【RPG】閃光ファンタジー(本編)
ゲーム内ので
「」はゲーム内登場人物のセリフ
『』はシステムメッセージ
()がプレイヤーの心情として読んでください
町を歩いていた俺は謎の老婆にゲームを渡された。
なんでも大作RPGで俺にプレイしてもらい感想を聞きたいそうだ。
俺はゲームにはこだわりを持つ派でこういったものにはうるさい
ゲームパッケージには
「誰も見たことのないストーリー!!」
「衝撃の展開が君を待つ!!」
「君は新しい伝説の目撃者になる」
「無駄のないシステム」
といった月並みな宣伝文句が書かれていた。
とにかく、プレイしてみるか
※以下ゲーム内
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母「ゆうしゃ、ゆうしゃ、おきなさい
王様がよんでいるわよ」
ベッドから起き上がり階段を下りる主人公
画面が切り替わり王城の王様の前に移動する。
王「ゆうしゃよ、よくぞまいった」
王「とうとう魔王アレクサンドルの封印が解かれてしまった。」
王「ついては魔王討伐をお前に命ずる、なに我が国は全面的に援助する
ついては旅立ちの準備金として資金を渡そう」
『100Gを手に入れた』
王「では、頼んだぞゆうしゃよ」
画面は切り替わりマップは城下町
(月並みな旅立ちだが城下町マップとなのに建物が宿屋(道具屋併設)、主人公の家しかなかった…町?)
道具屋でヒノキの棒(60G)と皮の帽子(20G)、薬草(6G×3)を購入して町の入り口をふさぐ兵士に話しかける
メタニック「ゆうしゃ、旅立つんだってな。
俺は小さいころからお前がどこか俺達とは違うでっかいことをやる男だと思ってたぜ
一兵士としてこの町を守っているからお前は世界を守ってくれ!!」
(名前があるってことはこの兵士は後でもでてくるキャラか覚えておこう)
荘厳なBGMを背景に流れるモノローグ
『魔王討伐を命じられた勇者ゆうしゃ
勇者の血族の指名に旅立つゆうしゃを待つ数々の困難を
ゆうしゃは乗り越えることができるのだろうか…
なんやかんやあり…」
レオトリオ「この扉の向こうにアレクサンドルがいるはずだ」
(………ん?)
サイゼ「この戦いに勝つことができれば平和が戻ってくるのでしょうか…」
ティア「ゆうしゃ、この戦いで2人とも生き延びれ大事な話があるの」
レオトリオ「おいおい、生き残るのは2人だけのつもりかよ。
全員生き残ってアレクサンドルの奴を倒すんだ」
レオトリオ「ゆうしゃ!!お前を倒すのは俺だ、死にやがったら許さないからな」
サイゼ「ゆうしゃお兄ちゃんの光子虚栄化が切り札なんだからね」
ティア「メタニックさんの仇もとらないといけませんからね」
レオトリオ「メタニックの野郎に助けられた子の命で奴の使命代わりに果たすと誓ったからな」
レオトリオ「さあ、行こうぜゆうしゃ魔王の奴をぶっ倒しによ!!」
(えっと…話についていけないんだが…町から出たら最終決戦直前になった?)
(今いるフィールドで動き回っても敵エンカウントしないし扉と逆に行こうとしても
『いまさら逃げるわけにはいかない』
って表示されてでれないしパーティーメンバーのレベルも99になってるし、装備も最強っぽい
せめて最終決戦だけはしっかりやるか)
椅子に座る魔王に話しかけるゆうしゃ
『へんじがない。ただのしかばねのようだ』
ティア「やった!!魔王アレクサンドルを倒した」
レオトリオ「てめえの使命、無事に果たしたぜレオトリオ」
サイゼ「これで世界に平和が訪れる。帰ろうゆうしゃお兄ちゃん私たちの世界へ」
そして流れるEnding
最後のスタッフロールには
『スペシャルサンクス … and you』
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※以上ゲーム終了
達成感ねぇ~てかゲームになってすらねぇ
RPGなのに戦闘一回もやってないよ俺
感想言いたくてもいえねぇ
そんな状態の俺のもとに家族が宅配便を持ってきた
中身は
「閃光ファンタジー パーフェクト設定ガイド ~大丈夫公式の設定資料集だよ!!~」
という本が届いた
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この作品は作者が仕事中に思いついたネタからできておりますが
よくよく考えてみたところ過去に似たような仕事経験をゲームに例えた物でした。
続きの設定資料集も含めての経験ですのでこちらの作品を読んでコメディとして楽しんでいただけたら幸いです。
また、まずいないと思いますがこちらの作中ゲームを実際に作ろうと思った方がいらっしゃいましたら是非プレイしたいのでご一報ください。