごと。

 全ての魔力と生命力を放出して行ったことはただ一つ。

 魔術なんて大げさなものではない。

 ただのおまじない。


 ただ皆といたかった。また……会えたら良いねって……


 仮に拙い縁が何処かで生まれたとして……

 やはりそれも自分ではない。

 自分達はもう死んだのだ。夢を抱く以上の意味はない。



「本当にやるなんてバカな女ね……。今の魔力なら……もう少しマシなお願いが出来るかしら?」



 それが無理と知る天使ルーアは苦笑した。

 自分はルーアじゃないと分かってるのだ。

 なにせ、ラグナートとマトイの姿さえ『分からなかった』のだから。



「それでも叶うなら……。置いて行ってしまったラグナートとマトイ……。泣き虫で強情で意地っ張りな……、ルーアに似たあの子……。そして……、あの子達に……祝福を……」



 天使ルーアは目を閉じ、両手を合わせながら……

 全ての魔力と生命力を投げ出し、崩壊する神殿と共に光に包まれ消滅した。

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