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状況把握

「店長、ここ昔より広くなってました」


「はい!外に小さなお庭があってとってもかわいいんです!」


「階段あったけど上どうなってた、翠」


「カフェスペースですね、コーヒーメーカーや茶葉、豆も揃ってましたよ」


それに頭を抱えていると美玲がバンっと机を叩いた。


「庭できてたんです!!」


「「うん、世話は任せた」」


きゃーっと声をあげてどんなお花にしようかな!置物はすでにかわいいしぃ!ときゃっきゃしているので放置。


「まず人数的にいつも上開くのは無理。落ち着く昼過ぎなら私行けるけどまだ翠だけ厨房は任せられないし私も作りたい。つか翠は15だし美玲なんて12でしょ、学校制度とかあるのかしら、戸籍はたぶん問題ないとは思うけど」


「店長のとこにあった本読んだら?学校あってもべつに興味はないかな」


「せっかく若くなったのに?」


「店長、大学生やりたいですか?」


不機嫌そうに聞いてきたのでやりたくないね~と答えるとそういうことだと帰ってきた。


さて、これからどうしようか


「今日中にこの本読み込んどくから二人にはご近所と"他愛のないはなし"でもしてきてね。もし昨日の今日でここができた、なんて聞いたらすぐ伝えて、菓子折りもって挨拶するから、関係とか聞かれたら親戚とか兄弟っていっておきなさい。銀貨8枚持っていって、何かあったときのために」


お金を手渡せば、翠はしっかりと頷いた。

美玲は外に興味があるのかキラキラしている。うん、あんたはそのままでいいわ。


「美玲、離れるなよ?お前が迷子になったら洒落にならないから、ここは知らない場所の方が多いんだからな」


「わかってるよ!私だって19だったんだからね!」


「行動は高校生だろ?」


何てやり取りを繰り返しながらドアを潜り、外へ出ていった。


二階へ上がり、紅茶を蒸らす。その間にしたにあるお茶菓子をもってくる。机にそれぞれを置き、本を開く。


『世界本

世界のありとあらゆる情報がリアルタイムで記される。例え王が秘匿にしている情報だろうがすべては筒抜け。だが異世界から来たものにしかこの本に記される文字は見えない。

知りたいものごとを思い浮かべるとそこに表示される。


この世界は魔法や貴族が往生している。王が独裁政治を行うことも珍しくない。だが失敗を繰り返し今は落ち着いている。


魔法

精神力や生命力を力と変え扱う術。すべてで火、水、風、雷、土、闇、光の7系統ある。イメージが大切であり、原理を知るものはより強い力を発揮できる。


様々な神がいる。信仰が高いのはメフィナという女神。強い力を持つ神々は地上に存在できない。神託や神の悪戯などでその存在は確認されている。過去に地上に降りた神がいた。


女神メフィナ 

禁忌を行った女神。地上に魔王をつくり、人々を弄んだ。しかし人に力を与え、救世の女神として地上で信仰されるている。神々がやりすぎだと注意すると地上に逃げた。現在は教会に潜んでいる。


学校制度

貴族が通う学校がある。勉学や剣術、魔法も学べるがどちらかと言えば箔をつけるか、貴族との繋がりを作るかだ。だが魔法については詳しく知れる場所でもある』


へぇ、この本便利ね

魔王や女神ねぇ、面倒なことに巻き込まれたくはないのだけれど。


一息ついて紅茶と焼き菓子をつまむ。うん良い茶葉ね


「イメージね、マンガアニメ大好き大国の日本人には楽かしらね?」


大体自然現象や理屈は学んできているしね。


足りない情報を補うべくまた本を開いた。

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