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短いです。

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 ブラッディダイヤモンドがあると噂されたロンドンに到着した。

 とりあえず到着したことを光輝に電話で告げると、縁談はやはり破談になったこと、

相手が自分の姪だったせいで沖田校長までショックを受け、

びとーの見合いの話は霧と消えたことを聞いた。

「多分これでもう、瑞輝のところに仕事のことや見合いの話を持ってくることは、

当分無いと思うよ。」

 破談になったとはいっても、元気そうで明るい弟の声に、瑞輝は安堵した。

「だから安心して旅を満喫して、疲れたらまた帰ってくれば良い。

僕も玲さんも精霊達もみんな待ってるから。」

「ああ。」

「また何かあったら電話して。僕からもするけれど。」

「ああ。…光輝、旅に行かせてくれてありがとな。」

 電話の最後に瑞輝が囁くと、光輝の不思議そうでいて心配そうな声が返ってきた。

「瑞輝、どうしたんだい?何かあったのかい?」

「何も。」

 瑞輝はちょっと笑った。

「…ただ、いつも嫌な顔ひとつしないで送り出してくれるからさ。嬉しいんだ。

感謝してるんだぜ、俺は。」

「そう?でも、束縛されたら瑞輝らしくなくなってしまうだろう?

瑞輝が瑞輝らしくいてくれるのが、僕にとっては一番嬉しいんだよ。」

 電話の向こうの光輝もちょっと笑った。



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