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エピローグ

意識を取り戻すと、黒装束の彼女が静かに僕を見ていた。

 頬のあたりが何かに触れているように熱くなっている。いつの間にか寝てしまったようだ。

「よく寝ていらしたのね」

「いや、すまないね。変な夢を見ていたんだ」

そういうと、静かに笑いながら僕の頬を撫でた。

「あら、どんな夢を見ていたの?」

「うん、君を頼むと、おかしな塊が出て来てね。店の人に言っても、奇人を見るような目で見られてしまうんだ」

すっきりしない頭で彼女と談笑する。彼女はいつものように御淑やかな笑顔で答えてくれた。


とりあえず終わり

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