運命。
「きゃはははははっ!」
何故私はここに倒れているのだろう。
「バーカ! 力も無いのにこの私に戦いを挑むからっ!」
そうか…私は戦いを挑んで負けたのか…
自らの妹に戦いを挑んで…
…神様…私の妹をどうか地獄に落とさないで下さい…
「…か…様…」
「! なんだよ!うるさいな!」
バキッ
「きゃははははは!」
バキッ
バキッ
「…何か言えよ…」
「やめて…愛羅…」
バキッ
「やめてって言えばやめてもらえると思ってんじゃないわよっ!」
バキッ
「・・・・・・・・・・・。」
愛羅…
私ね…物凄く眠いの…
ごめんね…
ダメな姉で…
ゴメンね…
「…聖羅姉さん…?」
「起きてよっ!起きてったら!姉さんっ!」
「・・・・・・・・・。」
「姉さん…?」
「い…やぁぁぁああああああぁぁぁぁっ!」
壊したものは二度と元に戻らない。
だから、あまり物を壊してはダメだ。
その後―――。
「聞いた?愛羅が聖羅を殺したんだって。」
「聞いた聞いた。」
私だって好きで殺したんじゃないの。
あの時、聖羅姉さんと喧嘩したから。
私の気持ちにもなってよ。
何で死んじゃったの?
聖羅姉さん。
私は…
悲しいよ…
戻ってきてよ…
聖羅姉さん…
私を一人にしないで…
お願い…
一人になっちゃうとまた人を殺してしまう…
それが、嫌なのよ…
神様…
お願い…
「「私を一人にしないで…」」
無くしてからじゃ遅いんです。
無くす前に気づいてください。